2018年11月14日更新
レモングラスって何?使い方から効果・効能まで
レモングラスというハーブをご存知でしょうか。
エスニック料理などではなじみ深いのですが、それらをあまり食べない人にとっては、名前は聞いたことがあるものの、どんな味がするのかはよく知らないということになるのかもしれませんね。
実はこのレモングラス、料理だけでなく、さまざまな使い方があるのです。その中には、とっても身近で、役立つものもあるはず。
ぜひ、レモングラスの効果、効能を知って、生活に役立ててみませんか。
レモングラスとは
レモングラスとは、イネ科オガルカヤ属の多年草。インドが原産のハーブで、日本ではレモンガヤと呼ばれています。
レモングラスの味と香りって?
レモングラスは、レモンと同じ香り成分を持つことからその名が付けられたと言われています。
そのため、香りがレモンとそっくりなのはもちろん、味もレモンにとても近く、酸味があります。
レモングラスの栄養と成分は?
レモングラスの栄養成分は次のとおりです。
・ビタミンB1、B2、B3、B6、C、葉酸、カルシウム、リン、鉄分、マグネシウム、カリウムなど。
ですがレモングラスの場合は、とくに香り成分が有効と言われています。
レモングラスに含まれる香り成分は、次のとおりです。
・シトラール、ゲラニオール、ネロール、リナロール、フラボノイド、シトロネラール
レモングラスと猫
一般的に、猫は柑橘系の香りが苦手だと言われています。
しかし、このレモングラスだけは例外のようで、たいていの猫が大好き。
「猫草」という名で売られている草はたいてい燕麦(えんばく)なのですが、この燕麦も、レモングラスも、どちらも同じイネ科の植物なので、あえてレモングラスを与えている飼い主もいるほどです。
レモングラスの効果・効能とは
香り成分により期待できる効果・効能
- 血行を改善し、酸素や栄養素を体中に運ぶ力を高める。それにより、血液をサラサラにしたり、血圧の上昇を抑えたりします。
- 抗菌殺菌効果により、皮膚病を改善します。
- 女性ホルモンの一つであるエストロゲンを分泌させ、更年期障害を予防したり、ホルモンバランスを整えて肌の調子を整えたりします。
- 自律神経を整え、不安感を解消したり、気持ちを落ち着かせたり、リフレッシュさせたりします。眠気覚ましにも期待大。
- 発汗作用や利尿作用により、体内から毒素を排出します。
- 胃腸の機能を整え、消化や食欲を増進します。
食用として摂取すればさらにこんな効果も
- 血流がよくなり、血圧を下げるだけでなく、冷え性を改善したり、むくみや肩こりの症状もやわらげます。
- 体内の乳酸を取り除き、筋肉痛をやわらげる。
- 毛穴を引き締めたり、皮膚のバランスを整えたりと、美肌に効果的。
- 抗菌・殺菌作用により、風邪や食中毒を予防したり、腹痛や下痢の症状をやわらげたりします。この成分は水虫にも効果的だと言われています。
蚊よけにもレモングラス?夏の強い味方
香り成分の効果で少し触れましたが、レモングラスには虫が嫌う香り成分が含まれています。
これは蚊にももちろん有効。
精油をスプレーボトルに入れ、虫除けスプレーとして使うといいでしょう。レモングラスの葉をクローゼットに入れておくだけでも、十分虫除け効果がありますよ。
レモングラスの基本的な使い方
新鮮であれば素揚げなどにされることもあるレモングラスですが、大体は臭い消しや風味付けなど、スパイスとしてもちいられる場合が多いです。
とくに、エスニック料理やタイ料理には欠かせない食材で、トムヤムクンくんには輪切りにしたレモングラスの茎が入っています。
また、肉や魚の風味付けに使われるときは、にんにくやとうがらしと組み合わせて使われることが多いようです。
もちろん、葉の部分を使ったレモングラスティーもとてもポピュラーですよ。
レモングラスティーの入れ方
ポットに乾燥させたレモングラスの葉をスプーン3杯ほどいれます。
その後、沸騰したお湯を葉が完全に浸かるほど注ぎ、蓋をして5分ほど蒸らせば出来上がり。
アイスティーにする場合も入れ方は同じですが、葉の量を倍にして濃くし、氷を入れてアイスにするといいでしょう。
レモングラスの保存方法は?
レモングラスはあまり日持ちしません。
ですから、買ってきたらすぐに冷蔵庫に保管し、数日のうちには使い切るようにしましょう。
どうしても使い切れない場合は、茎の部分なら一年ほどは冷凍保存できます。
葉の部分を保存する場合は、乾燥させます。
さっと洗い、水気を拭き取ったら逆さにして部屋の中に吊るしておきましょう。ハーブティーとして使う場合が多いのなら、吊るす前に短くカットしておいても大丈夫。そのほうが、乾燥までの時間も短縮できます。
乾燥したら、チャック付きの袋や瓶に、乾燥剤とともに入れて涼しい所に保管しましょう。
レモングラスの副作用や注意点は?
レモングラスには、とくに注意するべき副作用はありません。
ただ、刺激が強いハーブですから、虫除けに使うときも直接肌にスプレーするのはやめ、部屋でアロマとして炊くようにしましょう。スプレーを携帯したいのなら、十分に薄めたものを使用してくださいね。
また、レモングラスは子宮出血を誘発する場合があると言われています。そのため、妊娠中、授乳中は極力控えたほうがいいでしょう。
レモングラスは使い方いろいろ
お伝えしたように、レモングラスは香りを楽しんでも、体内に取り入れても、クローゼットなどに入れても効果のある嬉しいハーブです。
効果や効能も多岐にわたりますから、いくつかは気になるものもあったのではないでしょうか。
機会があれば、ぜひ、試してみてくださいね。