2023年8月22日更新
さつまいもの切り口が赤いときに食べられるケースと食べられないケースをそれぞれ解説
さつまいもの切り口の一般的なイメージは黄色ですが、いざ食べようとしてさつまいもを切ったところ、切り口の色が赤みがかった色やピンクっぽい色になってしまったという経験はありませんか?
実は、さつまいもの切り口が赤い場合、食べられるケースと食べられないケースの両方が存在しているのです。
とはいえ、どのような状態で食べられるのか分からないという方も多いのではないでしょうか。
本記事では、さつまいもの切り口が赤いときに食べられるケースと食べられないケース、さらには他の色へ変色するケースについて詳しく解説します。
さつまいもは変色しやすい食べ物ですので、気になる方はぜひ最後まで読んでみてください。
- 目次
- さつまいもの切り口が赤いときは食べることができる?
- さつまいもの切り口が赤いときに食べられるケース
- さつまいもの切り口が赤いときに食べられないケース
- さつまいもは黒や緑に変色する場合もある
- まとめ
さつまいもの切り口が赤いときは食べることができる?
結論から申し上げますと、さつまいもの切り口が赤いときは食べることができるケースと食べられないケースの2パターンに分けることができます。
つまり、さつまいもの切り口が赤いからといって、からなずしも食べられないということはなく、赤くても食べられるケースは存在するのです。
とはいえ、さつまいもを切ったときに中身がイメージしている黄色とは異なる赤みがかった色をしていると安心して食べることはできませんよね。
そこで、さつまいもの切り口が赤いときに食べられるケースと食べられないケースのそれぞれについて以下で詳しく解説します。
さつまいもの切り口が赤いときに食べられるケース
さつまいもの切り口が赤いときに食べれるケースは、もともとの色味が赤い品種のさつまいもの場合です。
さつまいもにはさまざまな品種がありますが、以下のさつまいもの品種は中身が元々赤みがかっている品種であるため、食べても問題ありません。
- 安納芋
- ハヤトイモ
- 紅娘
- アヤコマチ
これらのさつまいもの中身が黄色ではなく赤色やピンクっぽい色をしているのは、含まれている成分が異なるからで、例えば安納芋の場合はβ-カロテンが豊富に含まれていることが理由で中身がオレンジっぽく見えることがあるのです。
このように、さつまいもには元々中身が黄色ではなく赤っぽい品種があり、品種の違いが原因で中身が赤い場合は問題なく食べることができます。
さつまいもの切り口が赤いときに食べられないケース
先ほどお伝えした安納芋・ハヤトイモ・紅娘・アヤコマチの4つの品種以外のさつまいもの切り口が赤い場合、カビや腐りが原因である可能性が非常に高いため、食べることはできません。
さつまいもの切り口が赤くなっており、さらに白い斑点やふわふわとした胞子が付いている場合はカビが生えており、断面にヌメりがある場合や皮がシワシワになっている、異臭がするなどの異常が見られる場合は腐っている可能性が高いです。
このように、さつまいもが腐っていたりカビが生えていたりする場合でも切り口が赤くなることがあるため注意が必要になります。
とはいえ、カビや腐りが原因の場合はひと目見れば分かることが多いため、それほど気にする必要はないでしょう。
保存期間が長かったり、触ったときに柔らかい場合には要注意です。
さつまいもは黒や緑に変色する場合もある
さつまいもは赤色以外にも、黒色や緑色に変色する場合もあります。
それぞれの変色の原因について詳しく解説します。
さつまいもが黒色に変色する場合
さつまいもが黒色に変色する場合、原因は「酸化」と「低温障害」の2つです。
さつまいもに含まれるポリフェノールオキシターゼという酵素が酸素と触れ合うことで酸化を起こし黒っぽい色に変色する場合と、5℃以下の環境で保存することでさつまいもの細胞が死亡し黒色に変色する場合があります。
黒っぽい見た目だと食べるのに抵抗があるという方もいるかもしれませんが、どちらの場合でも問題なく食べることができます。
さつまいもが緑色に変色する場合
さつまいもが緑色に変色する場合、原因は「化学反応」によるものです。
さつまいもに含まれているポリフェノールの一種であるクロロゲン酸が重曹やてんぷら粉などのアルカリ性物質に反応して緑色っぽくなってしまいます。
こちらの場合もさつまいも自体の性質は変わらないため、安心して食べることができます。
まとめ
本記事では、さつまいもの切り口が赤いときに食べられるケースと食べられないケース、さらには他の色へ変色するケースについて詳しく解説しました。
さつまいもは変色しやすい食べ物ですが、多くの場合で問題なく食べることができます。
しかし、ほかの商品と同じようにカビや腐りが原因で変色してしまっている場合は食べることができないため、少しでも触ったときに違和感を感じたら匂いを確認したりするようにしましょう。
また、元々中身が赤いさつまいもの品種を覚えておくことで、いざ切ったときに中身が赤くても落ち着いて対処することができるはずです。
ぜひ本記事を参考にしてさつまいもの偏食についてチェックしてみてください。