2019年12月9日更新

ぎんなんの食べ過ぎは何個から?効能や意外と知らない毒性をチェック

ぎんなん

独特の香りと味わいが美味しいぎんなんですが、食べ過ぎは良くないと言われていますよね。ぎんなん=毒性があるとして中毒死するといった情報もありますが、ぎんなんの食べ過ぎは何個からになるのでしょうか。また、効能やカロリーについてもご紹介します。

  1. 目次
  2. ぎんなんとは
  3. 食べなきゃ損!ぎんなんの効能
  4. ぎんなんに毒性はあるの?食べ過ぎは何個から?
  5. ぎんなんを美味しく頂こう!

ぎんなんとは

丸みを帯びた黄色いフォルムが可愛いぎんなんとは、イチョウの木に成る植物です。ぎんなんと言えば地面に落ちたものを踏んで、しばらく強烈な臭いが取れないという厄介な存在でもありますが、実は普段私達が食べているぎんなんの部分は、実の中の更に奥に包まれた胚乳種の部分を可食部としています。そんなぎんなんは雄と雌の木が存在し、実を付けるのは雌の木のみとされています。

ぎんなんのカロリー

一つ食べるとまた一つ…という具合に病みつきになるぎんなんですが、カロリーは1個(約3g)で6キロカロリー程度です。一粒で見ればカロリーは非常に低いですが、100g程度になれば187キロカロリー前後はあるため、小腹が空いた時のおやつ感覚で食べると良いでしょう。

緑色と黄色…どっちが本当のぎんなん?

ぎんなんと言えばほとんどの方が黄色だと答えますが、中には緑色のぎんなんに疑問を持っている方もいるでしょう。この色の違いはぎんなんの種類などの違いからくるものではなく、単純にぎんなんの鮮度を示すものになります。

ぎんなんを多く目にする茶碗蒸しなどではぎんなん=黄色が定着していますが、本来鮮度の良いぎんなんは緑色をしているのが一般的です。

緑色のぎんなんは黄色のぎんなんより悪臭が弱く、モチモチとした美味しい食感があるのが特徴です。年を通してぎんなんは食べられますが、9月下旬~10月上旬に販売されるぎんなんは緑色で食べやすいものが多いのです。

食べなきゃ損!ぎんなんの効能

健康に気を遣う方が増え、自然なものを食卓に取り入れたい方が増えていますが、そんな方には是非ぎんなんをおすすめしたい理由があります。臭いだけのイメージが定着してしまったぎんなんですが、ぎんなんは知れば知るほど食べたくなる効能がたくさんあります。

むくみ改善

ぎんなんにはカリウムが含まれているため、むくみ改善に効果を示します。夕方になると脚がパンパンになって辛い…という方も多いため、塩分を摂り過ぎている食生活をしている方に特におすすめしたい食べ物です。

高血圧・動脈硬化などの予防

高血圧の方が急増している現代の日本では、個々の体内で塩分に含まれる成分、ナトリウムが溜まっている状態です。血液内のナトリウムが多くなると高血圧や動脈硬化になる恐れがありますが、そんな状態でもぎんなんはカリウムの力によって余分なナトリウムを水分と共に排出してくれます。体の中の水分と一緒に出す効果があるため、体に負荷をかけることなく自然な排出が可能です。

美容効果

ぎんなんに美肌効果があるのは嬉しいですよね。ぎんなんにはビタミンC、ビタミンE、タンパク質などの栄養が含まれていることでメラニンの生成を抑制し、シミが出来にくいお肌にしてくれます。また、ビタミンEは血液の流れを良くしてくれることで肌の透明感をアップさせ、タンパク質で丈夫な髪や爪、肌作りのサポートをしてくれる綺麗になりたい女性の強い味方です。

疲労回復・冷え症改善

ぎんなんに含まれる栄養にはまだまだ他にもビタミンB群やナイアシン、パントテン酸などがあり、弱った体を元気に整える効果があります。疲労を感じやすい方も多く、朝起きてから既に疲労感を味わっていることも多いでしょう。

そんな日頃のちょっとした不調にぎんなんは役立ってくれます。また、ぎんなんに含まれるビタミンEは血液の流れを良くしてくれるため、上記の栄養成分にプラスして速やかに体の調子を整えてくれます。

ぎんなんに毒性はあるの?食べ過ぎは何個から?

ぎんなんと言えば病みつきになる美味しさもそうですが、最も気になる点は毒性や中毒死についてです。ぎんなんを知った上で一度は見聞きする噂とも言えるでしょう。少量ならば何ら問題はないですが、たくさん食べ過ぎた場合は後々心配になってしまいますよね。ぎんなんの大量摂取は本当に悪影響があるのでしょうか。

ぎんなんの毒性に気を付けよう

ぎんなんは周知の通り大量に食べると中毒になる恐れがあります。これは噂ではなく紛れもない事実のため、ぎんなんを食べる前には必ず知っておきましょう。

ぎんなんを食べ過ぎると下痢や腹痛、嘔吐、脈拍が早くなる、呼吸困難、痙攣、昏倒などの恐ろしい症状が出る可能性があります。

そもそもなぜここまでぎんなんの毒性が現代にまで広く伝わったのかと言うと、戦後すぐの食糧難の際に自然と木に成るぎんなんばかりを食していたため、ぎんなん中毒が起きたと言われています。実際にぎんなんの大量摂取で中毒死の報告もあるほどですから気をつけるに越したことはないでしょう。

ぎんなんには「メチルピリドキシン」という成分が含まれているのですが、この成分は大量に体内に入るとビタミンB6の働きを阻害し、上手く体内で働けなくなったビタミンB6の不足が原因で神経伝達の働きに障害が出て内臓や脳の機能に悪影響を及ぼします。

ぎんなんの食べ過ぎを回避するには何個までが目安?

上記で触れたようにぎんなんは食べ過ぎてしまうと考えていたよりも重篤な症状が出る恐れがあります。きんなん好きには酷ですが、食べ過ぎを避けるように大人なら1日多くても10粒程度。子供なら1日1~2粒程度に留めておきましょう。

ぎんなんを美味しく頂こう!

ぎんなんについてご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。独特の香りと旨みは時期がくると食べたくなる味わいですよね。栄養がたっぷりと詰まった食品でもありますから、上手にアレンジして是非ぎんなんを十分に楽しんでみてくださいね。