2020年1月6日更新
黒あんと白あんの違いとは?あんこが黒い理由も解説
あんこと言えば粒入り派かこしあん派かで分かれますが、黒あんか白あんも好みが分かれる甘味でしょう。しかし、あんこが黒い理由や、黒あんと白あんの違いは何にあるのかご存じない方も多いようです。永遠のライバルである二つのあんこ…どっちが人気なのか、またはカロリーについてもご紹介します。
黒あんと白あんどっちも同じ美味しい和菓子
日本を代表とする和菓子、あんこは「何派」なのかで永遠のバトルを繰り広げられるほど好みが分かれる甘味です。
あんこと一口に言っても粒を感じられるつぶあん派か、つるつるとクセのないこしあん派かで分かれますが、あんこでもう一つどっち派なのか分かれるのは黒あんか白あんか、です。
どちらも病みつきになる美味しさですが、食べ比べて大きな違いを感じるという方は少ないでしょう。もったりとしてクセになるあんこ類は、汁に溶かしておしるこにしても美味しいですよね。あんこだけの食べ方ではなく、様々な食べ方ができるのもあんこの魅力と言えるでしょう。
あんこの基本を知る
一口にあんこと言っても、あんこの世界は広く種類がいくつか存在します。まず今回のテーマとなっている黒あんや白あんに加え、赤あんやずんだあん、うぐいすあんなどそれぞれに使用している原料などが違います。
赤あんは赤インゲン豆などを使用して作られ、ずんだあんは枝豆を原料に。そしてうぐいすあんは別名青えんどう豆と呼ばれるグリーンピースを原料として作られています。
あんこが黒い理由はアントシアニン
小豆からできている黒あんこですが、原料となっている小豆の表面は赤く、中は白っぽい色をしていますよね。そのため、あんにした状態も白くなるのかと思いきや、大抵のあんこは黒色です。
あんこが黒くなる理由には小豆の種皮が関係しており、小豆の赤い色をしている種皮にはアントシアニンが含まれています。
このアントシアニンは近年体に良い効果があると人気ですが、アントシアニンはアルカリや鉄鍋などで煮ると黒ずむ性質があり、酸や空気などにさらされると赤みを増すとされています。
また、あんこの色は使用する小豆の種皮に影響され、赤みの色調が強い小豆はそれだけあんこにも影響されやすいと言えます。
黒あんと白あんの違いはここにあり
あんこというものは一口に言っても種類がたくさんあることが分かりましたが、具体的な黒あんと白あんの違いはどこにあるのでしょうか。これを知っているだけで黒あんや白あんはなぜあの食感、味なのかが分かるようになりますよ。
黒あんとは
あんこの中で定番の黒あんは原料が小豆となっており、別名「小豆あん」とも呼ばれています。あんこ入りの和菓子などを買うと大体が黒あんなのであんこと見聞きして真っ先に思いつくのはこの黒いあんこでしょう。
白あんとは
黒あんとは対照的に白あんは、原料を白インゲン豆や白小豆から作られています。黒あんと白あんの違いはここにあり、黒あんは小豆を使用していますが、白あんは小豆は小豆でも白小豆や白インゲン豆などを使用して製造されます。白あんはお饅頭の中にも入っていますが、ときにはその皮にまで使われることも多いようです。
黒あんと白あんのカロリーの差は?
黒あんと白あんの違いでも触れた通り、黒あんの原料となっているものは小豆で白あんの原料となるものはインゲン豆です。そのためどちらも同じカロリーではなく、小豆を使用している黒あんは100g 339キロカロリーなのに対し、インゲン豆を使用している白あんは100gに対して333キロカロリーになります。
若干の違いではありますが、カロリーだけで見るとインゲン豆を使っている白あんの方がカロリーが低いということになります。
ただし、餡にする際に砂糖をプラスするので注意が必要です。
黒あんと白あん…どっちが人気!?
粒あん派、こしあん派と好みがざっくりと分かれるあんこの問題ですが、実際黒あんと白あんどっちが人気なのでしょうか。
数で言えば見る頻度も食べる頻度も高いあんこという言葉をより連想させる黒あんの方が人気度は高めのようですが、人によってはお饅頭は黒あん、大判焼きは白あんが良い!などの和菓子によっては黒あんと白あんを分けるという意見もあるようです。
また、白あんはモソモソとした食感が食べにくいという人もいれば、単純に白色のあんこには違和感を感じる、という意見の人もいます。黒あんにも白あんにも魅力がそれぞれあるのでお好みの方でゆっくりと和菓子タイムを楽しみましょう。
あなたはどっち派?
黒あんと白あんとについてご紹介していきましたが、いかがでしたでしょうか。素人目では大した味の違いが分からず、色だけの違いだけかと思ってしまいがちですが、実は黒あんと白あんには明確な違いがありました。日本を代表とする美味しいあんこはどのような形にしても変わらない味わいです。どちらもとっても美味しいあんこであることには変わらないので、お好みの方をお楽しみくださいね。