2017年9月28日更新

グリーンボールがキャベツより優れた点とは?栄養や食べ方について知っておこう

グリーンボール

キャベツと言えばお好み焼きやコールスローなどの料理に欠かせない存在ですが、見た目が酷似しているグリーンボールという野菜をご存じでしょうか?二つを全く同じものと認識している方もいるため、違いが分からない方も多い様子です。そんなグリーンボールの栽培の仕方や食べ方、栄養についてご紹介していきます。

  1. 目次
  2. キャベツに良く似たグリーンボール
  3. グリーンボールの栄養は?キャベツと違うの?
  4. 手に入れたらきちんと保存しておこう
  5. グリーンボールの食べ方
  6. グリーンボールを上手に活用して毎日の生活を豊かに

キャベツに良く似たグリーンボール

キャベツはふっくらとしたお好み焼きやシャキシャキとした心地良い食感のコールスローなどの料理には欠かせない食材です。しかし、そんなキャベツと姿形が非常に似ているグリーンボールという食材が存在します。一度は目にしたことがある方も多いように感じますが、なんといってもほぼ見た目が同じなため、違いが明確には分かりません。

グリーンボールとは

キャベツとグリーンボールを名前の記載がないまま見てみるとどちらがどちらなのか混合してしまうほど似ている2つですが、グリーンボールはキャベツよりもやや丸みがあり、全体的に小さい形をしています。ではキャベツとグリーンボールは全くの別物かというとそうではありません。グリーンボールはキャベツの銘柄名であり、キャベツの種類の一つなのです。

ご存じの方も多いかと思いますが、キャベツには種類がいくつかあり、グリーンボールもその種類の中の一つです。キャベツの中に「寒玉」や「春玉」があるように、グリーンボールは通称「丸玉」と呼ばれています。

グリーンボールの旬の季節

グリーンボールの旬の季節は4~5月頃で栽培は主に茨城県や長野県などです。グリーンボールは性質上、寒さに非常に弱いところがあるため、真冬などの寒い季節や少し寒いだけでも育たないのです。そのため、冬の季節にはほぼ市場に出回ることはなく、暖かくなる季節中心に販売が始められます。

また、グリーンボールの葉は一般的に周知されているキャベツよりも肉厚でそれでいて柔らかい特徴があります。一般的なキャベツも非常に用途が幅広く活用できますが、グリーンボールは葉自体が元から柔らかいため、素材を生かした料理であるサラダなどで食べても歯ごたえのあるジューシーな葉を楽しむことができます。

グリーンボールの栄養は?キャベツと違うの?

グリーンボールとキャベツは非常に見た目が酷似しているため、中身である栄養については何が違うのかいまいち良くわかりませんよね。キャベツには種類があるとお伝えしましたが、キャベツの種類に属するグリーンボールの栄養はどうなのでしょうか。

グリーンボールの栄養

グリーンボールに含まれている栄養には、一般的なキャベツよりも栄養価が高い傾向にあり、特にカロチンやビタミンC、カルシウム、カリウム、ビタミンKなどが豊富に含まれています。カロチンに至ってはキャベツよりも2倍にもなる量を含んでおり、カロリーは100g当たりたったの20kcalしかありません。中に含まれる水分も93.4gと水分も多めですが、タンパク質は1.4g、食物繊維が1.6g、カリウムは270mg、他にもマグネシウム、リン、鉄、亜鉛、銅、βカロテン、ナイアシン、パントテン酸なども野菜の中でも特に豊富な栄養価値を眠らせています。
出典:「日本食品標準表2015年版(七訂)」

手に入れたらきちんと保存しておこう

家族が多いご家庭の方はキャベツやグリーンボールなどの葉物を一度に大量に購入する場面もあるでしょう。そんな時はしっかりと保存しておくことが長持ちの秘訣です。普段料理を日常的に行っている方はご存じかと思いますが、キャベツやグリーンボールは玉の状態で購入したら芯をカットして新聞紙などで包んでから冷蔵庫にカットした芯の部分を下にして保存するのが適しています。また、既にカット済みのものはラップをしてからカットした部分を下に向けて保存すると良いでしょう。

グリーンボールの食べ方

次は肝心のグリーンボールの食べ方です。しかし、一般的なキャベツよりもしなやかで優しい食感のグリーンボールはキャベツよりも更に様々な料理に適していると言えます。普段料理をしない方は手元にたくさんのグリーンボールがあったら使い道などに困ってしまいますよね。そんな時の食べ方をご紹介していきます。

グリーンボールの食べ方

グリーンボールは上記した通り、葉が柔らかいため、素材の味や食感をそのまま生かすような料理に最適です。キャベツはたまに舌触りが悪い葉のものがあり、そういったものはサラダとして食べるには少々食べずらく、食感や味もあまりおいしいとは思えません。しかし、グリーンボールはサラダはもちろんのこと、スープやキャベツのようにお好み焼きやコールスロー、漬物、炒め物、または肉と包んでロールキャベツなどといった料理に手を加えると滑らかで品のある味を楽しむことができるでしょう。

もっとグリーンボールのアレンジを知ろう

春先に出回るグリーンボールはまだまだ楽しめる料理がたくさんです。キャベツ自体も幅広いバリエーションを個人の好みでアレンジしていくことができますから、グリーンボールも同様の感覚でアレンジにチャレンジしてみましょう。

例えばささみやマヨネーズ、焼き肉のたれといった食品とグリーンボールの葉をカットしたものを混ぜてトーストで焼いてみたり、普段のサラダに更に手を加えて調味料を醤油、マヨネーズ、砂糖、すりごまで混ぜてサラダ風グリーンボールささみなどといった食べ方をしてもOK。また、塩こんぶなどと合わせて食べればほんのり塩味のきいた優しいパンチのある和え物として楽しむことができるでしょう。

グリーンボールを上手に活用して毎日の生活を豊かに

見た目ではキャベツとの違いが全く分からないグリーンボールですが、実は良く観察してみると少しの違いに気づくことができるでしょう。普段人によっては毎日使っている食材であり、頻繁に体に取り入れるものですからキャベツの仲間にグリーンボールがあると認識しておくと良いですね。