2018年5月27日更新
チカの美味しい食べ方や超簡単なさばき方
今回はワカサギによく似たチカという魚についてリサーチしました。チカの味わいや上手なさばき方、美味しい食べ方をご紹介します。
- 目次
- チカってどんな味?
- チカとワカサギの違いは?
- チカに寄生虫の危険性はあるか?
- チカの下ごしらえ。さばき方は超簡単
- チカの美味しい食べ方
- 唐揚げ・フライも美味しい!チカのおすすめフライのレシピ
- チカを上手にさばいて美味しく食べよう!
チカってどんな味?
チカは魚の分類上ではキュウリウオ科ワカサギ属の魚です。学名はHypomesus japonicus。漢字で千魚と書きます。味も見た目もワカサギによく似た魚ですが、身はチカの方がしっかりしています。
チカは淡白でクセのない味わいで、ワカサギより魚体が大きくうま味があります。骨がしっかりしているので、丸焼きにして頭から丸々食べる料理には向いていませんが、塩焼きなどにすると中骨が身から離れやすいのでうまく中骨を抜くことができ美味しく食べることができます。
チカとワカサギの違いは?
鱗はチカの方が細かいことや背ビレの始まりの位置が違うなどかなり細かい違いのため、我々一般人には見分けるのはほぼ不可能だと言われます。見分け方が難しいということが理由かどうかは分かりませんが、都会ではチカをワカサギと称して売られていることもあるのだそうです。
チカとワカサギは生息域が違う
チカは海の沿岸域に生息しており淡水域にはいません。それに対してワカサギは湖や沼、ダム湖、そしてこれらが注ぐ河川の下流域などの淡水域で生息しています。海で釣れるのはチカ、湖などの淡水域で釣れるのはワカサギと覚えておくとわかりやすいかもしれませんね。
チカに寄生虫の危険性はあるか?
現在のところ、人体に悪影響を及ぼす寄生虫および人の体に寄生する寄生虫がチカに寄生している報告はありません。しかし魚介類は多かれ少なかれ寄生虫が寄生しており、チカもその例外ではないため、何らかの寄生虫が寄生していることがあるのは当たり前に考えられることです。
また体に悪影響を及ぼさない寄生虫でも、大量に寄生しているものを人が食べれば、一過性の食中毒を起こすこともあります。チカを刺身など生食するとき、チカの身肉は透き通っているので、光に身をかざしてみて、寄生虫がいないか目で確かめるという人もいるのだそうです。また寄生虫は加熱または-20℃で48時間以上冷凍することで死滅するため心配なときは、調理法を工夫してください。
チカの下ごしらえ。さばき方は超簡単
チカのさばき方はほかの魚と違い、包丁やまな板など使わず簡単に手だけでさばけます。塩焼きや唐揚げ、フライにして食べるにしても、内臓とエラを上手に手で取り除き、下ごしらえして料理すると、苦味がなく美味しく食べることができます。
ではさっそくチカのさばき方をマスターしましょう。詳しくは動画を見ながら手順を習ってみてください。
チカの美味しい食べ方
チカの美味しい食べ方はワカサギとほとんど同じ調理法で美味しく食べられます。ただチカは骨がしっかりしているので、天ぷらにすると、ワカサギより骨に硬さを感じるかもしれません。火を通すと身はふっくらとしていて柔らかく、クセのない味わいです。また身肉は骨から離れやすいので、塩焼きなどにすると中骨をすーっときれいに外すことができます。
20cmくらいの大きい新鮮なチカが手に入った時は刺身、酢ジメ、昆布ジメがおすすめです。
天ぷら
チカの天ぷらの味わいはクセのない淡白な味わいです。大型の個体は骨が少し硬いので、天ぷらではなくフライにするのがおすすめです。天ぷらは小型の個体を使い、内臓とエラを取り、下ごしらえしたものを天ぷらにします。内臓を取ることで苦味がなくなります。
塩焼き
内臓をとり、塩を振って焼きます。頭を付けたまま内臓を取り出したものの方が、塩焼きでは食べやすいです。頭を押さえて、お箸で身を背と腹を挟むように軽く頭から尾まで押し、そして頭を胴体から切り放し、頭を引くと中骨が外れます。産卵期の冬から春の時期は塩焼きがおすすめです。卵巣、白子も美味しくいただけます。
刺身
20cmくらいの大型の個体で鮮度の良いチカは刺身で食べるのがおすすめです。独特の風味とうま味があります。身は透き通るように白く、コリコリした食感です。チカは人の体に悪影響を及ぼす寄生虫がいるわけではありませんが、何らかの寄生虫が寄生している場合もあるので、身肉を光に透かしてよく見てみましょう。刺身にする場合は、内臓を取り、中骨に沿って3枚におろし、腹骨をすいて皮をはぎます。昆布締めや酢締めもおすすめです。
唐揚げ・フライも美味しい!チカのおすすめフライのレシピ
天ぷらも美味しいチカですが、ワカサギよりも中骨が硬いので、フライや唐揚げの方がよりおすすめです。フライにすると骨まで食べることができ、カルシウム満点!そこでチカのフライで美味しいおすすめのレシピを1つご紹介します。
チカの磯辺から揚げ
ふんわり柔らかな身肉のチカの唐揚げ。青のりを多めに加えると磯の香りが一層引き立ちます。丸ごと美味しく食べるには内臓を取ったものをフライに使いましょう。内臓が付いたままだと苦味が出てしまいます。
<材料2人分>
- チカ 12尾
- 青のり 適量
- 岩塩 一つまみ
- 片栗粉・薄力粉 1対1
- サラダ油・ごま油 適量
チカを上手にさばいて美味しく食べよう!
チカとワカサギはなかなか見分けがつきませんが、海にいるのがチカ、湖などの淡水域にいるのがワカサギです。チカの味は淡白な味わいですが、美味しさはワカサギに引けをとりません。上手にさばき下ごしらえしたフライは、苦味もなく骨ごと食べられます。さばき方は手で内臓とエラを取り出すだけです。そしてよく洗って、水気を取れば下ごしらえは万全です。チカを美味しく味わってみてください。
【参考サイト】
・農林水産省 寄生虫による食中毒 http://www.maff.go.jp/j/syouan/seisaku/foodpoisoning/parasite.html