2019年5月9日更新

ライスミルクの味はまずい?ライスミルクの栄養と効果について

ライスミルク

牛乳は栄養がある飲み物の代名詞ですが、牛乳が苦手とか、体質的に牛乳を飲むとおなかが緩くなってしまう人もいますよね。そんなことから牛乳の代替ミルクとして注目されているライスミルク。でも味がまずいという噂で、飲むのをためらう人もいるのだとか。そこで今回はライスミルクの味をリサーチしました。代替ミルクとして注目されているライスミルクの栄養や効果についても見てみましょう。

  1. 目次
  2. ライスミルクはまずい?
  3. ライスミルクの栄養の特徴
  4. ライスミルクの効果
  5. ライスミルクの使い方とおすすめの料理
  6. おすすめのライスミルク
  7. ライスミルクを美味しく活用しよう

ライスミルクはまずい?

豊富な栄養が含まれている牛乳ですが、牛乳が体質に合わない人やコレステロールを控えたい人、採食主義の方から牛乳に代わるミルクとして注目されているライスミルク。白米や玄米を原料にして作られる植物性のミルクです。植物性のミルクではアーモンドミルクや豆乳などはお馴染みですが、ライスミルクも、アレルギーを引き起こすことがなく、低カロリーで、コレステロールも含まれていない植物性のミルクと注目されています。

白米または玄米に水と塩を加えてミキサーにかけるだけで、自家製ライスミルクも簡単に作ることができます。ただし自家製の場合はすぐに飲み切ってしまわないと、白米や玄米に付いている細菌芽胞によって食中毒を起こしてしまうことがあります。ライスミルクは高温殺菌された白米や玄米を使って作られた殺菌処理が施された市販のものを利用することがおすすめです。

原料がお米?玄米?というとその味はまずいのではと不安になりますが、ライスミルクは見た目は牛乳と変わりありません。そしてその味は牛乳よりあっさりとした味わいでまずい味ではありません。牛乳に比べると少し薄い味に感じます。

ライスミルクの味は

牛乳は乳臭いと味を嫌う人がいます。また植物性のミルクの豆乳も無調整の豆乳は飲みにくいと言われる中で、ライスミルクはあっさりとした味わいの中のほのかな米由来の甘さがある味わいで飲みやすいと言われます。まろやかな味でまずくはありません。むしろ牛乳が嫌いな人でもさっぱりと飲める味わいです。

正直、実際に飲むまでは米の研ぎ汁をイメージしていたのですが飲んでみると「あら美味しい!」という感想です。表現するなら甘すぎない甘酒といった感じです。

ライスミルクの栄養の特徴

ライスミルクは白米もしくは玄米に水を加えて混ぜ合わせて作ったものなので、その栄養素は白米もしくは玄米の栄養がそのままライスミルクに含まれています。白米を原料にしたライスミルクなら、その栄養にビタミン(B1、B2、B12、E)、ミネラル(カリウム、マグネシウム、カルシウム)、食物繊維が栄養に含まれています。

玄米を原料にしたライスミルクは白米と同様の栄養素が含まれているプラス、玄米自体が白米よりもミネラルもビタミンも含有量が多いので、玄米を原料にして作ったライスミルクの方が栄養価の高いライスミルクになります。牛乳と比較すると、ライスミルクは炭水化物をたくさん含んでいます。カルシウムも栄養に含まれていますが、牛乳ほどカルシウムは含まれておらず、タンパク質も多く含まれていません。

炭水化物が多いのなら糖質が多くて太るのでは?

お米というと炭水化物の源ですが、その炭水化物が原料となっているライスミルクは糖質が高く太るのではないかという声が上がります。しかしライスミルクは低カロリーの飲み物でダイエットにも効果的なミルクなのです。

白米は炭水化物をたくさん含んでいます。お米の成分である炭水化物は体の中で分解されてでんぷん(お米の糖質)に作ります。ライスミルクの炭水化物は、でんぷんの中でもエネルギーになりにくいレジスタントスターチというでんぷんをたくさん作るのです。

レジスタントスターチとは冷たいお米にたくさん含まれるでんぷんで、ライスミルクは冷たい状態で製造されるため、このでんぷんを多く含んでいるのです。このでんぷんは小腸では消化されず、大腸で排出します。そのため糖質が体に吸収されないので、ライスミルクは低カロリーのミルクで太る心配はなく、ダイエットに効果的なミルクだと言われています。

ライスミルクの効果

植物性のミルクであるライスミルクは、牛乳と違いコレステロールや乳糖(ラクトース)を全く含んでいません。そのため牛乳を飲むとおなかがゆるくなってしまうような症状が現れる乳糖不耐症の人や、コレステロールの摂取を制限しなければならない方には効果的な牛乳に代わるミルクです。

ダイエットに効果的

米を原料にしたライスミルクは、冷たく作ることで消化しにくいレジスタントスターチというでんぷんがたくさん含まれており、糖質が体に吸収されにくいので、低カロリーで牛乳よりもダイエットに効果的であると言われます。

また玄米を原料としたライスミルクは血糖値の上昇を緩やかにするため、満腹感が持続し食べ過ぎを防いでくれるためにこれもダイエットに効果が期待されています。

疲労回復、集中力や記憶力アップに効果的

ライスミルクには米や玄米からたくさんのビタミン群が含まれています。ビタミンの中でもビタミンB1は体内の炭水化物(糖質)をエネルギーに変える重要な栄養素です。神経をつかさどる脳に栄養をスムーズに送る作用から、仕事や勉強中の集中力や記憶力のアップに効果的だと言われます。また筋肉の疲労回復にも効果が期待されています。

美肌に効果的

ビタミンの中でも抗酸化作用が優れているビタミンEをたくさん含んでいることで、シミやシワの原因となる活性酸素が除去されると同時に、シミの原因になるメラニン色素の生成を抑制する作用があることで、美肌に効果的だと言われています。強い抗酸化作用は細胞の老化を抑制し、肌や血管のアンチエイジングに効果が期待されています。

白髪や脱毛に効果的

玄米を原料にしたライスミルクは、玄米の成分であるセレニウム(セレンとも呼ばれている)がたくさん含まれています。セレニウムはビタミンEの60倍もの抗酸化作用があると言われています。抗酸化作用の高さから老化防止に期待が高まりますが、特に女性が気にする白髪や抜け毛は、このセレニウムの不足が原因と言われていることから、白髪や抜け毛の予防に効果の期待が高まっています。

美容効果をさらに高めるため酵素入りのライスミルク

ビタミン群が多く含まれ、特に肌の老化防止に効果が期待されるビタミンEがたくさん含まれているライスミルクですが、近年、ライスミルクに果物や野菜由来の植物性の酵素を加えたライスミルクが販売されています。美容効果をさらに高める目的で酵素が添加されたライスミルクも女性から注目されています。

ライスミルクの使い方とおすすめの料理

冷えたままもしくは温めても美味しいライスミルク。利用の仕方は普通の牛乳と同じです。牛乳の代わりにお料理やお菓子作りに使えます。たとえばお酒に加えてカクテルを作るのも大人の使い方です。毎日の朝食に頂くシリアルとも相性がよく合います。

コーヒーに入れるミルク代わりに使う

乳糖不耐症の方でコーヒーにミルクを使えない人でも、コーヒーにミルクの代わりに利用しても大丈夫なミルクです。カフェオレを作るときも牛乳の代わりにライスミルクを代用すると、牛乳が苦手な方もカフェオレを楽しめます。

スープ

クリームスープなど牛乳を使ったスープに、牛乳の代わりにライスミルクを使用すると、コレステロールを気にせず、また牛乳が苦手な方、乳糖不耐症の方でも安心していただけるスープが作れます。

ヨーグルト

牛乳の代替ミルクとして利用されるライスミルクですが、ライスミルクでヨーグルトを作るのは難しいようです。ただ、ライスミルクとヨーグルトの相性はよいので、ライスミルクとヨーグルトをベースにしたドリンクやスムージーはおすすめです。

おすすめのライスミルク

自家製のライスミルクは日持ちせず、食中毒も気になるので市販のライスミルクを利用することをおすすめします。近頃はコンビニでもスーパーでも購入できるライスミルクですが、ネット通販のamazonからも簡単にお買い得価格で、人気のライスミルクを購入することができます。

<ライスドリンク(ブリッジ)オリジナル(大)1000ml>

マクロビオティックの商品の卸問屋であるオーサワジャパンから販売されているライスミルク。有機JAS認定商品です。有機米から作ったライスミルク。砂糖や乳製品は一切使っていません。もちろんコレステロールはゼロです。

<ファインライスミルク×酵素 20杯分150g>

玄米を原料にしたライスミルクに、リンゴなどの果物の植物由来のビタミンを含む酵素を加えてさらに栄養に付加価値を付けたライスミルクです。美容性の酵素が添加されているので、美容効果のアップに期待されている商品です。

ライスミルクを美味しく活用しよう

白米や玄米を原料にしたライスミルクは、乳糖を含まずコレステロールゼロの植物性のミルクです。まずいんじゃないの?と噂されますが、白米や玄米由来のほんのりと甘みがあるまろやかな味わいでまずいものではありません。体に良い栄養を含んでいるライスミルク。牛乳が苦手な方やコレステロールを気にされている方におすすめです。ダイエットにも効果的な牛乳の代わりになるミルクです。ぜひ食生活に活用してみてください。