2017年9月8日更新
コーンフラワーはとうもろこしじゃない?知って得するコーンフラワーの効能とは?
コーンフラワーとは原料になっているトウモロコシの種皮、胚芽の部分を取り、胚乳部分を粉にしたものです。料理ではトルティーヤの材料にもなっているのでご存じの方も多いですよね。本ページではそんなコーンフラワーにスポットを当てつつ、代用や花であるコーンフラワーハーブの効能などについても解説していきます。
コーンフラワーとは
コーンフラワーとは原料がトウモロコシで、種皮と胚芽の部分を取り除いて胚乳を粉にしたもののことを言います。トウモロコシが原料となっているものは他にもコーンミールやコーングリッツなどがありますが、その中で最も細かい粒状の粉がこのコーンフラワーに当たります。
水分を吸う性質
コーンフラワーは水を吸収する特徴を持つため、少しとろみがあるような手触りで様々な料理に活用されています。特にトルティーヤとしての材料にはピッタリで、薄く伸ばして使う力に長けていますから、自分で手作りしたいという方にも適している材料となります。
代用としての役割
コーンフラワーはお菓子作りに必須となる小麦粉の代用として活用することができます。焼き菓子などのものにコーンフラワーを入れて作ると、ほぼ小麦粉と変わらないような出来上がりを目指せますし、他の料理で使われていることが多い小麦粉はお菓子作りを思い立ったところでストックが切れていることも多い材料ですよね。
そんな時はコーンフラワーで代用すれば通常通りに好みのお菓子を手作りすることができます。しかし、小麦粉で作ったお菓子とコーンフラワーで作ったお菓子を比較すると、小麦粉に比べて時間の経過と共に手で持った時に崩れやすくなる難点があります。ですが、良くお菓子を手作りしておく方は小麦粉にプラスしてコーンフラワーも一緒に買っておくと安心かもしれません。
コーンフラワーは意外にも身近で手助けをしていた
コーンフラワーがどういったものに含まれているかご存じない方も多いでしょう。そもそも料理に使用する材料などは含まれている成分などを見ようとしない限りあまり意識しませんよね。しかし、実は意外で身近なものにも含んでいる食品となりますから、今日食べた料理の中にも入っていたかもしれませんよ。
コーンフラワーが含まれている食品
あまり意識してコーンフラワー単体の存在を気にかけている方は少ないでしょう。それ故に表立った食品ではないのですが、良く観察してみると日常で使うフライドチキン粉や無性に食べたくなる瞬間がくるから揚げを作る時の粉、他にも天ぷら粉やお好み焼き、トルティーヤ、たこ焼き、ドーナツ、ホットケーキなどに含まれています。
コーンフラワーの粉末は粒の大きさも小さく、他の食品と併用して使用することで味のアクセントになって扱いやすい点が魅力と言えます。これらの食品はプレミックス製品のため、コーンフラワーもプレミックス製品の原料とされ、人々に愛用されているのです。
卵アレルギーの方の強い味方!
焼きお菓子やパンなどは、食品を裂いた時に中の表面が黄色がかっていることで食欲を刺激されることもありますよね。食べる前から卵がたくさん使われていそうで、フワフワしたような感覚が浮かびますが、卵にアレルギーを持っている方は食べたくても食べられないことも多く、損だと感じた経験をした方もいるでしょう。
そんな方にもパンやお菓子をコーンフラワー入りで作るとアレルギー持ちでも安心なものができます。卵なしでも自然な黄色が表面に出現してくるため、体質に合わない卵を使わずとも美味しいお菓子を口にすることができます。
コーンフラワーの使い方
まだコーンフラワーの扱いに慣れていない方も既に様々なバリエーションでコーンフラワーを活用している方もいるでしょう。水分を含むと伸びが良くなる特性を持っていますから、今後どんどん使い道を広げていけるレシピをご紹介しますので、是非普段の料理作りやお菓子作りの参考にしてみてくださいね。
基本のトルティーヤ
まずは知名度の高いトルティーヤをコーンフラワーを使って作るレシピです。準備する材料はコーンフラワー、強力粉を150gと水180cc、塩小さじ1/2です。準備が整ったら粉類をボウルに混ぜ合わせ、用意した水を少しずつ加えながら手でこねていきます。この時、水の入れ初めは手にまとまる感触がなく、水気の少ないようなボソボソとした手触りを感じることがあるかもしれませんが、段々水の量が増えていくに当たって次第に馴染んでくるので心配はいりません。
次にしっかりとこね、全体的にまとまりが感じられたら大きくしたい目安の量を一つ一つに取り、ジップロックなどの密閉できるものに入れて打ち粉の強力粉を加えながら麺棒で2~3cmの厚みになるまで伸ばしていきます。伸ばし終えたらいよいよ最終工程の焼きに移り、フライパンを中火にかけて温まったら油を入れずに伸ばした生地を焼いて焦げ目が付けば出来上がりです。
出来上がったトルティーヤの皮にはお好みで味付けしても良いですし、市販で販売されているものでも味付けがありますのでどちらでアレンジしても美味しく食べられるでしょう。
朝食にぴったりなシンプルパン
コーンフラワーにはほんのりと優しい甘さがあるため、その甘さを生かしてシンプルな味のパンを作ってみても良いでしょう。準備する材料はコーンフラワー30g、強力粉220g、ドライイースト4g、塩5g、水70g、バター40g、牛乳70g、砂糖大さじ3杯、さらにコーンフラワーと卵白を適量準備します。
パンはホームベーカリーを使うと失敗も少なく上手に作ることができますよ。次に作り方ですが、上記で準備した卵白と適量必要なコーンフラワー以外の計った材料をホームベーカリーに入れ、設定するコースを「パン生地コース」にスタートさせます。生地が完成したら中に含まれている空気を抜く必要があるため、両手を使って適度に3~4回ガスを抜いていきましょう。次に生地を何等分かに分けて布巾に水を含ませたものを被せて15分置いておきます。
時間が経ったら空気を抜く過程をもう一度経てから形を作り、ハケなどを用いて生地の表面に卵白を塗り、その上から別で準備しておいたコーンフラワーをパラパラとふりかけます。最後に200℃の予熱をしたオーブンで13分程度を目安に焼き、表面にこげ色が付いたら出来上がりです。シンプルなパンに仕上がるため、朝食時に摂りたい野菜と一緒に食べても相性が良いので是非試してみてくださいね。
ハーブとしてのコーンフラワー
コーンフラワーはトウモロコシが原料となっているものだけではありません。実はコーンフラワーにはもう一つ、ハーブとしてまた別の存在があります。名前が一緒のため困惑してしまうこともありますから、次はハーブのコーンフラワーに触れていきます。
コーンフラワーのハーブ
トウモロコシを原料としているコーンフラワーを一度でも見たことがある方はご存じかと思いますが、コーンフラワーと言えば鮮やかな黄色い姿をした食品ですよね。しかし、ハーブとして親しまれているコーンフラワーは真逆の色である鮮やかで美しい青色をしています。この点だけで既に二つの存在が全く異なったものということが伺えるでしょう。
ハーブのコーンフラワーは和名にすると「矢車菊」(ヤグルマギク)と呼ばれ、ドイツ連邦共和国やエストニア共和国、マルタ共和国の国家に指定されている花でもあり、あの有名なマリーアントワネットさえ心を奪われていたと言われた花でもあるのです。
そんなコーンフラワーの花は現在様々な体に良い効能があるとしてハーブ茶に姿を変えてティータイムの時間を飾っています。
効能は?
コーンフラワーのハーブから得られる効能にはアントシアニンという目の疲労回復に良い働きをする成分が含まれていることから、目精疲労に効能が期待できるとされています。このアントシアニンはブルーベリーやビルベリーなど目に良い果物と認識されている食品にも含まれているもので、目を含めた体全体の老化を防止してくれる効能まで期待できます。
また、食事の前後に飲むと便秘を解消する効能があったり、ハーブティーだけの活用法だけに留まらず、ヘアトニックや薬品にも使われています。そのため、薄毛に悩んでいる方の力となってくれる期待もできるでしょう。さらに、抗炎症作用の働きや口臭を予防する働きも見込めるため、コーンフラワー一つでたくさんの悩みに寄り添ってくれるのです。
コーンフラワーは使わなきゃもったいない
卵不使用でも黄色い生地作りを実現できたり、時にはこってりとした味で食べたいトルティーヤ作りの材料にも適しているコーンフラワーは活用しない手はありません。各レシピも難易度が低めで初心者の方にも優しいものばかりですから、是非日頃の料理作りを通して活用してみてくださいね。