2020年3月13日更新
追熟する野菜・追熟しない野菜の一覧
トマトやアボカドなど野菜はみずみずしくて本当に美味しいものですが、数多く存在する野菜の中で追熟する野菜と追熟しない野菜についてご存じですか。野菜の中には収穫してすぐのものが美味しい野菜と、収穫後一定の時間を置いて美味しさをアップさせる野菜がありますので、それぞれの野菜をリスト形式にご紹介します。
実は追熟する野菜と追熟しない野菜
各家庭に必ず置いてある冷蔵庫は日々の食事を潤すための重要なアイテムです。購入した美味しそうな野菜などは鮮度を保つために冷蔵庫に入れたり、長期保存したい場合は野菜に合った状態に一手間かけ、冷凍庫で保存するという方もいるでしょう。
そんな生活を送る上でなくてはならない冷蔵庫ですが、全ての野菜を見境なく冷蔵庫に入れていたら、何となく野菜の持ちや状態が悪くなるのが早かった、という経験をしたことがある方も多いのではないでしょうか。
実はそのワケは野菜が持つ性質にあり、野菜によって性質がそれぞれに異なります。その点を知らないと野菜は全て冷蔵庫で保存するのが望ましいとなる場合が多く、本来甘くて実が柔らかくなる性質を持つ野菜たちが美味しくなれず、腐ったり変色したりなどして食べられる前に捨てられることもしばしばです。
野菜は育った場所と同じ温度が望ましい
日本のスーパーなどでよく見る種類多くの野菜ですが、実は日本を原産とする野菜は20種類程度しかありません。外来種の野菜が非常に多く流通しているため、それぞれに合った野菜の環境を作ってあげることが野菜を鮮度良く長持ちさせる秘訣です。
「低温障害」という言葉を見聞きしたことがある方もいるかもしれませんが、冷たい環境に長い期間置かれることになる冷蔵庫などでの保存は、温暖な地域で育った野菜にとっては反対に辛い環境になってしまいます。そのため、野菜を美味しく味や変色などを回避するためには常温で置いておく方が良い野菜も存在します。
ここで必要となる゙追熟゙とは
低温障害が判明したところで今回スポットを当てたいのは「追熟」についてです。果物関連で良く見聞きするフレーズですが、追熟とは収穫を行ってから野菜に合った期間を放置することで、野菜が持つ本来の甘みや実の柔らかさなどをアップさせる工程になります。
この追熟を行うのと行わないのとでは味はもちろん、風味や香りなども大きな違いがあるため、より野菜の美味しさを追求するなら追熟は必須です。また、熟していないものは冷蔵庫に入れてしまうと追熟がストップされてしまうため、どの野菜をどう保存するかのチェックは入念に行うと良いでしょう。
追熟する野菜一覧
- サツマイモ
- カボチャ
- トマト
- アボカド
- ゴーヤ
追熟しない野菜一覧
- きゅうり
- えだまめ
- トウモロコシ
- アスパラガス
- オクラ
- きゃべつ
- きゅうり
- ナス
- にんじん
- ごぼう
- グリンピース
- じゃがいも
- たけのこ
- レタス
- ほうれん草
- 三つ葉
- もやし
- 里芋
- そら豆
- ズッキーニ
- しょうが
- 春菊
- しそ
- ししとうがらし
- そら豆
- 玉ねぎ
- アロエ
- あさつき
- うど
- パセリ
- かぶ
- カリフラワー
- ブロッコリー
- 小松菜
- さやいんげん
- ザーサイ
- しいたけ
- エンダイブ
- エリンギ
- かんぴょう
- しめじ
- チコリ
- チンゲン菜
- つるむらさき
- とうがん
- なめこ
- にら
- にんにく
- ねぎ
- 白菜
- バジル
- ピーマン
- ふき
- マッシュルーム
- 山いも
- れんこん
- わけぎ
- ローリエ
- ルッコラ
- かいわれ大根
- からし菜
- 大根
- クレソン
- コールラビ
- とうがらし
- なばな
- ビーツ
- みょうが
- ヤーコン
- ルバーブ
- 菜の花
- モロヘイヤ
- らっきょう
- アーティーチョーク
- のびる
- 明日葉
- たらの芽
- セロリ
- ワラビ
- おかひじき
- じゅんさい
- 銀杏
- ユリネ
- ヤツガシラ
- ラディッシュ
- 豆苗
- アイスプラント
美味しくない野菜を追熟する環境
かぼちゃやサツマイモなどの野菜は追熟が必要となる定番の野菜なのですが、これらの野菜を追熟する際は、室内の温度を15~20℃程度に維持するのが上手に追熟させるコツです。
また、かぼちゃは風遠しの良いところで1週間程度追熟させると甘さがたっぷりのかぼちゃになります。このように美味しくないと感じた野菜は、しっかりと甘く、柔らかくなるように適した環境下で追熟させてあげましょう。
追熟する野菜と追熟しない野菜をしっかりと熟知しよう!
人にとって当たり前の食事は美味しい料理を作るために材料の質ばかりに目が向きがちですが、最も重要なことはその質の良い野菜を状態の良い環境で保存してあげることも挙げられます。野菜は傷みやすいものも多く、なるべく早く食べ切りたいと思っている方も多いですが、より美味しさを追求するためには一定期間置いて追熟させることも必要になってくるため、なんだか固い、甘みが足りないと感じた野菜は是非追熟させて美味しい野菜にしてあげてくださいね。