2018年3月12日更新
オイカワという魚を食べるときのオススメの料理法
小魚ながらもおいしい魚として隠れた評判があるオイカワという魚はカワムツと似ていることでも知られています。稚魚という存在なのですが、料理としてはフライや塩焼きなどで食べるのが一般的です。そんな小さく可愛らしいオイカワの値段や通販で購入した場合についても併せてご紹介します。
オイカワという魚について
オイカワという魚はウグイと同様に川で良く釣れる魚です。体長は約15cm程度ほどの小さな魚でもあり、ときには湖などにも生息している個体もいます。
汚れた水の中でも生きることができる強い魚でもあるオイカワは都市部辺りでもその姿を発見されることも多いようです。そんなオイカワは日本では利根川水系や信濃川水系より西の本州各地や九州に生息しています。
オイカワが好む場所は河川の中や下流域などですが、近年は河川工事が広がっていきているため、ウグイやカワムツよりもさらに数を増やしている傾向があるとのこと。ということは想像しているよりも生息数はどんどん多くなってきているのかもしれません。
繁殖期に出る婚姻色が美しいオイカワ
オイカワを詳しくご存じの方であれば、オイカワという魚は美しく、綺麗だと口にするでしょう。通常のオイカワを見ただけではただの雑魚としか見えないのですが、雄は繁殖期になると体表が非常に美しい虹のような模様が出始めます。その姿は息を飲むほど綺麗で美しく、体の中央は鮮やかな青色で尾ひれにかけて黄色になるコントラストに目が奪われます。
繁殖期のオイカワはこのように体が鮮やかな色に変わり、頭は黒くなるのが特徴です。雌のオイカワも繁殖期には少し色が変わりますが、見た目の美しさで言えばやはり雄のオイカワの方が綺麗です。
オイカワがおいしい時期
淡水魚のオイカワがおいしく食べられる時期は一般的に冬とされています。冬になる理由は、淡水魚特有の魚臭さが解消されることにありますが、一方で初夏のほどよく脂が乗ってくるオイカワの方がおいしいという意見もあります。この時期が必ずおいしいということはないため、そんな時期によっておいしさが変わる点もオイカワの魅力ある点と言えるでしょう。
また、オイカワは生息している環境で味に大きな違いが出ることもあります。オイカワは基本的に清流域を好んでその身を置きますが、実は濁りのある中流域に生息しているオイカワの方が脂の乗りが良いため、中流域に生息するオイカワの方がおいしいという意見も多いようです。
オイカワは調理が簡単！
比較的どこにでも生息し、誰でも簡単に釣れてしまうことでありきたりな魚としての見方をされていますが、実はオイカワは食べるとおいしい他にも調理するのも簡単なありがたい魚でもあります。魚料理は面倒な工程が多いため、切って加工したものしか使わないという現代人も多いですが、そんな方にもオイカワは一度は食べて欲しい魚です。
オイカワはそのまま調理OK！
オイカワは大きさが小さく、淡水魚のため一般的な魚のようにウロコの処理などをする必要はありません。魚の下ごしらえは大変ですが、このオイカワはウロコを取ることなく、フライや焼き物にしても問題なく食べることができます。
オイカワだけの話ではないですが、魚は基本的に新鮮な状態で食べるのが一番おいしいです。時間のかかる下ごしらえがないため、鮮度を落とすことなくおいしい状態で食べられるのもオイカワの手軽さの秘訣です。また、鮮度を保ったまま口にすることが最もおいしいと感じられる材料となるため、鮮度の良さをどんどん削っていく余分な時間をかける必要のないオイカワはよりおいしく食べやすい魚と言えるのです。
オイカワがおいしいのは塩焼き
オイカワをおいしく食べられる料理法と言えばまず真っ先に出てくるのは塩焼きです。最もおいしい理想の塩焼きは釣ったあとすぐに焼いて食べる、ですがご家庭で塩を振ってから焼くだけでも構いません。
オイカワを塩焼きにする場合は内臓を処理し、食べやすい串などに刺してから塩を振ってじっくりと焼いていきましょう。グリルされている最中のオイカワからは非常に濃厚な香りを感じることができ、実際に食べてみてもそのおいしさに感激するはずです。
こんがりと焼いた皮から一気にかぶりつけば濃厚な香りと共に濃厚な味わいが口の中いっぱいに広がります。オイカワはイワシよりもクセがないため、思っているよりも上質で上品な味だと感じられることでしょう。
フライにしたオイカワも絶品
オイカワはフライでカラッと揚げてみるのも良い食べ方です。オイカワをフライにする場合は腹わたを抜いてからじっくりと揚げていくのですが、オイカワは体長が10cm以上の個体になると骨が固くなっていることがあるため、10cm以上のオイカワは頭も一緒に落としてからフライにしていきましょう。
また、オイカワは天ぷらにしてみたり、唐揚げやその上からタルタルソースをかけてみたり、南蛮漬けなどにしてもおいしく食べられる魚です。
オイカワの値段は？通販で購入できる？
ここまでで見た目とは裏腹においしい味わいを堪能できるオイカワについて触れていきましたが、普段釣りなどをしない方にとってはどこで入手できるのか謎ですよね。そこまでおいしいのであれば食べてみたいという方もいると思いますので、購入する場合、値段はいくらなのか、通販でも購入できるのかといった点についても見ていきましょう。
オイカワはスーパーや魚屋で購入できる？
おいしいオイカワをてっとり早く手に入れたいという方は近場のスーパーや魚屋で購入できるかどうか考えている方もいるかもしれませんが、オイカワはスーパーや魚屋ではほとんど販売されていることはありません。馴染みが薄い魚として認識されているため、直接購入しに行くのは難しいと考えておきましょう。しかし、オイカワの稚魚はときにペットとして飼われている場合もあるようです。
じゃあどこで購入できるの？
オイカワを食べたいと感じた場合は確実に早く手に入れられる手段と言えば通販です。オイカワを食用として販売しているところもあるため、安価な値段ですぐに手に入れることができますよ。販売されている値段は場所によっても異なりますが、３～６cm程度のオイカワが３匹程度入って約400円前後の値段ですから、スーパーに陳列されている魚よりも値段は安いのではないでしょうか。
虹色に輝くオイカワ…一度はご賞味あれ！
淡水魚は魚臭さが出ているため、あまり食欲を掻き立てられるような存在ではないかもしれません。しかし、雑魚と言われている悲しいオイカワは実際に調理してみると上品な味わいを堪能できますからぜひ一度はご賞味してみてくださいね！
