2020年5月5日更新
デーツシロップの成分やカロリー、効能を解説
苦しい環境でも育つデーツを原料に作られたデーツシロップは、メープルシロップのように手軽に使える砂糖のことを指します。栄養成分が豊富なため、カロリーを気にする方にもピッタリです。今回はデーツシロップで心配になる赤ちゃんにあげて良いのか、糖質制限中も問題ないのかといった点を効能と交えてご紹介します。
- 目次
- 現代人に嬉しいデーツシロップとは
- 食生活のお守りに…デーツシロップの効能やカロリーとは?
- 糖質制限をしている方のデーツシロップ知識
- デーツは栄養豊富だから赤ちゃんのおやつにも
- 旨味やコクを引き出す美味しいデーツシロップで食事に知恵を
現代人に嬉しいデーツシロップとは
現代人が何かと口にする砂糖は、種類豊富に存在しますよね。しかし、砂糖と一口に言ってもデーツを原料とした砂糖も存在します。一見変わったこのデーツシロップは、温度や湿度が高く、気温の差が激しい砂漠などの過酷な環境でも育つ強い植物です。
デーツとはペルシャ地方を原産とするナツメヤシの実のことを指し、中近東諸国を主に食べられています。また、デーツの歴史は紀元前4000年頃と非常に古く、比較的厳しい環境でも耐えられるデーツは栄養も豊富に詰まっています。体に良い成分が含まれているデーツは、現代にもしっかりと受け継がれています。
デーツシロップの味
デーツやナツメヤシと見聞きしてもピンとこない方が多いですが、実は日本でもデーツは出回っています。様々な姿になって流通しているデーツは、シロップになっていたり、時にはドライフルーツとして販売されていることもあります。
そんなデーツの味は例えるなら「干し柿」のような口の中で後を引くような甘さをしており、コクもあるため甘いものを好む方にとってはご馳走になるでしょう。
自然に作られる甘さいっぱいのデーツは、キャンディーとまで言われるほど独自の甘さと美味しさを持っています。
デーツはレジェンド果実だった
古くから食べられてきたデーツは、その途方もない歴史から様々な伝説が伝えられてきました。
例えば聖母マリアがキリストを妊娠した際に毎日食べていたり、絶世の美女と謳われたクレオパトラが食べていたり…と、美容と栄養に関わる果実だったとされています。
また、現代でもイスラム教徒が絶食月の栄養を蓄えたいときや、素早く体にエネルギーを取り込みたいときにもデーツが活用されているようです。
食生活のお守りに…デーツシロップの効能やカロリーとは?
デーツシロップと見聞きするとただ甘いだけのようなイメージもありますよね。現代人にとって砂糖などの甘味料は欠かせない味覚ですから、日頃から濃い味つけを好む方や体を気遣う方はデーツシロップの栄養成分についてしっかりとチェックしていきましょう。
デーツシロップのカロリー
デーツシロップはダイエットに良いと言われていても、100g当たりのカロリーは266kcalとそれなりにあります。たくさん食べるとそれだけカロリー摂取することになるため、痩せることを考えるのであれば食事に少量摂り入れる程度に留めておくと良いでしょう。
ちなみに一般的な砂糖のカロリーは100g=386.9 kcalです。
ブドウ糖・果糖で素早く栄養を補助
デーツシロップは単糖類であるブドウ糖や果糖といったものから出来ているため、体内に取り込んだ際に素早くエネルギーに変換してくれます。
食事の量が限られている高齢者の方や、日頃から激しい運動を取れ入れている方などは一般的な人より多くの栄養が必要です。デーツシロップはそんな素早くエネルギーに変わる性質をしているため、目まぐるしい生活を送っている方にも最適です。
ビタミン・ミネラルが豊富
現代人にとって嬉しい食事とは、ビタミンやミネラルがたくさん摂れる食事でしょう。小食の方が増えたり偏食の方も増加している中、不足しているビタミンやミネラルが摂れるデーツシロップは、全体的な栄養補助をしてくれる存在です。
デーツシロップに含まれる栄養成分は、カルシウム、カリウム、マグネシウム、リン、亜鉛、マンガンなどのミネラルから始まり、ビタミンやナイアシン、葉酸などのビタミン類やパントテン酸、食物繊維も豊富に含まれている、まさに総合補助食と呼ばれるのにふさわしい栄養成分を持っています。
このことから、デーツシロップは生活習慣病や動脈硬化の予防、肝機能の強化、免疫力の向上、整腸作用や貧血予防、抗酸化作用や骨粗鬆症などの予防にも効果が期待できるとされています。
ただ甘いだけの甘味料ではなく、ここまで多くの栄養が含まれているデーツは、果実の中でも上位に君臨する栄養たっぷりな食べ物です。
糖質制限をしている方のデーツシロップ知識
デーツシロップは前述した通り、栄養成分が豊富に詰まった甘味料ではあるのですが、原料となるデーツは乾燥したもので糖質の量は物にもよりますが、100g当たり約63gと高めです。
デーツは体内で炎症を引き起こすショ糖は含まれていませんが、デーツに含まれる果糖は糖質の高さ以外にも、摂りすぎると肝臓にトラブルを起こす原因にもなります。特に糖質制限を行っている方は「少量楽しむ」程度に留めておきましょう。
デーツは栄養豊富だから赤ちゃんのおやつにも
強い甘さを持ちながら栄養もしっかり補給できるデーツは、赤ちゃんのおやつにも最適です。ただし、デーツを楽しむならシロップやジャムなどの加工されたものではなく、そのまま食べられるドライフルーツ形式で食べるのがおすすめです。細かく刻んでヨーグルトと一緒に朝食などで食べるのも良いでしょう。
旨味やコクを引き出す美味しいデーツシロップで食事に知恵を
デーツシロップについてご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。デーツが元々持つ強い甘さから、初めて口にした方は体に悪いのではないかと感じる方も多いですが、実は体に良い砂糖です。砂糖などの甘さは今を生きる人たちにとって無くすことはできない存在ですから、せっかく体に摂り入れるものは是非デーツシロップのような甘味料にしてみてはいかがでしょうか。