2017年10月2日更新
うぐいす豆の栄養やカロリーとは?作り方もご紹介
うぐいす豆とはグリーンピースを甘く似たものであり、甘納豆や煮豆、さらにはパンの中に入れたりと様々な使い方が可能な豆です。しかし、甘さ故に栄養があるのかといった点やカロリーなども気になるところですので、うぐいす豆の作り方に加えてその正体についてご紹介していきます。
うぐいす豆とは
うぐいす豆という言葉を見聞きした方も多いでしょう。しかし、うぐいす豆という単体の豆が存在するということではなく、うぐいす豆とはグリーンピースを原料とした豆のことを言います。グリーンピースと言っても、豆の形状が少し異なり、完熟前に収穫したグリーンピースを乾燥させ、青えんどうにしたものを使用しているということです。
砂糖で甘く煮詰める
うぐいす豆はそんな青えんどうの豆を使用し、砂糖で甘く煮詰めた豆のことを指し、砂糖の甘さに加えてえんどう豆の香りや食感が残ったまま味わえるため、上品なお菓子の定番である甘納豆や料理として煮豆などにも姿を変化させる食品です。
うぐいす豆の原料は2種類
うぐいす豆の原料となっているものはグリーンピースを乾燥させて作った青えんどうですが、えんどう豆にも種類が2通りあり、「硬莢種(こうきょうしゅ)」と「軟莢種(なんきょうしゅ)」とがあり、硬莢種はさやが硬く、取り出さなければ食べられません。一方で軟莢種はさやごと食べられる軟らかいもののことを言い、うぐいす豆を作るために必要な青えんどうは硬莢種に当たります。
うぐいす豆の栄養やカロリーは?
青えんどうを原料にしているだけあり、栄養価値が優れていそうなイメージですよね。豆自体、体に悪影響を及ぼす可能性は少ないと言えそうですが、豆の中ではどれほどの栄養が詰まっている食材なのでしょうか。確認していきましょう。
うぐいす豆の栄養&カロリー
うぐいす豆の栄養やカロリーですが、100g当たり240kcalで、栄養面では鉄、食物繊維、ナトリウムが特に多く、炭水化物、タンパク質や脂質、銅などが含まれています。また、ビタミン系ではビタミンKやナイアシン、葉酸やパントテン酸、ミネラルではカリウム、カルシウム、マグネシウム、亜鉛なども含んでいるため、甘いながらも栄養豊富な成分をうぐいす豆から摂取することが可能です。
出典:「日本食品標準表2015年版(七訂)」
パンに混ぜてもおいしい
うぐいす豆を使った料理やお菓子などは存在しますが、その中でも特にうぐいす豆のおいしい使い方はパンに混ぜて作ることです。パンは現在ホームベーカリーが普及したことで自宅でもパンを手作りして楽しんでいる方が多いかと思われますが、より健康的でヘルシーなパンを作りたい場合はうぐいす豆を材料として使ってみるのも良いでしょう。砂糖を少なめにしてもうぐいす豆の甘みが感じられるため、砂糖を別に入れなくても良いおやつとしてパンを食べることができます。
うぐいす豆の作り方
甘くておいしいうぐいす豆は自分でも作ることができるとご存じでしたか。豆の種類をさらに加工するとなると難しそうで既に出来上がっている既製品を手にしたくなりますが、実は材料も少なめでとっても簡単にうぐいす豆が作れてしまいます。では早速うぐいす豆の作り方を見ていきましょう!
準備する材料
うぐいす豆を作るに当たって必要なものは、青えんどう豆100g、塩小さじ1/2、重曹小さじ1/10、砂糖100gのみです。また、作っていく過程で必要となるものは水400ccが2回分必要となります。
また、忙しい方は時間短縮のために圧力鍋などを使って一気に炊き込んでいくとあっという間にうぐいす豆ができるので、時間の調節をしたい方は別で圧力鍋も準備しておくと良いでしょう。
うぐいす豆の作り方
では次に早速うぐいす豆の作り方に入っていきます。まず100gの青えんどうを流水で良く洗浄し、400ccの水に浸します。この時浸す時間の目安はなるべく一晩は置くようにしましょう。一晩が経ったら青えんどう豆と水が入った鍋ごと火にかけていき、沸騰した頃合いを見て重曹と塩を投入して青えんどう豆のアクを除去していきます。この時、火加減は中火から始まり、徐々に様子を見ながら弱火にしていき15分程度茹でていきましょう。15分茹でている時に水分が蒸発してきたら水を加えて常に青えんどう豆が水で浸った状態を保てるようにしていきます。
次に青えんどう豆が自分好みの固さに仕上がったら茹で汁を切り、別の鍋などに400ccの水と砂糖を加えて砂糖が溶けるまで火にかけたら茹でた青えんどう豆を投入し、弱火で20分程度を目安に煮込んでいきます。最後に残った砂糖を再度加え、10~15分煮詰めていき、茹でている時の汁が鍋の半分程度にまで減ってきたら火から外して粗熱を取れば完成となります。
超絶おすすめのうぐいす豆
自分で作るのもいいですが、個人的に絶対に食べて欲しいうぐいす豆があります。
それは山形の長榮堂の富貴豆という商品です。
20数年前に出会ってから大ファンになりました。
意外と簡単なうぐいす豆を作ってみよう!
甘いうぐいす豆を幼少期に食べたことがあるという方も多いでしょう。大人になってから食べてみるとどこか昔懐かしい味がしますから、いつでもどこでも食べられるように作り方をマスターしておくのも良いですよね。材料も少なめで且つ、パンなどの朝食としても相性ばっちりな料理に使うこともできますから、栄養がぎっしりと詰まったうぐいす豆を是非お好みの方法で食べてみてくださいね。