2017年1月11日更新
ジュニパーって何?その効能と効果的な使い方
ハーブの中には、慣れ親しんだものの重要な成分でありながら、名前を聞いてもピンと来ないというものが少なくありません。ジュニパーもその一つではないでしょうか。
ジュニパーは、お酒のジンに使われる大事な存在。ジンの香りこそ、ジュニパーの香りなのです。
このジュニパーですが、もちろんジンだけでなく様々なものに使われていますし、自分でいろいろと応用することも可能。
では、いったいジュニパーにはどんな効果や効能があり、どういった使い方をするのが効果的なのでしょうか。そのあたりをまとめてみました。
ジュニパーって何?
ジュニパーとは
ジュニパーとは、高さ10メートルを超える常緑の針葉樹。ほとんどは荒野や山中に生息しています。
実は独特の香りを持ち、緑、青、黒と変化します。本来、この実を小枝ごともちいるものをジュニパー、実のみを使うものをジュニパーの実、すなわちジュニパーベリーと呼びますが、中には、実のみを使いながら単にジュニパーと記されて売られているものもあります。
ジュニパーはアロマとしても有名
香りに特徴のあるジュニパーは、アロマにもちいられることも多いです。その場合、花をつけたあとの液果が使われるのが一般的。
精油になった場合、共通してジュニパーベリーと呼ばれるようです。
ジュニパーの栄養成分って?
ジュニパーにはたくさんの栄養があります。
中でも豊富に含まれているのはビタミン類に糖質、フラボノイド、タンニン、ピネン、カリオフィレン、ボルネオール、フラボノイドなどです。
ジュニパーの効果や効能は?
効果抜群の利尿作用、発汗作用
ジュニパーには利尿作用や発汗作用があるので、いろいろな効果が期待できます。
特に、デトックス、二日酔い解消、尿路感染症の予防と改善、血行の改善あたりが効果抜群
消化機能を助けて胃腸を健康にする効果
ジュニパーには、胃腸の機能全般を回復させたり、サポートしたりするはたらきがあります。
そのため、消化促進、胃もたれ防止、食欲増進、腹部膨満感の解消に役立ちます。
独特の香りには集中力を増す効果が!
ジュニパーの香りの元となっているのはα-ピネンなどのモノテルペン炭化水素類。実はこれには強壮作用があり、加えて、森林浴をするのと同じ効果を与えてくれるのです。
そのため、ジュニパーの香りには気分をリフレッシュしたり、精神的な疲れやストレスを癒したり、意欲をかきたてたりする働きがあるのです。もちろん、仕事や勉強に集中したいときにも有効ですよ。
美容、ダイエットにもジュニパー!
ジュニパーにはデトックス効果がありますから、むくみや代謝機能の低下防止など、ダイエットに嬉しい効果が期待できます。
それだけでなく、精油をもちいれば、皮脂分泌抑制効果によりにきびを改善したり、肌あれを解消したりと、美容にもうれしい効能が備わっているのです。髪に使えば、頭皮の環境改善にも効果的ですよ。
ジュニパーの効果的な使い方って?
ホールタイプのジュニパー
ジュニパーは、ハーブティーとして楽しむのが一般的です。
もちろん、いろいろなハーブと組み合わせて自分ごのみのティーを作り出しても楽しいのですが、ジュニパーだけでもじゅうぶんおいしいハーブティーになります。
ジュニパーのハーブティーのレシピはとても簡単で、ホールを軽くつぶしてから入れるだけ。コツは熱いお湯を注ぐこと、成分や味、香りがしっかり出るまでしばらく置くことです。
また、料理でジュニパーを使う場合は、下処理にもちいるのが効果的。
漬け込み液にジュニパーを加えると、香り付けになるほか、素材の持ち味を引き出す役割も果たしてくれます。
使い方は簡単で、スプーンや包丁の腹でつぶしたジュニパーを加えるだけ。肉料理ならハムやベーコンを作るときや、レバーなどのクセのある材料を使うときにもちいるといいでしょう。魚料理なら、マリネ液などに加えるのがおすすめです。
ジュニパーはローレルやガーリック、フェンネルとの相性がいいので、組み合わせてみるのもいいですね。
オイルタイプのジュニパー
オイルはそのまま、アロマにもちいられることが多いです。
そのほか、スキンケアや芳香剤として幅広い使い方ができますよ。
これだけは守って! ジュニパー使用の注意点
ジュニパーは、多量の摂取がおすすめできないハーブです。具体的には、一日三杯以上のハーブティーや、一ヶ月以上の連続飲用は避けましょう。
なぜなら、肝臓や腎臓に問題の出るケースが報告されているからです。
とはいえ、これはジュニパーにそれだけ強い力があるということなので、量さえ守っていれば健康に効果があるという証拠にほかなりません。ただ、妊娠中は念の為に避けておいたほうがいいかもしれませんね。
また、ジュニパーにはタンニンが含まれていますが、これは、多量にとると便秘になることが知られている成分ですから、そういう意味でも過剰摂取は避けたいところ。
ジュニパーは、問題のない範囲で取り入れたいハーブの一つですね。