2023年7月5日更新
食紅は代用ができる?食紅の役割や色ごとの代用品及び手作りの方法について解説
食紅は、実は様々な料理や市販の食べ物に利用されています。色がきれいなものは、おいしく見えるという方も多いのではないでしょうか。様々な色の種類がある食紅は、様々なシーンで活用できます。
食紅の代用品としては、どのようなものが利用できるでしょうか。食紅がない場合でも、食事に彩りを添えられるように、代用できるものを知っておくと良いでしょう。
今回は、食紅の代用に利用できる物を紹介します。そもそも食紅とはどのような素材であるのか、あるいは食紅の代用品を手作りする方法などについても解説します。普段の食事に彩りを添える方法を、ぜひ覚えてください。
- 目次
- そもそも食紅は何のために使う?身体に悪いという噂もあるけれど…
- 食紅の代用品といえば何がある?食紅の色ごとに代用品を用意する
- 食紅の代用品を手作りできる?様々な色を手軽に付けられる方法とは
- まとめ
そもそも食紅は何のために使う?身体に悪いという噂もあるけれど…
そもそも、食紅はどのような素材であるのか知らない方も多いでしょう。また、食紅は身体に悪いというイメージを持っている方もいるかもしれません。食紅とは一体何なのか解説をします。
素材により2種類に分けられる
食紅は、食材に色を付けられる便利なアイテムですが、素材により2種類に分けられます。すなわち、天然のものと化学合成で作られたものの2種類です。
ベニバナやベニコウジは、赤い食紅の原料として利用されます。クチナシの果実はそのまま利用すると黄色、発光させると青色として利用可能です。
一方、化学合成により作られた食紅は「食用赤色2号」など全部で12種類あります。自然由来のものより色が鮮やかであるため、見た目が華やかな食べ物を作りたい場合におすすめです。
食紅の主な使用用途と効果
食紅の主な用途といえば、もちろん食品に色を付けることです。食紅と聞くと赤い色を連想する方も多いかもしれませんが、市販されている食紅は赤色だけでなく青や黄色など様々な色のものがあります。
食紅は洋菓子専門店や食品メーカーによる大量生産時に利用されているイメージがあるかもしれませんが、少量で市販されているため、個人での利用も可能です。色を付けることで、見た目が鮮やかになりおいしそうな印象を与えられるでしょう。
身体に悪い噂は本当か?
食紅を摂取すると、身体に悪影響が及ぶと考える方も多いかもしれません。特に化学合成で製造された食紅は発がん性があるとも言われることがあります。
確かに、化学合成の食紅の原料のタールは、発がん性がある物質であると考えられています。しかし、実際に身体に害を及ぼすのは大量に摂取した時のみです。食事の彩理の目的で少量利用する範囲では、何ら問題はないと考えられています。
食紅の代用品といえば何がある?食紅の色ごとに代用品を用意する
食紅は、一般的なスーパーなどで市販されているものの、あまり使わない方にとってはわざわざ購入したくないのではないでしょうか。そのようなときには代用品で対応すると良いでしょう。
赤の食紅の代表例
赤の食紅の代用品としては、いちごジャムが挙げられます。色鮮やかなタイプを選択すると、食紅の代用品としてさらに活用できるでしょう。酸味が強いため、分量に注意する必要があります。
他には、赤しそやいちごパウダーなどが使用可能です。いずれも市販されているもので十分代用できるため、普段利用している素材を活用しましょう。
青の食紅の代表例
青の食紅の代用品としては、ブルーベリージャムが挙げられます。いちごジャムと同様、酸味が強い商品が多いため分量に注意する必要があります。
また、紫芋パウダーや紫キャベツなども自然で美しい青色を生み出せるでしょう。自然由来の素材を使うことで、より安心して色付けができます。
黒の食紅の代表例
黒の食紅の代用品としては、海苔の佃煮が挙げられます。ご飯に混ぜたり、野菜に混ぜて和えたりして利用すると良いでしょう。塩分が多めであるため、分量に配慮する必要があります。
また、黒ゴマやココアパウダーなども代用品として活用できます。黒の食材は意外に多いため、代用品を比較的見つけやすいといえるでしょう。
食紅の代用品を手作りできる?様々な色を手軽に付けられる方法とは
食紅の代用品は、上記で紹介したような市販されている商品を利用するだけでなく、手作りも可能です。様々な色を自分の手で手軽に付けられる方法について、以下で紹介します。
野菜や果物を利用する
野菜や果物を用いて、着色素材を手作りする方法があります。自分の好きな色の野菜や果物を、フードプロセッサーにかけます。そのあと、鍋で十分煮詰めるだけで、着色用素材の完成です。
自然由来の着色料で、安心して利用できるでしょう。市販の化学合成の食紅と比べて、淡く優しい色合いが楽しめるのも魅力の1つといえます。
生クリームに色付けをしてお菓子作り
洋菓子作りに欠かせない生クリームは、着色しやすい素材です。食紅はもちろん、抹茶や色付きのシュガーパウダーなどで簡単に色付けができます。
生クリームに着色をする場合は、着色用素材を混ぜるタイミングが重要です。パウダー状のものは、最初に混ぜて一緒に泡立てるのが良いでしょう。ペースト状の素材は、生クリームを泡立ててから混ぜていくのが一般的です。
まとめ
食紅は、手軽に食品に色付けができる便利な素材です。身体への悪影響を心配する声もありますが、日常で利用する分量では健康被害は起こらないと考えられています。
食紅の代用品は、ジャムや海苔の佃煮など様々なものを利用できます。付けたい色の素材を選んで、上手に活用しましょう。野菜や果物などを使って代用品を手作りすることも可能ですので、好みに合ったやり方で代用品を準備すると良いでしょう。