2023年7月25日更新

鶏肉を焼いても赤いのは大丈夫!?色と温度の確認で生焼けを防いで美味しく

鶏肉を焼いたが中が赤くて食べていいのか迷った経験はありませんか?「鶏肉はよく焼く必要がある」と聞いたことはありますが、鶏肉が「赤い」のと関係はあるのでしょうか?

今回は、鶏肉が赤い原因や生焼けかどうかの見分け方、生焼けを防ぐための3つのコツなどについてお話していきます。何も知らずに食べていると、体調を崩す原因になってしまうかも。

鶏肉が赤い原因を突き止め、食べても大丈夫かどうか判断できるようになりましょう!

  1. 目次
  2. 鶏肉を焼いても赤い原因って?生焼けだと食中毒になるって本当!?
  3. 焼いても赤い鶏肉は食べてもOK?生焼けにならない見分け方って?
  4. 鶏肉の生焼けを防ぐ3つのコツって?レンジで簡単安心な美味しい食事を
  5. まとめ

鶏肉を焼いても赤い原因って?生焼けだと食中毒になるって本当!?

鶏肉を焼いても赤い原因は2つ考えられます。鶏肉を赤いまま食べてしまうと、食中毒になる可能性もあります。

何も知らないままでは安心して食べられません。原因を知って対策を練るヒントを得ましょう。

骨の中に含まれる脊髄液で赤くなる

鶏肉の骨の中には脊髄液があり、加熱により外に流れ出てくることがあります。脊髄液は加熱しても変色しにくいため、加熱を十分に行っていても赤い色が残ってしまうのです。

ただ、この脊髄液は鶏肉がしっかり加熱されていれば食べても問題はなく、コラーゲンや旨味が含まれているのでどちらかと言うと積極的に食べていきたい部分です。

鶏肉に含まれるミオグロビンが原因!?

加工品や低温調理の鶏肉がピンク色をしている場合があります。加工品には発色剤や食塩が入ってますが、食べても何ら問題はありません。

また、低温調理でもピンク色になることがあります。鶏肉にあるミオグロビンという色素によるもので、元々赤い鶏肉が80℃で変色し、ピンク色が残ります。低温調理は、65℃で30分以上調理すれば、安全に食べられるのでピンク色が残っていても大丈夫ですよ。

生焼けの鶏肉を食べるとどうなるの?

生焼けの鶏肉が危険と言われる理由は「カンピロバクター」という細菌です。

【カンピロバクターによって起こる症状】
・胸焼けや吐き気が1~7日間起こる
・激しい腹痛
・下痢
・嘔吐

などです。

また、元々体調が悪い場合や妊婦、子供が食べる時にも悪化の恐れがあるので注意しましょう。
鶏肉は特にカンピロバクターが多く潜んでいますが、しっかりと加熱をすれば死滅するので心配しすぎないでくださいね。

参考:カンピロバクターが引き起こす症状

焼いても赤い鶏肉は食べてもOK?生焼けにならない見分け方って?

鶏肉の中が赤い場合でも食べても大丈夫なケースもあります。鶏肉が生焼けかどうか3つの方法で見分けていきましょう。正しく見分けられれば、安心して美味しく食べられますね。

まずは肉汁の色を見てみよう

1番簡単に判断できるのが、肉汁の色です。鶏肉を少し押してみて、透明な汁が出てくればしっかりと火が通っていると判断します。

出てきた汁が濁っていた場合は、加熱が不十分です。追加で加熱調理し、完璧に透明な汁になってから食べましょう。

爪楊枝を刺して中心温度を確認

鶏肉に10秒程爪楊枝を刺して、手の甲に当てて温度を確認する方法もあります。お風呂の温度よりも温かいと感じれば、火が通っていると言えるでしょう。

爪楊枝がすんなり刺さらない場合や、手の甲に当てても冷たいなどの場合は、もう一度加熱調理してくださいね。

実際に切って色を見るのもあり

どうしても不安な場合は実際に切って、切り口を確認してみるのもありです。火が通っている鶏肉は白っぽくなっていますが、赤い色なら生焼けなので、しっかりと火を通してから食べましょう。

どの方法も「絶対大丈夫!」という訳ではありません。可能であれば、全ての方法を試してOKと判断できてから食べるのをおすすめします。

鶏肉の生焼けを防ぐ3つのコツって?レンジで簡単安心な美味しい食事を

鶏肉が生焼けにならないためにはどうすればいいのでしょうか?生焼けを防ぐ3つのコツを確認してみましょう。すぐにできる簡単なコツなので、試す価値あり。鶏肉が生焼けで赤いままにならないようチェックしてみてくださいね。

調理前に常温に戻すだけでOK

調理する30分程前に冷蔵庫から取り出し、常温に戻しておきましょう。常温に戻すだけで、中まで火が通りやすくなります。

冷蔵庫から取り出してすぐに焼いた場合、強火であっても表面しか焼けずに中が生焼けになる可能性があります。常温に戻す際は、鶏肉が傷むのを防ぐ意味でも30分以上置くのは控えましょう。

切り方を工夫して生焼けを防ぐ

生焼けを防ぐには、鶏肉の大きさにも注目してみましょう。小さく切ってみたり、厚みを均等にしたり、切り方を工夫すれば生焼けを防ぐことができます。

一枚をそのまま焼く場合は、切り込みを入れるとしっかり中心部まで火が通りますよ。

どうしても不安ならレンジで対策も

火が通っているか分からない場合におすすめなのが、レンジで再加熱する方法です。ただし、レンジで加熱しすぎると鶏肉がパサつく原因にもなるので注意が必要です。

焼いた場合はもう一度フライパンで焼く、揚げ物ならもう一度揚げる、などのように同じ方法で再加熱するのが鶏肉の味を損なわない一番の方法と言えるでしょう。

まとめ

鶏肉をしっかり焼いたはずが中が赤い状態には要注意です。脊髄液やミオグロビンが原因の場合は赤っぽくても食べられることがほとんどですが、生焼けだと食中毒を起こす原因にも。

生焼けかを見分ける3つのコツや調理前のひと工夫で安心して美味しく食べられるので、ぜひ参考にしてくださいね。

【関連記事:鶏肉を常温で放置した際のリスクと食せるかの判断ポイントく