2019年1月3日更新

実は体に悪い?アガベシロップの味や効能・使い方について

アガベシロップ

健康のために甘味料を砂糖からアガベシロップに変える人が増えている中、どのような効果や効能があるのかまだ知られていないアガベシロップ。体に悪いといった話もありますが、実は砂糖よりも味が甘い甘味料です。今回はアガベシロップの糖質やカロリー、使い方までご紹介します。

  1. 目次
  2. 甘いのにヘルシーなアガベシロップ
  3. そんなにすごい?アガベシロップの効能は?
  4. アガベシロップは体に悪いの?
  5. アガベシロップの上手な使い方
  6. 自然派に大人気のアガベシロップを広く活用してみて

甘いのにヘルシーなアガベシロップ

アガベ

ナチュラルや日々の健康を体の基本となる食生活から考える人が急増している中、毎日口にする甘味料の質を変えたという人も多いですよね。そんな健康志向をお持ちの方は一般的に使う砂糖よりも質の良いアガベシロップ中心に変えたという人も多いことでしょう。アガベシロップはお酒好きには欠かせないテキーラの材料になることでも有名です。そもそもアガベシロップとはリュウゼツラン科アガベ属に分類される植物の根茎から取れる樹液をろ過して加熱することによって作られています。

このリュウゼツランは分かりやすいもので言うとアロエのような風貌をしており、原産となるメキシコや南アフリカにサボテンのように自生しています。国内でも食用とする以外に観葉植物としても人気が高い植物の一つです。

アガベシロップの味はとっても甘い!

アガベシロップが注目されている理由の一つにその甘さがあります。アガベシロップはハチミツや砂糖よりも甘く、比較すると1.5倍も甘さが強いため、通常使用する砂糖よりも少ない量で充分満足感を得られます。また、アガベシロップはハチミツのようなクセもなく、粘り気もないので料理やお菓子に使うだけではなく、ドリンクに混ぜて使うこともできます。アガベシロップを使用した料理などは少量でも甘さがしっかりと引き立つ上品な味わいを引き出してくれます。

アガベシロップはこう使われている

サラサラとした質感のアガベシロップは非常に使い勝手が良く、少量で事足りるため様々な活用方法があります。その甘さを活かして料理の味付けから始まり、チョコレートなどのお菓子に使用したり朝食としてシリアルにかけるなど美味しい食べ方もたくさんです。

また、アガベシロップは液体のイメージが強いですがパウダー状に加工されているものもあり、乳製品やジャムなどの加工品、更にはナチュラルを目的とする美容グッズの材料としても使用されているほど活用方法が広い植物です。

そんなにすごい?アガベシロップの効能は?

一般的な砂糖を使用している人が少しでも体に良いものに変えたいと思っている中で、アガベシロップにはどのような効能が期待できるのでしょうか。甘味料は日々の食生活で何気なく摂取しているものなので、より健康を考えた甘味料であるかどうかについて触れていきます。

低GI・カロリー

アガベシロップの魅力はGIの低さです。GIとは糖質の吸収度合いを示すもので、この数字が低ければ低いほど糖質の吸収が穏やかということになります。甘味料として使われることが多い白砂糖ではGI値が109、グラニュー糖では110にもなりますが、アガベシロップのGI値はたったの28しかないのでどれだけ血糖値の上昇を抑えてくれるのかがお分かり頂けることでしょう。

しかし、アガベシロップをカロリーだけで見ると100gあたり310キロカロリーにもなり、一般的な砂糖とそう変わらないように感じます。アガベシロップが低GI値だと言ってもカロリーが低いわけではないのでその点はご注意ください。

お腹の中を綺麗にする

アガベシロップに含まれる「イヌリン」という成分は、水溶性食物繊維で摂取すると腸内の善玉菌を増やして環境を整えてくれる効能があるため、便秘の解消や予防に役立ちます。また、上記でも触れた低GIやイヌリンが持つデトックス効果でダイエットのサポートもしてくれます。

糖尿病を予防する

糖尿病関連の話題には必ず血糖値の上昇を抑える話が付いて回りますが、そんな糖尿病は上記した糖質の吸収度合いを示すGI値を良く見てから口にすることが大切です。GI値が高いものを口にすればそれだけ血糖値はグングン上がり、糖尿病の心配が出てきてしまいます。しかし、アガベシロップはご紹介した通り17という抜群の低GI値を持っているので、摂取しても血糖値の上昇を緩やかにしてインスリンの過剰分泌を抑えて糖尿病の予防に役立ちます。

アガベシロップは体に悪いの?

ここまでアガベシロップの魅力についてお伝えしてきましたが、人によってはアガベシロップが体に悪いという見方もあるようです。低GIで腸内環境を良くしてくれるアガベシロップに悪いところはなさそうですが、アガベシロップが体に悪いと言われるようになったのはアメリカで糖尿病患者に投与した研究が行われたことが発端と言えるでしょう。この実験では既に糖尿病を患っている患者に過度なアガベシロップを与えたことにより肝臓に負担がかかるといった研究結果が判明しました。しかし、どのような甘味料でも過剰摂取しすぎれば体に悪いことは当然です。

確かにアガベシロップは肝臓に負担がかかる「フルクトース」という果糖が含まれています。フルクトースは血液中でほとんど分解されないことから血糖値を上げず、そのまま肝臓で分解を行わなければいけない点があるため肝臓に負担がかかるのは事実です。しかし、一般的な砂糖にも50%程度含まれている成分ですし、アガベシロップも物によっては含んでいる率が90%になるものもありますが、中には砂糖と変わらない50%のものもあるのでアガベシロップが完全に悪者というわけでもありません。

アガベシロップは少量でも甘みが強いので一般的な砂糖よりもこういった体に悪い成分の摂取量は控えることができるでしょう。大切なのは正しい量で適度に口にすることです。そもそも糖尿病を患っている患者にとって糖質を多く含む甘味料は摂取しないことが重要なので、アガベシロップにしても食べ方を見直すことが体にとっての良し悪しを判断する材料となるでしょう。

アガベシロップの上手な使い方

少量でも甘みが強いアガベシロップは甘党にはそれだけで魅力的ですよね。しかし、通常の砂糖と同様に使って良いのか分かりませんからアガベシロップの使い方についてもご紹介します。

ドリンクに混ぜる

アガベシロップの使い方で最も魅力的なのはドリンクに混ぜる使い方です。一般的な砂糖は温かいドリンクであれば溶けますが、冷たいドリンクには適さないですよね。しかし、アガベシロップは温かいドリンクはもちろん、冷たいドリンクにも素早く溶ける性質をしているため甘みを足したい冷たい飲み物にすぐ使うことができます。

ハチミツ・メープルシロップの代わりに

アガベシロップはハチミツやメープルシロップの代わりだと思えば使い勝手も良くなります。これらの甘味料を頻繁に使うことの多いパンやケーキなどにアガベシロップをかければ美味しく甘いデザートを味わえます。

デザートや料理の材料に

アガベシロップの使い方は他にもアイスクリームやプリン、ゼリーなどといったお菓子の材料や、料理の甘み付けにも活用可能です。意外にもアガベシロップは日本人好みの和食にも合うので上品な甘さのあるお料理が出来上がります。

自然派に大人気のアガベシロップを広く活用してみて

アガベシロップという甘味料は、名前程度なら見聞きしたことがあるという人も多かったのではないでしょうか。世界中で溢れかえる甘味料はその美味しさ故に魅惑の食品です。体のことを考えれば摂取しないことが一番ですが、甘味のない食事は今の時代では考えられないのでせっかく摂取なら少しでも体が得をするものを選んで食事を楽しんでいきたいですね。