2023年7月3日更新

冷凍肉の賞味期限は?1年経過するとどんな危険性が生じるのか…保存や解答の知識も学ぼう!

冷凍肉はどこの家庭でも馴染みのある保存方法ですよね。しかし、「賞味期限がわからない」「半年か1年くらい経ったものも…」冷凍庫の中に存在する方も多いのではないでしょうか。

冷凍肉は冷凍してあるからといって、長期間保存しても食べられる訳ではありません。正しい賞味期限や保存法を知っておかなければ、重大な危険も起こり得ます。冷凍肉は、あらかじめいつまでに使い切るかをきちんと決めて保存するようにしましょう。

  1. 目次
  2. 冷凍肉の賞味期限はどのくらい?1年経つとどんな危険が?
  3. 【危険】冷凍肉は賞味期限に関係なく「1年」経っていたら…!
  4. 今日から使える!冷凍肉の正しい保存・解凍方法と使い切るためのコツ
  5. まとめ

冷凍肉の賞味期限はどのくらい?1年経つとどんな危険が?

冷凍肉の賞味期限はどのくらいなのでしょうか?賞味期限はお肉の種類にもよりますが、1年経った冷凍肉を食べるのは危険が伴います。
見た目の変化はもちろん、どのくらいの期間保管しているのかは常に把握するようにしましょう。

流通する冷凍肉・購入して冷凍する肉の違い

冷凍肉には冷凍された状態で市販されているものと、生肉を購入して冷凍する場合があります。

冷凍されて市販されているものは、滅菌処理後に真空状態が保たれていれば賞味期限切れになってもすぐに食べられなくなる訳ではありません。ただし、パックの傷やパックが膨らんでいる場合には、パックの中で菌が増殖し、腐敗が進んでしまっている場合が多いので注意が必要ですよ。

お肉の種類によっても保存可能な期間は変わってくるため、より保存可能期間の短い種類には注意が必要です。

冷凍肉・賞味期限の短い順
①鶏肉 ②豚肉 ③牛肉

冷凍肉(部位)・賞味期限の短い順
①ひき肉 ②薄切り肉 ③ブロック肉 ④厚切り肉

最大で1ヶ月持たせるためにも、正しい保存状態が前提になります。できる限り早く使い切ることを心がけましょう。

冷凍肉の賞味期限は1年?大事なのは「消費期限」

冷凍肉をはじめとする加工食品には、賞味期限と消費期限が記されています。賞味期限は美味しく食べることができる期間で、消費期限は期限を過ぎたら食べない方がいいという内容です。

一般的に市販されている生の肉には消費期限が記されています。これは冷蔵庫での保存を前提としたものであり、冷凍保存により少し期間を延ばすことが可能です。しかし、空気に触れる部分が多いひき肉は2〜3週間、それ以外の物でも消費期限は1ヶ月と考えた方がいいでしょう。

冷凍された状態で販売されているもので、消費期限が2〜3ヶ月ほどあるものも存在します。しかし、半年や1年経ってしまったものは、見た目に変化がなくても捨てることが懸命ですよ。

冷凍肉に起こる変化…冷凍焼け?味への影響は?

冷凍肉を賞味期限が過ぎてから1年も保存すると、冷凍焼けを起こし味に変化が起こってしまいます。見た目もお肉の色がくすんだ暗い色に変わって、表面が乾燥している状態に。

傷んでいる食材は酸化してしまい、新鮮なお肉では感じないような酸味を感じやすくなるのです。食べる際に気づくほどの酸味がする場合には、必ず冷凍保存したものだとしても食べないように気をつけましょう。

【危険】冷凍肉は賞味期限に関係なく「1年」経っていたら…!

冷凍肉は賞味期限・消費期限に関係なく、1年経過しているものは危険です。冷凍肉は正しい保存方法を心がけ、種類に合った消費期間に使い切るようにしましょう。

賞味期限切れは食中毒の危険もある

冷凍肉を1年も放置していると、肉の細胞のほとんどが傷んで食中毒のもとになる細菌が繁殖しやすい状況になっているのです。食中毒の元となる細菌は加熱調理しても残ることが多いため、焼いたり煮たりしてもお腹を壊してしまう危険があります。

また、食中毒菌は解凍すれば再び活動を再開し増殖することに。抵抗力の弱い子供や高齢者は重篤化しやすいため、特に注意が必要です。

冷凍する際の状態や保存方法に誤りがあると…

冷凍肉は冷凍する際の状態や保存方法も正しく行わなければ細菌が繁殖しやすくなってしまいます。冷凍の状態で市販されているものは滅菌処理の後に真空パックにされているため、自分で冷凍するお肉よりは長く食べることができるでしょう。

正しい冷凍の保存方法を知ることで、冷蔵よりも長く保存することができます。しかし、長く冷凍すると肉の酸化や乾燥の原因にもなるため、冷凍とはいえなるべく早く使い切ることが重要です。

今日から使える!冷凍肉の正しい保存・解凍方法と使い切るためのコツ

冷凍肉は賞味期限を過ぎたもの、1年経ったものは必ず食べないようにしてください。正しい保存方法と解凍方法を知って、冷凍肉を安全に美味しく食べましょう。

正しい保存をするための3つの知識

冷凍肉を正しく保存するためには3つのポイントに気をつけましょう。

1.密封して酸化させない
肉から出て来た水分(ドリップ)は臭みの原因となるためキッチンペーパーで拭き取ってください。肉の表面についている水分もしっかりと取ることが重要です。
肉が酸化しないようラップできっちりと包み、さらにフリーザーバッグなどに入れましょう。

2.トレーのまま冷凍しない
トレーのまま冷凍するとトレーが断熱材となり、冷凍までの時間が長くかかってしまいます。また、ドリップを吸収するシートが残っていると、衛生的にも良くありません。必ずシートは取って冷凍するようにしましょう。

3.なるべく早く冷凍する
お肉の美味しさを保つためになるべく鮮度の高い状態で冷凍することが大切です。冷凍庫に急速冷凍機能が付いている場合は使用し、ない場合にはラップに包んでフリーザーバッグなどに入れたお肉を金属製のトレーに乗せて冷凍庫に入れましょう。金属製のトレーが冷気を早く伝えてくれ、冷凍にかかる時間も短縮できます。

参考:冷凍肉が賞味期限切れ!半年から1年以上経過したら捨てるべき?|管理栄養士監修 ヨセミテ

解凍法は〇〇に注意

冷凍肉を解凍する場合には常温は避けましょう。常温での解凍は食中毒の細菌が繁殖しやすい環境になってしまいます。

調理前日に冷蔵庫に移せば、6〜10時間ほどで解凍が可能です。さらに冷蔵庫内は低温なので細菌の繁殖も防ぐことができます。

また、冷たい流水での解凍も半解凍の状態にできるため、旨みを損なわず調理することが。旨みを失わないために、流水はお肉自体ではなく、必ずフリーザーバッグなどに入ったままかけるようにしましょう。

なるべく早く使いきるためのコツとは?

冷凍肉はなるべく早く使い切ることが大切です。

そのためには冷凍の際に下処理をしておくことが良いでしょう。鶏もも肉は唐揚げなどにしやすいサイズに切り、ささみは筋を取り除いておくと調理するときに便利です。また、冷凍前に下味をつけておくと、味が染み込んで美味しくなるというメリットもあります。

まとめ

冷凍肉は賞味期限に関係なく、1年経ったものは捨てるようにしましょう。ひき肉は2〜3週間、その他のお肉も長くても1ヶ月で使い切るように。冷凍に限らず、お肉は早く使い切ることが重要です。

正しい保存方法は、冷凍肉の賞味期限を少し延ばすために便利になります。適切な保存方法と解凍で、食中毒の危険を防ぎ安全な食卓を心がけましょう。