2017年2月16日更新

天然塩とは? ~精製塩との違いや見分け方~

天然塩

天然塩と聞くと身体に良さそうなイメージがありますよね。
しかしその一方で、塩はすべて天然のものではないのだろうか、と、不思議な気持ちになる人もいるのではないでしょうか。
たしかに塩は、海の水から作られるイメージが強いですが、はたして天然塩とは、どんなものを指す言葉なのでしょうか。天然塩があるのなら、天然ではない塩もあるのでしょうか。

  1. 目次
  2. 天然塩とは
  3. 天然塩の栄養成分とカロリー
  4. 天然塩は健康にいい
  5. 健康のために、ぜひ毎日の塩を天然塩に!

天然塩とは

天然塩とは、加工も添加も一切しない塩のことです。天然塩のほか、自然塩と呼ばれることもあります。
それに対して、なんらかの加工や添加がされている塩のことは、精製塩と呼ばれます。

天然塩にはどんな種類があるの?

天然塩には、天日塩、岩塩、湖塩の三種類があります。

天日塩

天日塩は天日海水塩とも呼ばれていて、その名のとおり、汲み上げた海水を天日で乾かして作ります。昔ながらの、もっともオーソドックスな方法だといえるでしょう。

岩塩

岩塩は、地球の地殻変動で陸地に取り込まれた海水が蒸発し、成分が結晶化したもの。文字通り岩のような塊になったものや、半分水に溶けた状態のものなど、様相はさまざまです。

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湖塩

地殻変動で陸地に取り込まれた海水の成分が湖に入り込んだもの。乾期には、湖底に塩の結晶がよくあらわれます。

天然塩と精製塩の見分け方とは

一言で精製塩といっても、その種類は様々。たくさんの工程を経ているものもあれば、ほんの少しだけ手を加えられているものもあり、ぱっと見では精製塩だとわからないものも少なくありません。
とくに、天日塩を一度溶かしてからふたたび煮詰めて作られる平釜塩や再生自然塩などは、なかなか天然塩と見分けがつかないでしょう。
ですが、それらの精製塩も、原材料を見れば一目瞭然。自然塩は、原材料名にただ「海水」と書かれているのに対し、精製塩は「天日塩」等書かれています。その上、工程という欄があり、そこに「イオン膜」や「立釜」等記載されているのです。

天然塩と精製塩との違い

天然塩と精製塩の違いは、第一に加工や添加がされているかどうかです。
そのほかの違いは、精製塩にどんな加工がされているかによって変わってきますが、一般的に精製塩は、不要物をできるだけ取り除こうとする傾向が強いです。つまり、ナトリウムの占める割合を高めるということなのですが、このとき、ミネラル分も一緒に取り除かれてしまうため、成分がほぼナトリウムのみになってしまうのも精製塩の特徴です。実際、食塩などはナトリウムが99%以上。
ミネラルをはじめ、栄養分が豊富であることも、天然塩と精製塩の違いだと言えるでしょう。

伯方の塩って?

伯方の塩とは、愛媛県の伯方塩業株式会社が販売している塩。メキシコで作られた天日塩を一度瀬戸内海の海水で溶かし、作られています。
この塩が天然塩か精製塩かですが、これは再生自然塩です。
ただ、伯方の塩は一度溶かされていますが、とくに添加はしておらず、含まれるにがり等も、もともとの天日塩に含まれているものだそうです。
また、一度溶かす理由は、瀬戸内海の海水を使うことで、風味を日本人に合わせているとのことです。

「自然塩」「天然塩」という言葉は使えない?

自然塩、天然塩という言葉は、一時期、商品名やキャッチコピーによく使われていました。
ですが、当時はその定義が曖昧だったため、各社が自分たちの都合に合わせて解釈し、消費者の間で混乱が起きたり、苦情が相次いだりして使用が禁止されました。
そのため、現在では「自然塩」「天然塩」ともに使用できません。

天然塩の栄養成分とカロリー

天然塩には、ナトリウムだけでなく、ミネラル分が豊富に含まれています。
塩素、ナトリウム、カルシウム、マグネシウム、マンガン、ニッケル、銅、亜鉛など。

天然塩のカロリーはどれくらい?

天然塩のカロリーは、100gあたり0kcalです。

天然塩は健康にいい

天然塩の効果・効能

天然塩には豊富なミネラル分が含まれていますので、骨や歯を丈夫にしたり、基礎代謝を上げたりなどの健康効果が見込めます。
そのほか、天然塩には血糖値のバランスをとったり、血圧を調整したりなど、不整脈を安定させる効果があることもわかっています。

高血圧は塩の問題だけではなかった?

天然塩に、血圧を調整する効能があると知って、不思議に思った人もいるかもしれませんね。
たしかに、昔から、塩分を取りすぎると高血圧になると言われてきました。
しかしこれは、食塩などの精製塩を取りすぎた場合の話。塩分が原因で高血圧になる場合、血中の塩化ナトリウム濃度が上がることで身体が水分を欲し、血液が増え、血圧があがるのですが、この状態を引き起こしやすいのは、天然塩ではなく精製塩。なんといっても、成分の99%が塩化ナトリウムなのです。
天然塩の場合、塩化ナトリウムの割合が下がるだけでなく、ほかに含まれるミネラルや成分がうまくバランスをとってくれるのです。
また、高血圧の原因は塩分ばかりが取り上げられがちですが、ほかにも「肥満」「偏った食事」「運動不足」「ストレス」「喫煙」などがあります。
あなたが天然塩を使っている場合は、高血圧はむしろこちらに気を配ったほうがいいでしょう。

健康のために、ぜひ毎日の塩を天然塩に!

健康のためには、塩を控えたほうがいい……そんなふうに思っている人も多いと思います。
ですが、天然塩は決して身体に悪いばかりではないことがわかってもらえたのではないでしょうか。
天然塩に含まれるミネラル分や成分には、健康維持に欠かせないものもたくさんあるので、むしろ控え過ぎはよくありません。
だからといって積極的に摂取する必要はありませんが、できれば、毎日の料理に使う塩を天然塩に変えてみてはいかがでしょうか。きっと、じょうずに栄養を摂り、健康の維持を維持することができますよ。