2017年9月20日更新

沖縄民はみんな知ってる!?田芋(水芋)の栄養や料理とは?

田芋(水芋)

田芋(水芋)とは沖縄県の地域周辺で料理に活用されている芋のことです。粘り気があって美味しいと評判ですが、栄養面はどうなのでしょうか。また、田芋(水芋)は水芋の茎の部分を使うこともでき、パイやチーズケーキとしても活用されているため、具体的な詳細について迫っていきます。

  1. 目次
  2. 田芋(水芋)とは?
  3. 田芋の栄養を見てみよう
  4. 田芋(水芋)を使ってレッツ料理!
  5. 田芋(水芋)で料理のレパートリーを広げよう!

田芋(水芋)とは?

田芋(水芋)の収穫

芋と見聞きして浮かぶものと言えば、じゃがいもやさつまいも、里芋などでしょう。しかし、沖縄県の郷土料理には田芋(水芋)が使われている料理があり、様々な部類の料理の材料として愛用されている芋です。

また、田芋は水の澄んだ綺麗な水田でしか育たない芋でもあり、田芋と呼ばれたり水芋とも呼ばれています。田芋(水芋)は日本だと九州南端~沖縄県の南西諸島まで栽培されており、地域によって親しまれている名前が違うのも各地で愛されている証拠でしょう。

ちなみに呼び方は沖縄島では「ターンム」といかにも沖縄県らしい呼び方をし、奄美大島では「ターウム」や「タームジ」などと呼ばれています。

田芋(水芋)の特徴

田芋(水芋)は水田で栽培が行われる芋ですが、独特の粘りに加え、甘みがあるのが特徴です。また、適度な粘り気のある芋のため、食感を分かりやすいもので言うと餅のような口当たりがする芋でもあります。

原産地は日本の他にもインド南東~インドシナ半島に位置する熱帯地方などでもこの田芋の存在があるため、広く栽培されている芋と言えるでしょう。

田芋はどこを食べるの?

田芋で食べられる部分は親芋となる部分、小芋となる部分、そして水芋の茎部分です。この水芋の茎は通称「ずいき」と呼ばれており、茎だからと言っても手を加えれば食べることが可能です。

田芋の栄養を見てみよう

芋の部類として広く活躍している田芋(水芋)の栄養面が気になりますよね。粘り気があり、まるで餅のような食感をしている食材なため、美味しく食べながらどんな栄養を含んでいるのか確認していきましょう。また、田芋を選ぶ時の注意点などもありますので、併せて触れていきます。

田芋(水芋)の栄養

田芋(水芋)の栄養面をチェックしていくと、まず100g当たりのカロリーが110kcalとなり、栄養成分は食物繊維が2.5g、ナトリウムが5mg、カリウム270mg、カルシウム79mg、マグネシウム23mgとなっており、他にもリン、鉄、亜鉛、銅、マンガン、ビタミンB1やビタミンB2、ナイアシンやビタミンB6なども含まれているため、栄養面でも文句のない価値のある芋です。

出典:「日本食品標準成分表2015年版(七訂)」

田芋を選ぶ時の注意点

田芋は水田で栽培されると上記で触れましたが、実は田芋は水田で栽培されたもので生の状態のものはほとんど流通されていなく、茹でたり蒸したりと何かしらの手を加えてから世に出回ることが浸透しています。その理由は、水田で育てられた田芋を収穫すると非常に痛みやすい性質を持つためです。そのため、田芋は生の状態で水田から収穫されたものよりも、加工されているものの方が流通されているのです。

また、質の良い田芋を選びたい場合、加工された田芋では表面にヒビが入っているものがあるかどうかを確認しましょう。田芋は表面にヒビが入っていると質が良いとされており、ハリが確認できて尚且つ形が歪になっていないものを選択すると良いでしょう。

田芋(水芋)を使ってレッツ料理!

田芋(水芋)を使った料理、是非チャレンジしてみたいですよね。芋類にはほど良い弾力やハリ感があり、舌で味わっても楽しいですから早速田芋が使われる料理について触れていきます。

パイやチーズケーキに使われるって本当?

芋なのに焼き菓子であるパイやチーズケーキに使われているなんて驚きですよね。しかし、田芋には自然の甘みがついている状態のため、パイやチーズケーキの材料として使うと非常にマッチするものとなります。料理としてリゾットにしたり、フライドポテトといった使い方もあるので、田芋一つで料理のレパートリーがグッと広がること間違いなしです。

田芋のレシピをご紹介!

田芋を使った料理で手軽に作りやすいものと言えばパイです。ご家庭ではあまり作らないという方でも田芋があれば簡単にパイが作れるため、作り置きしておくのも良いかもしれません。田芋のパイを作る時の準備ですが、田芋を150gに砂糖25g、水を適量と塩が少々、小麦粉100g、バター25g、さらに塩を0.5g、別に水を30cc、揚げ用の油を適量用意すれば5人分は作ることができます。

早速作り方ですが、まず蒸してある田芋の皮を丁寧に剥き、2cmの大きさくらいにカットしたら鍋に入れ、田芋が浸かる程度まで水を入れて少し煮ます。次に田芋の形が崩れたらお湯を1/3程度の量をこぼし捨て、砂糖を入れながら田芋を砕いて砂糖と合わさるように混ぜていきましょう。ここで混ぜてくると段々ツヤが出てくるため、ツヤと濃度が確認できたら冷まし、5人分にするために分けます。

次に小麦粉とバター、塩を混ぜ合わせて水を少しずつ入れていき、混ぜた後は一つにまとめたら5等分に分けて手粉をつけて生地を伸ばし、前回作ったパイのあんを包み入れ、170℃の油で揚げれば出来上がりです。

田芋(水芋)で料理のレパートリーを広げよう!

田芋は粘り気や自然な甘さも魅力ですが、その部分を生かせば他にも様々なお菓子や料理に活用できそうですよね。餅のような食感もたまらなく好きな方にもおすすめですので、是非美味しい田芋を味わってみてくださいね。