2018年11月3日更新
酸味がおいしいサワークリームの使い道は?実は栄養があるサワークリームの保存など解説
さっぱりとした酸味が病みつきになるサワークリームとは、生クリームを乳酸菌で発酵させた乳製品のことです。サワークリームが乳製品だということはあまり知られていないですが、栄養やアレルギーのことも気になりますよね。原料が同じ生クリームのマスカルポーネや保存、使い道までご紹介します。
- 目次
- 酸味がたまらないサワークリームとは?
- サワークリームの栄養やアレルギーについて
- サワークリームの保存はこれ!
- サワークリームをもっと身近に使うにはどんな料理が良いのか
- まだ食べたことがない人はぜひ一度サワークリームを味わってみて!
酸味がたまらないサワークリームとは?
ビスケットに乗せたり料理に使ったりと様々な活用法があるサワークリームは、一度食べたら病みつきになる酸味がたまらない食品です。日本ではまだまだ使用頻度が低いですが、海外では冷蔵庫に必ず常備してあるポピュラーな調味料のようなものです。そんなサワークリームとは、脂肪分の高い生クリームに乳酸菌を混ぜて発酵させたもののことを指します。16~21%ほどの脂肪分を含んでいるため、さっぱりとした風味もありますが、コクのある食品でもあります。
どんな料理・お菓子に使われるの?
日本で使われるサワークリームの使い方は、ムースやチーズケーキ、ババロアなどの焼き菓子に使われることが多いです。海外では地域によっても使い方に違いがあり、ヨーロッパや北アメリカなどでは焼いたジャガイモの上に乗せて濃厚な風味を味わったり、サラダドレッシングとしても使われています。ウクライナやロシアなどの地域ではボルシチやビーフストロガノフに添えられたり、ハンガリーではソースの材料や更にはクレープの中にも混ぜられているそうです。他にも美味しい食べ方と言えばフレンチフライやクラッカーなどに乗せてオニオンディップにした食べ方も有名です。
サワークリームとマスカルポーネは似ている?
爽やかな食感としてはサワークリームとマスカルポーネが似ていますが、実はどちらも違う食品になります。サワークリームもマスカルポーネもどちらも生クリームを原料としているのは同じで、乳酸菌を使うのですが、マスカルポーネはイタリアを原産とするクリームチーズのことを指します。クリームチーズは生クリームや牛乳にクリームを加えて作る熟成させない軟質のチーズになります。マスカルポーネは乳に凝乳酵素などを加えて液体成分である乳清(別名ホエー)と固形成分の凝乳(別名カード)に分けられ、更に凝乳を搾って水分をなくしたものが熟成されていないフレッシュチーズになります。マスカルポーネもこのフレッシュチーズに該当するため、サワークリームとマスカルポーネの違いは凝乳処理が行われているかいないかの違いになります。
サワークリームの栄養やアレルギーについて
太るイメージで揚げ物やこってりとした料理などに高い頻度で使われるサワークリームは、栄養と呼べる成分は含まれているのでしょうか。一見すると栄養成分が皆無に見えるサワークリームの詳しい栄養成分や心配なアレルギーについてもご紹介します。
サワークリームの栄養
サワークリームの栄養を知る前にまず気になるのはカロリーです。100g当たりのサワークリームのカロリーは387キロカロリーと高めです。含まれる栄養については、ビタミンAやビタミンD、ビタミンE、ビタミンK、ビタミンB2、ビタミンB12などのビタミン類を含みます。ミネラルではカルシウムやカリウム、ナトリウム、マグネシウム、ヨウ素などが含まれ、特に多いのがモリブデンという成分です。
他にも脂肪酸やアミノ酸なども含まれるので、サワークリームはイメージとは裏腹にしっかりと栄養が詰まっている食品であることが分かります。
サワークリームにアレルギーは起きるのか
乳製品にアレルギー反応を起こす人は乳酸菌を用いているサワークリームにもアレルギーが起きるのか心配ですよね。結論を言うとサワークリームは乳製品の分類になるので乳にアレルギー反応が出る人は控えた方が良いでしょう。サワークリームが乳製品だということはあまり知られていないので、アレルギーの人は知らずに食べていた…ということにならないようにしましょう。
サワークリームの保存はこれ!
たっぷり使えそうで使い切るのが難しいサワークリームですが、完全発酵品に該当しないため、サワークリームの保存方法は必ず冷蔵庫で行うようにしましょう。カビが生えやすく、もともとの賞味期限も1週間程度と短めです。万一カビの発生を確認したらカビだけをよける…という使い方はせずに全て捨ててしまいましょう。
しかし、冷蔵庫保存では持って1週間でも冷凍保存を行えば1か月は持たせることができます。サワークリームを冷凍する場合は食品に乗せて食べるなどの食べ方では味が非常に落ちてしまいますが、料理やお菓子に混ぜて使うなどの用途であれば冷凍保存したサワークリームでも問題なく使用可能です。
サワークリームをもっと身近に使うにはどんな料理が良いのか
日本では存在は知っていても太るイメージからあまり冷蔵庫にサワークリームが常備されていることはありません。しかし、サワークリームは普段の料理に使えばコクが出て風味が変わる優秀な調味料になります。
サワークリームを日本人の舌に合う普段の食卓に取り込む場合、バターや塩こしょう、顆粒スープの素などを合わせたサワークリーム炒めやパスタ、サワークリーム煮やオムレツ、サーモンソテー、豆類や野菜などの和え物やクリームサラダとして使っても美味しく食べられます。加える材料によっても風味や味がガラリと変わりますが、カニやイカなどに使えば爽やかさをプラスし、野菜や豆類に使用すると素朴な味わいが濃厚好きにはたまらない深い味わいに変化します。普段の料理に飽きてきたという人はサワークリームを加えることによって大きく味わいが変わるので、様々な料理に少しプラスしてみるのも新しい発見ができますよ。
まだ食べたことがない人はぜひ一度サワークリームを味わってみて!
一度食べたら病みつきになる人続出の魅惑の食品サワークリーム。酸味が苦手な人はあまり口に合わないかもしれませんが、コクと酸味のある味が好きな人はサワークリームを美味しく感じるでしょう。使い方が盛りだくさんなサワークリームを冷蔵庫で常備してみてはいかがでしょうか。