2017年9月12日更新

ライ麦粉とは?栄養や効果効能など

ライ麦

最近の健康ブームで注目されているライ麦をご存知でしょうか? ここでは、ライ麦から作られるライ麦粉やライ麦粉で作られる食品について、栄養や効果効能をご紹介していきます。

  1. 目次
  2. ライ麦は小麦を作ることのできない地域で生まれた麦
  3. ライ麦粉の栄養成分と効果効能
  4. ライ麦粉と全粒粉との違い
  5. ライ麦パンと小麦パンのダイエット効果の違い
  6. まとめ

ライ麦は小麦を作ることのできない地域で生まれた麦

ライ麦は、小麦と違って寒冷地での栽培が可能な植物です。その上、痩せた土壌でも育ちます。育つ環境を選ばないライ麦は小麦を育てることができない北欧などで多く広まったようです。広く栽培されていた当初は、ライ麦は貧困者が食べる食材と言われていたようです。

しかし現在では、小麦の栽培面積が拡大するのとともに、ライ麦の栽培面静と栽培量が激減しています。そのため、生産量が少なく、価格が急騰することもしばしばあり、現在では小麦のパンよりもライ麦パンの方が高値で売られていることが多くなっています。

ライ麦粉の栄養成分と効果効能

ライ麦粉は小麦粉よりも、ビタミンB群や食物繊維が豊富です。ビタミンB群とは、ビタミンB1、ビタミンB2、ナイアシン、パントテン酸、ビタミンB6、ビタミンB12、葉酸、ビオチンの8種類のビタミンのことです。ビタミンB群の特徴としては、水溶性だということ、そして、炭水化物などの代謝をサポートするというものがあります。

ライ麦は、ビタミンB群の中でも、ビタミンB1とB2を多く含みます。これらは、炭水化物だけでなく、たんぱく質の代謝をサポートする効果や、皮膚や粘膜を強く保つ効能などを持っています。

ライ麦粉と全粒粉との違い

健康志向ブームの中、良く耳にするのが「ライ麦粉」や「全粒粉」といった、小麦粉とは違う粉ものではないでしょうか? ここでは、それぞれの特徴や違いについてお伝えしていきます。

全粒粉は小麦をまるごとひいた粉のこと

全粒粉とは、小麦の表皮や胚乳、胚芽をつけたままの状態で加工して作られた小麦粉のことです。ライ麦粉はライ麦の外側の殻などは取り除いて粉砕しています。
逆にライ麦の殻や胚乳、胚芽を一緒に粉砕すればライ麦の全粒粉ということになります。

全粒粉は通常の小麦粉のように真っ白ではありません。さらに、栄養素は3倍も含まれています。したがって、健康を気にする方が小麦粉を利用するときは、全粒粉を選んだ方が良いかもしれませんね。

ライ麦パンと小麦パンのダイエット効果の違い

ダイエットをして食事制限をしているときに、無性にパンが食べたくなることがありませんか? そんなときにおすすめなのが、ライ麦パンです。

ライ麦パンは食物繊維が豊富で便秘解消効果があるためダイエット向き

ダイエット中のパンは大敵だと思っている方も多いのではないでしょうか。しかし、あまりに我慢しすぎると、ストレスで悪影響が出ないとも言い切れません。そんなときは、ライ麦パンがおすすめ。ライ麦には食物繊維が豊富なので、ダイエット時の悩みである便秘の解消に一躍買ってくれそうです。

ライ麦100%のパンは、小麦粉パンよりも糖質もカロリーも低いためダイエット向き

ライ麦粉は小麦粉よりも糖質もカロリーも低いので、とにかくうれしい食材です。そのライ麦を100%使用したパンなら、ダイエット時にも罪悪感なく食べられますよね。スーパーなどで売られているライ麦パンですが、中には小麦粉を混ぜた商品などもありますから、成分表をきちんと確認してくださいね。

ライ麦はGI値が低いため、血糖値の上昇がゆるやかなのでダイエット向き

ところで、ダイエットをするにあたり、気にしなければならないポイントは、カロリーや糖質の量ばかりではありません。実は、食事後の血糖値が急上昇すると太りやすい体質になると言われています。血糖値の上昇度を示す指標のことをGIと言って、最近はこのGIの低い物がダイエットに優しいと言われ、広く知られるようになってきました。

GIは、グリセミック・インデックスの略。ダイエットをする人はこのGI値も気にしなくてはいけません。血糖値は、急上昇するとインスリンが分泌され過ぎてしまい、体に脂肪をためこみやすくしてしまうと言われています。

ライ麦はこのGI値が低く、食パンが91であるのに対して、ライ麦パンは58となっています。同じ糖質なら、太りにくい方を食べるのが正解ですよね。

まとめ

いかがでしたでしょうか。ライ麦の魅力を知っていただけたでしょうか。ダイエットや便秘解消などの健康維持のために、是非、ライ麦食品に挑戦してみてはいかがでしょうか。