2020年9月11日更新

ココナッツミルクとココナッツウォーターの違いってなに?

ココナッツウォーター

ココナッツ関連の商品は現在たくさんありますが、ココナッツミルクとココナッツウォーターの違いが分からないという方も多いことでしょう。どちらも液体状のものですが、栄養や味、効果にも違いはあるのでしょうか。似ているようで実は異なる2つの違いについて解説していきます。

  1. 目次
  2. 愛され続けるココナッツ類
  3. ココナッツミルクの味・栄養・効果
  4. ココナッツウォーターの味・栄養・効果
  5. ココナッツミルク・ココナッツウォーターの違いを明確に!

愛され続けるココナッツ類

自然な甘さから万人に愛されるココナッツ類は、クリームやパウダー、シュガーやミルクなど様々な商品が作られていますが、その中でもココナッツミルクとココナッツウォーターは違いが分からない方も多いのではないでしょうか。

大半の方はココナッツを食すことに馴染みがないため、「思っていたものと違った」となればココナッツ商品を悪く感じてしまう場合もあるでしょう。失敗しないために、似ているココナッツミルクとココナッツウォーターの違いを明確にしておくと良いですね。

ココナッツミルクとは

ココナッツミルク

ココナッツ商品で最も見聞きすることが多いココナッツミルクとは、ココナッツの内側にある白い固形物のような部分を使用します。

成熟したココナッツを水か乳で1:1の比率で混ぜ、沸騰するまで煮てからココナッツの水分が抜けるまで濾します。水分が出切ったら、集めてココナッツミルクの完成です。

ちなみに、煮て濾した後に分離して浮いた液体状ではないものをココナッツクリームと呼びます。ココナッツミルクはココナッツクリームを除いたものとも言えます。

ココナッツウォーターとは

ココナッツウォーター

同じ液体状のもののため、同じものと考える方も多いですが、ココナッツウォーターは他のココナッツ商品とは大きな違いがあります。ココナッツウォーターはヤングココナッツという種類の中央に存在しており、脂肪分などを一切含まない水分です。

加工などを一切受けず栄養素もたっぷりと含まれていることから、自然界に存在する天然のスポーツドリンクとも称賛されています。

テレビなどでよくココナッツの実を割りストローでさして飲んでいるシーンがありますが、南国では普通に販売されているため、あるのが当たり前なのがココナッツウォーターです。ちなみにココナッツウォーターは成熟したココナッツにはありません。

ココナッツミルクの作り方

※ヤングココナッツと呼ばれる若いココナッツには、ココナッツウォーターが含まれますが、成熟すると固まります。この固まった部分を固形胚乳と呼び、ココナッツミルクやココナッツオイルの材料に使われます。

ココナッツミルクの味・栄養・効果

ナチュラル志向の方やココナッツが好きな方は、ココナッツミルクを試しているという方もいるでしょう。また、これから試そうと考えている方にココナッツミルクの味や栄養、効果について触れていきます。

ココナッツミルクの味

ココナッツミルクには甘みがありますが、少々独特な甘みを持つものでもあります。好きな人にはたまらない甘さですが、全体的には甘さにプラスして濃厚さも感じられる口辺りになります。しかし、独特と言っても比較的何にでも合うため、人によっては様々なアレンジをして楽しんでいるという方もいます。

ココナッツミルクの栄養

ココナッツミルク100gに含まれるカロリーは150kcal程度であり、ビタミンCやビタミンEを豊富に含んでいます。また、銅やカリウム、中鎖脂肪酸も豊富に含んでいます。

ココナッツミルクの効果

ココナッツミルクの栄養から見た効果には、まずビタミンCやビタミンEが作用します。心身共に重要な栄養になるビタミンCやEは、若返りの栄養素と呼ばれ、美肌や美髪、そしてアンチエイジング効果にも役立ちます。

抗酸化作用のある栄養のため、美白やシミが気になる方にも予防・対策としてピッタリです。また、ココナッツミルクに含まれる銅は、赤血球の生成をサポートする働きがあるため、貧血予防にもなり、カリウムを含んでいることで、体内の余分な水分を排出し、むくみ防止にも役立ちます。

更に、ココナッツミルクに含まれる中鎖脂肪酸は、体内に入るとケトン体と呼ばれる脳のエネルギー源に変わる性質を持っているため、アルツハイマーの予防にも効果が期待できるとされています。中鎖脂肪酸は他にも脂肪燃焼効果があり、エネルギー代謝されやすいため、脂肪になりにくいというメリットもある嬉しい栄養素です。

ココナッツウォーターの味・栄養・効果

ココナッツミルクより謎めいたココナッツウォーターですが、まだ一度も口にしたことがないという方も多いのではないでしょうか。ココナッツミルクに続き、天然のスポーツドリンクとして愛されているココナッツウォーターの味や栄養、効果も見ていきましょう。

ココナッツウォーターの味

日本でココナッツウォーターを飲んだことがある方もいるかもしれませんが、日本で飲むココナッツウォーターは甘くて口辺りが良く、おいしく感じるものがほとんどです。

しかし、本場のココナッツウォーターは、加工が何もされていない状態のため、ココナッツウォーター本来の味を感じられます。

何も手を付けていないココナッツウォーターの味は、アクエリアスを薄めて青臭くした味わいで決して美味しいものではありません。加工されたココナッツウォーターに慣れている方が無加工のココナッツウォーターを飲むと少々ビックリするかもしれませんね。

ココナッツウォーターは現地の雰囲気も含めての美味しさといえますね。

ココナッツウォーターの栄養

ココナッツウォーターのカロリーは100g当たり20kcalとかなり低めです。95%が水分でできているココナッツウォーターは、カリウムやカルシウム、マグネシウムなどのミネラルが豊富に含まれており、ビタミンCやセレン、サイトカイニンなどの抗酸化成分を含んでいます。また、カタラーゼやペルオキシダーゼなどの酵素を含みます。

ココナッツウォーターの効果

ココナッツウォーターの効果は、カリウムやカルシウム、マグネシウムなどのミネラルが豊富なことから、運動後の疲労回復に役立つと言われています。

汗をかいた後の水分補給にもピッタリですが、そこにミネラルが加わることで筋肉の痙攣を予防することが可能です。

また、高血圧症の方の血圧を下げたという研究報告があったり、前述したカタラーゼやペルオキシダーゼなどの酵素のサポートによって消化を助ける働きもあります。
また、ビタミンCやセレン、サイトカイニンなどの成分は、細胞を老化から守る役割もあります。

ココナッツミルク・ココナッツウォーターの違いを明確に!

ココナッツミルクとココナッツウォーターの違いについてご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。馴染みのない方は、どのような商品にどんな栄養があるといった部分も曖昧になりがちですから、この機会にココナッツの栄養を見直して是非ココナッツミルクやココナッツウォーターを試してみてくださいね。