2021年4月27日更新
クラフトコーラとは?作り方や砂糖の量を知ってお家時間を楽しもう
クラフトコーラとは、クミンなどの香辛料やハーブ、オイルなどを混ぜて作る飲料のことを指します。飲み物の幅が広がってきた現代ではクラフトコーラがじわじわと人気を集めており、カフェインがない点も注目される理由です。お家時間を楽しめるクラフトコーラの作り方や砂糖の量、コーラの実についてもご紹介します。
クラフトコーラとは
クラフトコーラとはクミンなどのスパイスやハーブ、炭酸、柑橘系オイルなどを使って手作りできるドリンクのことを指します。
コーラと聞くと何となく体に悪そうと感じたり、自分で作れるのかといったイメージがありますが、クラフトコーラは一般的に流通しているコーラとはまた違った味わいをしています。
一般的にコーラと呼ばれるドリンクは、強い炭酸の中にフルーティーでパンチが効いた味わいをしていますが、クラフトコーラは自分で砂糖の量を調節できるため、甘くなりすぎることもありません。手作りできる爽やかなドリンクということで近年名前が浸透し人気が出始めました。
クラフトコーラの味
クラフトコーラの味はクミンやシナモン、カルダモンやクローブなどのスパイスやハーブ、柑橘系を使用しているため、後を引く風味が特徴的です。一般的なコーラよりも風味があり、より本格的にした味わいを楽しめます。際立つスパイスの風味と柑橘の爽やかなのどごしは、ゴクゴクと飲める清涼飲料です。
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クラフトコーラはカフェイン0
普段飲んでいる市販のコーラには添加物としてカフェインが含まれているため、カフェインを気にしている方にとっては飲む場面を限られてしまうことも多々ありました。しかし、無添加で手作りが可能なクラフトコーラはもちろんカフェイン0。体質で飲めないという方や妊娠中の女性、小さいお子さんでも安心して飲めます。
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コーラの歴史
現代では炭酸飲料と言えばコーラの名前が真っ先に挙がりますが、もともとコーラは南アメリカやブラジルにあるコカの葉やコーラの実から抽出した液を用いた飲み物でした。コーラの実には1~4%のカフェインが含まれ、噛み砕くと渋味を感じます。現代でもおもてなし用としてコーラの実を振る舞う部族がいますが、依存性が高いと周知されたため、現代では代わりにカフェインが入れられるようになりました。
もともとコーラは薬として飲まれており、コカインやペプシンといった成分が鬱やヒステリー症状の治療薬として需要があったようですが、コカインの有毒性が発見された後、麻薬として認定を受けたことで現在では医療用麻酔での使用のみ認められています。ちなみに社名であるコカ・コーラのコカはコカインのコカです。
1903年に麻薬認定を受けたコカの使用を停止しましたが、名残りとして今もコカの名前が頭に付いています。
また、クラフトコーラを専門とするメーカーの伊良(いよし)コーラからは、コーラの実と15種類以上のスパイス、柑橘類をブレンドした希釈タイプのシロップが販売されています。炭酸水で4倍に希釈して飲めるため、手軽にコーラを飲むことができます。
クラフトコーラに合う砂糖の量は?
クラフトコーラに使用する砂糖は、白砂糖などの上白糖なら出来上がりは透明なコーラになり、三温糖や黒糖、きび砂糖などの色付きの砂糖なら茶色いコーラに仕上がります。色が綺麗なコーラを作りたいという場合は白砂糖を使い、よりコーラに近いコクを出したい場合は色付きの砂糖を使うなど、好みに合った種類を使うと良いでしょう。
クラフトコーラを作る際はまずコーラシロップを作ることから始まります。コーラシロップを500ml作る場合は砂糖の量400g程度が目安です。作ってみて甘すぎる、若しくは甘さが不十分だと感じる場合は、次回から調整してみると自分に合ったおいしいクラフトコーラのレシピができますよ。
クラフトコーラの作り方
クラフトコーラは様々な材料を混ぜて作るため、炭酸や砂糖の量など全て自分に合わせて手作りできる点が魅力です。カフェインが含まれているコーラは飲むのを躊躇ってしまうこともありますが、クラフトコーラならいつでも楽しむことができます。
コーラシロップ500ml・10杯分【材料】
- 水 400ml
- 砂糖(三温糖・上白糖どちらでも可) 400g
- ホールのクローブ 4g
- ホールのカルダモン 3g
- シナモンスティック 3本(シナモンパウダーの場合は小さじ1)
- バニラビーンズ 1/2(バニラエッセンスの場合は5~6滴)
- レモン 2個
- 炭酸水 (お好みの量)
クラフトコーラの作り方
- 香りや風味が出やすいように、まずは用意したスパイスやハーブの下処理から行います。シナモンスティックは半分に折り、カルダモンは半分にカットしてから中の種を取り除きます。バニラビーンズは包丁などで縦に切れ目を入れて中の種を絡めるようにこそげ出します。
- レモンは1個輪切りに切り、残りの1個は搾ってレモン汁の状態にし、皮を細く切っておきます。
- 深めの鍋やフライパンにレモン汁以外の全ての材料を入れ、中火にかけて沸騰したら弱火か弱めの中火で10分煮ます。鍋に入れるカルダモンとバニラビーンズは殻と種を入れ、レモンは輪切りにカットしたものと細切りにした皮を入れます。
※シナモンパウダー、バニラエッセンスを使用する場合はまだ鍋に入れないでください。 - 時間が経ったら火を止めて熱が引くまで待ちます。粗熱が取れたらレモン汁、シナモンパウダー、バニラエッセンスを加えて鍋のまま1日寝かせます。春、秋、冬は常温で寝かせ、夏は冷蔵庫に入れて寝かせていきます。
- 寝かせて味をなじませたらザルで濾し、清潔な容器に入れて冷蔵庫で保存します。割る目安はコーラシロップ1に対して炭酸水5~6です。分量にするとコーラシロップ50ml:炭酸水300mlです。
冷蔵庫で保存の場合は約2週間保存が可能です。コーラシロップは完全に凍ることはないため、冷凍庫での保存もできます。冷凍保存する場合は約4週間保存期間が伸びるため、長期的に楽しめますよ。冷凍したコーラシロップは、取り出してからスプーンなどですくい取ると簡単に飲めます。
コーラシロップ作りでのポイント
- クローブやカルダモンの「ホール」とは、挽いていない状態のものを指します。粉末のスパイスは仕上がりが粉っぽくなってしまうため、ホールのものを使用するのが理想です。
- スパイスやハーブ、柑橘類などは好みのものを使ってください。柑橘類で他のものを使いたい場合はライムやゆずなどもコーラシロップと相性抜群です。他にもクミンシードやコリアンダーシード、ドライオレンジピール、生姜、ブラックペッパー、ナツメグなどもパンチが効いてよく合います。
- 砂糖の量が多めで気になるという方は、レシピの砂糖を少なめにして蜂蜜などをプラスして作ってもおいしく頂けます。
- 市販のコーラに近い味わいを出したい場合は、コーラナッツパウダーを加えると一気にコーラの風味を出すことができます。コーラナッツパウダーを使用する際は、レモン汁を入れる工程で加えてください。
ナチュラルヘルシーなクラフトコーラを味わってみて
クラフト関連が続々出現する中で、初心者でも作りやすいクラフトコーラは手軽においしさを味わえる現代人にぴったりのドリンクです。材料から分量まで全て自分好みにできる点は、個性を形に出したい方に嬉しいポイントです。使用する材料によって刺激を強くしたり、酸味や爽やかさのプラスもできるクラフトコーラを是非あなた好みに手作りしてみてはいかがでしょうか。