2017年9月26日更新
スナップエンドウとえんどう豆の違いが微妙に分からない!豆を制しておいしい料理に役立てよう
食卓の緑を担当するえんどう豆ですが、スナップエンドウとの違いがはっきりせず使用している方も多いのではないでしょうか。また、名前が似ている赤えんどうや青えんどう、紫えんどうなどの種類もあり、困惑してしまいますよね。今回はそんなえんどう豆についてや栄養、保存などを解説していきます。
えんどう豆とは
白いご飯と一緒に炊いて楽しむ炊き込みご飯は豆が入っているものがおいしいですよね。緑色でコロコロとした形状をしているあの豆のことですが、豆にも色々種類があり、明確な答えはきちんと出ません。そもそもえんどう豆が何かというと、豆の種類は「マメ科エンドウ」であり、豆を食べるイメージのものです。
えんどう豆とスナップエンドウの違い
豆という名前がついていることもあり、違いが中々はっきりとしませんが、まずえんどう豆と呼ばれるものは豆を食べることを目的としたもので、えんどう豆の種類にあるものがグリーンピースとうすい豆(サヤエンドウ)です。反対にスナップエンドウと呼ばれるものは、えんどう豆のように豆の部分を食べるだけではなく、さやの部分も食べることになるため、豆の種類に違いはありません。
つまりえんどう豆とスナップエンドウの違いは食べる目的とする部分に違いがあるということなのです。
えんどう豆の種類
エンドウ | 豆苗(とうみょう) | エンドウの若菜 |
---|---|---|
さやえんどう | エンドウの若いのサヤを食べる場合の呼び方 | |
スナップえんどう | エンドウのサヤと種(豆)を食べる品種 | |
グリーンピース | エンドウの種(豆)のこと |
関西ではえんどう豆=うすい豆
豆ご飯として食卓の彩を飾るえんどう豆ですが、関西地域ではえんどう豆のことを総じてうすい豆と呼ばれることがあるそう。しかし、うすい豆は和歌山県特産であるえんどう豆の一品種です。関西で食べられている豆はうすい豆なのですが、うすい豆は上品な甘さがあるため、関西の方がえんどう豆で炊いたご飯を食べると味の違いに驚く場合が多いのだとか。
えんどう豆の栄養について
えんどう豆は普段ご飯として食べる機会が多いため、あまり栄養などについては目が行きません。豆と言えば体に良い印象ばかりが目立つため、調べなくとも健康に良いというイメージが定着していますよね。そんなえんどう豆の栄養についてまとめてみました。
えんどう豆の栄養は?
えんどう豆の栄養は、カロテンやカリウム、ミネラルが豊富に含まれており、ビタミンB1やビタミンB2、リジン、タンパク質、糖質、食物繊維なども含まれているため、イメージ通りの体に良い食材です。また、100g当たりのカロリーは148kcalとこちらも優秀な数値となっています。
出典:「日本食品標準表2015年版(七訂)」
青えんどう・赤えんどう・紫えんどう
えんどうはえんどうでも、その種類には青えんどうや赤えんどう、紫えんどうがあることをご存じでしょうか。青えんどうは乾燥豆に当たり、色が緑色をしているため、青えんどう、そして同じく乾燥豆である色が赤褐色の色の豆は赤えんどうと呼ばれます。青えんどうは炒り豆やフライビーンズ、甘納豆、煮豆などの原料となり、赤えんどうは蜜豆や豆大福などに使用されています。
そして最後に紫えんどうですが、姿は鮮やかな紫色をしており、ご飯と一緒に炊くと白色だったご飯がほんのりとしたピンク色になるほど、色味の強い豆のことを言います。この紫豆は見た目はお赤飯に似たような姿になり、炊き上がりのご飯と一緒に食べればホクホクとした絶妙な食感を楽しむことができる豆です。
保存はどうすればいいの?
豆と呼ばれているものには数多くありますが、えんどう豆の保存はどうすれば良いのでしょうか。鮮やかな色を保ちつつもいつまでもおいしく食べたいですから、適した保存方法をご紹介していきます。
保存する前のえんどう豆の選び方
えんどう豆はさやから取り出した豆の部分を食べることが目的ですが、えんどう豆が販売されている形状にはさやのまま販売されているものと、既に豆から取り出して販売されているものとがあります。えんどう豆の性質上、さやから取り出されると傷みが生じるのが早いため、えんどう豆を購入する際はさやに納まっている状態のものを選んで購入するのが良いでしょう。
また、えんどう豆をさやに納まっているものを購入した後は、必ず調理を行う直前に手をかけるようにしましょう。
保存方法は?
えんどう豆の保存方法は、さやがついている場合は冷蔵庫の野菜室での保存が適しています。えんどう豆は呼吸をしており、熱を出している環境にあるため、常温などの場所にそのまま置いてしまうと乾燥しやすくなり、傷みを加速させてしまいます。そのため、乾燥から守り、新鮮さを保つためには冷蔵庫の野菜室で3日程度までなら問題なく食べることができます。
しかし、一たびさやから取り出してしまうと鮮度が著しく低下しますので、皮などが固くなり始めたら鮮度が落ちてきたのだと認識しましょう。また、冷蔵庫保存ではなくとも冷凍保存も可能ですので、購入した後は早めに保存しておくことが大切です。
えんどう豆は使える場面がたくさん!
豆と見聞きするとどれも同じだと思っている方が多いようですが、実はさらに掘り下げていくと様々な種類の中にさらに種類があることが分かりました。通常では豆に詳しくなければ知らないことばかりですので、この機会にえんどう豆のことを知って是非日頃の料理に活用していってくださいね。