2018年9月25日更新

カラードグリーンとは?栄養満点なソウルフードの効果はどんなもの?

カラードグリーン

アメリカ南部の人がソウルフードとするカラードグリーンとは、ケールやキャベツなどと同種の苦味が特徴的な野菜です。一枚の葉が大きいカラードグリーンは非常に高い栄養が注目されています。そこでそんなカラードグリーンから得られる効果や代用などについてまとめてみました。

  1. 目次
  2. カラードグリーンとは?
  3. カラードグリーンの栄養
  4. カラードグリーンの栄養から見た効果の数々がスゴイ!
  5. カラードグリーンの代用
  6. ソウルフード!カラードグリーンを是非一度ご賞味あれ

カラードグリーンとは?

カラードグリーンとは、アブラナ科の一枚一枚が大きな葉でできている葉が丸まらない葉野菜のことを指します。見た目はキャベツやケールなどと良く似ており、古代ギリシャやローマ文明の非常に古い時代から既に食されてきた野菜でもあります。日本では見ることのないカラードグリーンですが、アメリカなどの地域ではどこにでも販売されているポピュラーな野菜です。特にオーガニックスーパーなどではほとんどの場所でこのカラードグリーンの姿を見かけるほど浸透した葉物なのです。

食べ方ではバターなどでソテーするのが簡単で食べやすい方法です。肉類などとも相性が良いですし、ニンニク風味にしても美味しく食べられる葉物です。

黒人にとってカラードグリーンはソウルフード!

カラードグリーンは今でこそアメリカやスペイン、アフリカ、ポルトガルなどの多くの国で栽培が盛んに行われている野菜ですが、アメリカでは黒人奴隷をアフリカから引き連れた際にこのカラードグリーンも入ってきました。アメリカ南部の人から見ればカラードグリーンは産まれた時からの大切な料理の材料であり、ソウルフードなのです。南部では昔から豊富な栄養を摂取するためにカラードグリーンは欠かせない野菜の一つです。

カラードグリーンのお味は?

カラードグリーンの味は寒い季節に流通しているものの方が美味しく、甘さが増すため様々な料理に使いやすい傾向にあります。カラードグリーンが浸透しているアメリカでは季節関係なく年を通して手に入れることができますが、寒さに耐えたカラードグリーンの方が更に美味しい素材の味を楽しむことができます。

カラードグリーンの栄養

カラードグリーンに含まれる栄養の数々は非常に驚くほどあり、ビタミンAやビタミンC、ビタミンB1やビタミンB2、ビタミンB3、ビタミンB6、葉酸、マンガン、食物繊維、カルシウム、鉄など非常に多くの栄養素がたっぷりと含まれています。また、近年注目されているオメガ3脂肪酸なども含まれ、貧血に良いと言われるほうれん草の2倍以上の鉄分が含まれているというのだから驚きです。

カラードグリーンの栄養から見た効果の数々がスゴイ!

カラードグリーンが世界中で食べられているワケはやはり栄養にあると言えます。葉物野菜は飾り付けや見た目もグッと良くなりますが、食べるなら栄養もしっかり摂取したいところですよね。ではカラードグリーンにはどういった効果が得られるのでしょうか。健康や美容に敏感な人は必見です!

骨粗鬆症・心臓発作・高血圧・糖尿病・脳卒中の予防

多くの日本人が悩んでいる骨粗鬆症や心臓発作、高血圧や糖尿病、脳卒中の予防がカラードグリーンには可能です。カラードグリーンに含まれる栄養、ビタミンKは、ケガを負った際に血液を止める働きをしたり、健康で元気な骨を維持してくれる役割があります。

また、動脈からカルシウムを運ぶことでプラークの形成を防ぐため、心臓発作や悩む人が多い高血圧、そして糖尿病や脳卒中にまで予防してくれるのです。

コレステロール値を下げる

カラードグリーンに含まれる食物繊維には、悪玉コレステロール値を下げ、善玉コレステロール値は下げないということが判明してします。カラードグリーンでコレステロール値を下げるためには蒸した状態のものを食べるのが良いとされているようです。

がんの予防

カラードグリーンなどのアブラナ科の葉物にはグルコシノレートという辛み成分が含まれています。この成分は解毒機能を強化したり、抗酸化作用や腫瘍の発生及び成長を防ぐ、そして発がん物質を不活性化させるといった役割があることからがんの予防にサポートしてくれると言われています。特に食道がんや肺がんなどの呼吸器系や消化系のがんに目立って効果があると言われているようです。

体のあらゆる箇所の健康を維持する

カラードグリーンは体のあらゆる部分に効果的で、ビタミンAの高い抗酸化作用を特に発揮するのは目や皮膚、歯や骨、関節、じん帯、軟骨などの骨格系です。粘膜の健康を維持したり、抵抗力を高めてくれるビタミンAを含むカラードグリーンは食卓に多く出したいほど日頃からの健康をサポートしてくれます。

カラードグリーンの代用

カラードグリーンは葉が少々硬いですが、他の葉物と同様の料理に問題なく使えます。例えば日本で多用されているキャベツなどで作るロールキャベツや、お好み焼き、炒め物などもカラードグリーンで代用が可能です。しかし、カラードグリーンはキャベツほど葉が柔らかくないので、調理の段階で事前に軽く茹でるなど葉を柔らかくしてからの方が料理に使いやすいですよ。

ソウルフード!カラードグリーンを是非一度ご賞味あれ

初めて見聞きしたという人もいるほど日本では知名度の低いカラードグリーンをご紹介しました。見た目はキャベツやケールなどにそっくりですが、含まれている栄養はケタ違いです。葉は少々硬いですが、他の葉物と混ぜて食べればアクセントになる食感ですので、是非食べてみてくださいね。