2019年4月4日更新

好きな人にはたまらないあくまきを手作りしちゃおう!まずい人用の食べ方なども

鹿児島県などの地域を主に愛されているあくまきは灰汁を使って炊いているお菓子のため、独特な風味があります。そんなあくまきは保存方法を冷凍にしたら良いのか、はたまた賞味期限や味、まずいと感じた時の食べ方など気になる点が山盛りです。謎多きあくまきの実態や作り方なども調べます!。

  1. 目次
  2. 知らない人の方が多いあくまき
  3. あくまきのイメージが付かない
  4. 保存方法はどうする?
  5. あくまきの作り方を試してみよう
  6. 無味だからこそアレンジの可能性は無限大

知らない人の方が多いあくまき

県にはそれぞれ独自の食べ物があったりしますが、あくまきもそんな地元民しか知らないような食べ物の中に含まれるでしょう。あくまきは漢字にすると「灰汁巻き」と書き、鹿児島県や宮崎県、熊本県などの地域で端午の節句に食べられているようです。

製造方法は?

名前の通りあくまきはもち米に灰汁を入れて炊く製造方法を取ります。灰汁と言えば煮物などを作っている工程で出るあの泡のようなものですが、あまり美味しそうな印象は受けないですよね。

そんな灰汁を使った方法の和菓子であるため、独特の風味にプラスしてこれまた独特の食感があります。そのため、当然好き嫌いも分かれ、まずいと感じる方はあくまきの知名度がある地域であってもあまり口にしないようです。

手作り時に求められるものが多い

あくまきを手作りする場合、使用する灰のアルカリが足りなかったり、質の良い灰汁を使わなければ理想のあくまきが出来上がらないとされています。その理由には、使用する灰のアルカリが不足している場合、製造工程の餅化が十分にされず、食感に嫌なボロッとした感覚になってしまいます。

また、独特の風味のあるあくまきで使用する灰汁を質の良いものにすることによってクセを出さずにもちもちとした食感を出すことができるため、灰汁選びには特に重要視したい点になります。
そもそも灰汁は捨てるものというイメージがあるので質の良し悪しも全く想像がつきません。

あくまきのイメージが付かない

あくまきは全く知らない方にとっては未知で謎の食べ物です。そのため、どういった食品なのかイメージが掴めないといざ手にしても使い方や食べ方が分からないといった状況になるでしょう。あくまきのざっくりとしたイメージが分かれば食べ方も広がってきますから早速あくまきの詳細を確認していきましょう。

知名度の高いものではわらび餅やくずもち

あくまきを他の食品に例えるならば、わらび餅やくずもちといった部分が分かりやすいでしょう。それら餅をもう少し粘り気を強めたものがあくまきに近い印象であるため、灰汁を使っていても和菓子の分類であることが分かります。

一般的な食べ方

あくまきの一般的な食べ方は、あくまき自体が何も味が付いていないため、他の調味料などを使って味を付けていきます。例えばきな粉や白砂糖、三温糖、黒蜜などで、この点だけを見ればわらび餅やくずもちと同様と言えるでしょう。

他にもはちみつをかける方がいたり、おつまみ風にわさび醤油で刺身のように食べたり、洋風にアレンジしてココアパウダーなどを使用して楽しむ方もいます。

保存方法はどうする?

あくまきはもち米に灰汁を入れ、炊きあがったもち米を竹の皮に包み、長い時間をかけて炊き上げたものです。そのため、滅菌作用があり、雑菌の繁殖も抑制します。あらゆるものに守られているあくまきは保存方法はどうすれば良いのでしょうか。

保存方法

あくまきの保存は冷蔵でも冷凍でも可能ですが、その場合にはあくまきを竹から外して何等分かに切り分けておきます。あくまきは包丁などでカットするのではなく、竹を包んでいた紐を使って切るとキレイに切り分けることができますから、切り終わったあくまきは分かれたあくまきごとにラップをして保存袋に入れてから保存します。

賞味期限と保存場所

あくまきは滅菌作用に加えて雑菌の繁殖も防ぐため、和菓子なのにも関わらず常温で1週間は保存可能です。1週間で食べ切れない場合は冷蔵庫に入れて保管すれば2週間は持ちますから、状況によって保管方法を変えましょう。

さらに長い期間持たせたい場合は冷凍保存すれば長期間に渡って保存していくことが可能となります。

あくまきの作り方を試してみよう

あくまきの実態が分かったところで今度はいよいよ作る過程に踏み込んでみましょう。用意するものも少なめですから、コストを抑えながら作っていくことができますよ。

あくまきの作り方

あくまきを作る前にまず準備するものは、もち米一升、灰汁一升、竹の皮を15枚と鍋です。これだけの材料があれば12本はあくまきが作れるため、おすそ分けしたい方にぴったりです。灰汁を用意する時は灰に熱湯をかけて濾すと出来上がります。濾す時に使用するザルは金属製の製品は使用せずに、プラスチック製品のザルを使用することをおすすめします。

次に早速作り方ですが、まずもち米を水で洗浄し、水をしっかり切った後に灰汁を加え、一晩漬けこんでおきます。竹の皮は乾燥しているため、あらかじめ水に浸しておきましょう。次に一晩灰汁に漬け込んで置いたもち米を茶碗1杯分竹の皮の真ん中に乗せ、両方の端の皮を1/3ずつ折り曲げながら包んでいき、竹の皮を剥がして裂いた紐で結んでいきます。

次に鍋に包んだものを入れ、全体の内容物が浸るまで水(またはお湯)を入れて3~4時間にかけて煮込んでいき、もち米を浸すために使用した灰汁をコップ1杯入れて様子を見ながらさらに煮込んでいきます。かなり長い時間を煮込んでいくため、途中で再度水を加えてください。目安の時間煮込み続ければあくまきの完成になります。

まずいと感じる方向けの食べ方

あくまきをどうしてもまずいと感じる方は、アレンジとしてあくまきの上にバニラアイスをかけたり、ドーナツの過程であくまきを混ぜてみたり、ティラミス風に仕上げてもモチモチの食感を味わうことができ、美味しく食べることができます。

また、スイーツ系の甘いものよりも料理として食べたい時は、あくまきを天ぷらとして揚げるアレンジ法もおすすめです。

無味だからこそアレンジの可能性は無限大

独特の食感があり、好き嫌いが分かれる和菓子ですが、手を加えれば自分好みのあくまきができること間違いなしです。まだご存じなかった方も知っていた方も、あくまきを使って新しい食品を知ってみてくださいね。