2018年12月9日更新

米のとぎ汁乳酸菌を飲むと体が強くなる?一部で危険と言われる米のとぎ汁乳酸菌の保存や作り方まで

米のとぎ汁

一般的に米をといだ汁は捨ててしまいますが、近年そのとぎ汁で作る「米のとぎ汁乳酸菌」というものが大流行しています。飲むのも良し、掃除しても良しの活躍場が多い理由から人気を呼んでいます。今回はそんな米のとぎ汁乳酸菌の作り方や保存、効果、そして危険と言われる真偽について迫っていきます。

  1. 目次
  2. 米のとぎ汁乳酸菌とは?
  3. 米のとぎ汁乳酸菌は危険?衛生面の心配…
  4. 米のとぎ汁乳酸菌の効果が人気の秘密!
  5. 米のとぎ汁乳酸菌の作り方や保存・注意点について
  6. 今日からできる米のとぎ汁乳酸菌!低コストでキレイになろう

米のとぎ汁乳酸菌とは?

乳酸菌と見聞きするとお腹に優しいというイメージがありますが、米のとぎ汁乳酸菌とはその名前の通り普段いつものようにといでいるお米のとぎ汁から作る液体のことを指します。白く濁った状態のとぎ汁に乳酸菌のエサとなる砂糖や塩などを加え、数日間常温で保管&乳酸発酵させたものです。この米のとぎ汁乳酸菌は特別な物が不要で、尚且つ通常では捨ててしまうとぎ汁を使用しているのでコスト面も良いですし、誰でも自分で作れるというところが魅力的です。

米のとぎ汁から作られた乳酸菌は生命力が強い!

米のとぎ汁から作られた乳酸菌は非常に生命力が強いことで知られています。お腹に優しい市販の商品や腸内環境を整えるものもありますが、どれも毎日続けていくのは大変な金額のものばかりです。しかし、米のとぎ汁乳酸菌は不要となるもので作っていけるので例え失敗しても何回でも作り直すことができます。また、自宅で作れば余分な成分が一切含まれていない天然の乳酸菌となるため、より体に優しいものを選びたいという人に人気が高いようです。

米のとぎ汁乳酸菌は危険?衛生面の心配…

米のとぎ汁乳酸菌の作り方は下記にてご紹介しますが、全て手作りで乳酸発酵させていくため、衛生面の危険が懸念されています。米のとぎ汁乳酸菌を作る過程には常温で保管という決まりがあるので食中毒などが発生する夏場では特に危険だと感じるでしょう。完成した米のとぎ汁乳酸菌は、微炭酸の状態なので蓋を開けた際にプシュッと音がします。そのため、毎日続けていく場合はこまめに新しいものを作る必要があります。

米のとぎ汁乳酸菌の効果が人気の秘密!

ただのとぎ汁から作られる液体になぜこうも注目が集まっているのかというと、その人気の高さは得られる効果にあります。米のとぎ汁は美白効果があるなどの知恵から多くの女性がスキンケアに使っていますが、そんなとぎ汁から作られる乳酸菌からはどのような効果が得られるのでしょうか。

飲むことでお腹の調子を整える

米のとぎ汁乳酸菌の用途は飲むことが挙げられます。そんなものを飲んで果たして体に害はないのかと感じますが、元はお米のとぎ汁や普段から摂取している砂糖や塩が含まれているだけなので飲む方法を取っても問題ありません。体の中に摂取された乳酸菌は腸内環境を整えて免疫力をアップしてくれるため、最近元気が出ないという人にもおすすめです。飲む用の米のとぎ汁乳酸菌の味は微炭酸でほのかにお米の香りがするドリンクになります。

また、とぎ汁から乳酸菌を作る際は砂糖などを加えますが、飲むときには既に乳酸菌のエサになっているので砂糖の摂取を控えている人にも安心して口にできます。

油汚れ用洗剤

頑固なキッチンの油汚れは掃除するのが大変ですが、そんなときにもこの米のとぎ汁が活躍してくれます。昔からの知恵で米のとぎ汁で床を掃除するとワックス効果があると言いますが、まさにその通りでしつこい油汚れもスルスルと落としてくれます。米のとぎ汁乳酸菌があれば、汚れ別に洗剤を用意しなくて済み、何度も何度も洗剤を継ぎ足しする手間やコストも省けます。また、排水溝や三角コーナーなどのヌメリが気になるところにも米のとぎ汁乳酸菌をスプレーしておけばヌメリ知らずのスッキリキッチンを維持できます。

入浴剤

米のとぎ汁乳酸菌は毎日入っている浴槽に入れ、入ることで体全体がツルツルになる効果もあります。人によっては一年間もの長い期間、お風呂のお湯を変えずに米のとぎ汁乳酸菌を入れ続けたという人もいるほどです。通常では菌が繁殖しすぎて大変なことになりそうですが、そんな一年もの期間が経っていても大腸菌やレジオネラ菌などの有害な菌が検出されることはありませんでした。それほど米のとぎ汁乳酸菌は菌の繁殖を抑制するということなのです。

また、お風呂の残り湯で洗濯している人は服の嫌なニオイに悩まされていることもあるでしょう。残り湯で洗濯すると菌が繁殖して服にも嫌なニオイが発生してしまいます。しかし、ここで米のとぎ汁が含まれた残り湯で洗濯してみると嫌なニオイを抑制することができるのでお風呂に米のとぎ汁乳酸菌を入れるということは体もスベスベになって服のニオイも抑えることができる一石二鳥効果を得られます。

消臭剤

上記でも触れましたが、米のとぎ汁乳酸菌は嫌なニオイを元から絶つ働きに長けています。消臭効果を発揮する米のとぎ汁乳酸菌はスプレーボトルなどに移し替えて洗濯ができないソファーや絨毯などにシュッとかければニオイを消臭、中和してくれます。飲む用途にも使える米のとぎ汁乳酸菌ですからペットや赤ちゃんがいる家庭にも問題なく使えます。また、使用済みおむつの強いニオイにも消臭してくれるので、おむつ入れなどにスプレーしておくのもおすすめです。

美肌になる化粧水

米のとぎ汁乳酸菌は化粧水としてスキンケアに使うこともできます。しかも美肌になるだけではなく、アトピーの改善にもなる優れたスキンケアになります。乳酸菌には炎症を抑制しながら細胞の再生を促す働きがあるため、肌の環境を整えてつらいアトピー症状の改善に繋がるのです。米のとぎ汁乳酸菌は基本的に菌の繁殖を抑制してくれるので吹き出物やニキビの対策としても活躍してくれるでしょう。

米のとぎ汁乳酸菌の作り方や保存・注意点について

優れた効果が盛りだくさんの米のとぎ汁乳酸菌ですが、何だか作り方が難しそう…と感じる人も多いのではないでしょうか。市販されている乳酸菌類関係の商品は簡単に手に入れることができますが、節約して使わなければいけないことも多いのでバシャバシャ使える乳酸菌の作り方と保存についても触れていきます。

米のとぎ汁乳酸菌の作り方

米のとぎ汁乳酸菌を作る際に必要な材料は、米のとぎ汁500ml、塩小さじ1、砂糖小さじ2~4、そしてペットボトルのみです。用意する米のとぎ汁は種類を問いませんが、なるべく無農薬や減農薬などの体に優しいお米を使うようにしましょう。また、砂糖は精製されていない黒糖やきび糖などが望ましいとされています。

米のとぎ汁乳酸菌の作り方ですが、まずお米をといでいきます。濃い白く濁った液の方が良いとされているので、乳酸菌作りに使用するとぎ汁は一回目にといだ汁がベストです。次に綺麗に洗浄し終えたペットボトルに取ったとぎ汁と砂糖、塩を入れて常温で数日~1週間程度乳酸発酵させていきます。乳酸発酵は光合成で進みが良くなるので明るい窓際などで発酵させても良いでしょう。そのまま放置していくのですが、ペットボトルの中でどんどん発酵していくため、ガスの発生で破裂しないように1日1回は蓋を開けてガス抜きを行います。しばらく経って蓋を開けた際に炭酸の「プシュッ」という音と甘酸っぱいニオイがすると感じれば成功です。

しかし、蓋を開けた際に変な香りがしたら雑菌が繁殖している証拠なのでニオイがおかしいと感じたら勿体ないですが全て捨ててまた新しく作り直すようにしてください。

米のとぎ汁乳酸菌の保存と注意点

米のとぎ汁乳酸菌を作り終えた後ですが、どんどん乳酸発酵が進んでいくので保存は冷蔵庫にて管理します。受ける温度が低温であれば発酵が進まなくなるので保存は必ず冷蔵庫で行いましょう。

また、移す容器はガラス製品ではなく、ペットボトルを使うようにしてください。ガラス容器などでは発酵している最中にガスで破裂してしまう危険があります。また、普通の水道水では含まれる塩素の関係で乳酸発酵がしずらい傾向にあるので使う水はミネラルウォーターや浄水器、ウォーターサーバーや水道水を煮沸消毒して冷ましたものを使いましょう。

今日からできる米のとぎ汁乳酸菌!低コストでキレイになろう

毎日とぐお米でコスパ抜群の米のとぎ汁乳酸菌。体の内側から綺麗になるだけではなく、家中のお掃除もこれ一本で良いというのは嬉しい限りですよね。作り方は簡単でも成功させるのは少し難しいですが、捨ててしまうとぎ汁なので何度でも挑戦できますよ。