2017年1月10日更新
食用にも入浴にもヒマラヤ岩塩!成分や効能と効果的な使い方とは?
ヒマラヤ岩塩って、いろいろな使い方を耳にしますよね。
食用によし、入浴によし、アロマによし。まさに、万能のソルトというイメージがあると思います。
では、その中でも一体どの使い方がもっとも効果的で、もっとも岩塩の良さを引き出しているのでしょうか。そもそも、岩塩に含まれる有効成分って?
ヒマラヤ岩塩について、さまざまな側面から調べてみました。
ヒマラヤ岩塩って何?
ヒマラヤ岩塩とは
ヒマラヤ岩塩とは、その名のとおりヒマラヤ山脈で採れた岩塩のこと。中でも、チベット産やパキスタン産がよく知られています。
そして岩塩とは、太古の昔から繰り返されてきた地殻変動によりあらわれた陸地が乾燥し、岩のような塊となったソルト(塩)のことです。つまり、とてつもない年月をかけて作られた自然塩だといえるでしょう。
ヒマラヤ岩塩の成分や特徴は?
塩というと、ミネラル分が豊富なイメージが強いと思います。
それに加えて、ヒマラヤ岩塩が長い年月をかけて作られた塩なら、その分ミネラルもさぞ豊富だろうと思うかもしれません。
ですが、塩は塩化ナトリウムと呼ぶように、純粋なものであればあるほどほかの成分は含まないのです。塩がミネラル豊富というのは普段私たちが海水から作られたソルトをつかうことが多いから。海水に含まれるミネラルがそのままテーブルソルトにも含まれていることからついたイメージなのです。
しかし岩塩は、長い年月をかけて結晶化する際にナトリウムとミネラルその他の成分が分離し、岩塩部分にはミネラルなどをほとんど含まないのが普通です。特に食用の岩塩はできるだけ不純物を含まないよう、結晶の中心部がもちいられるので、なおさらナトリウム以外はほとんど含まれていないことになります。
ピンクソルトって着色してるの?ヒマラヤ岩塩の種類って?
ヒマラヤ岩塩といえばピンクソルトが有名ですが、ほかにもいろいろな種類があり、取れる場所や成分の違いによって色が変わります。
もちろん、スタンダードは白色(透明)です。
形状は様々ですが、スーパーで売られているのはだいたいロックタイプ(塊)、粒状、粉末状のどれかでしょう。
- ピンクソルト…鉄分、カルシウム、マグネシウム、カリウムなどのミネラルを含んでいます。
- 赤色(ルビーソルト)…鉄分を含んでいます。
- 青色(ブルーソルト)…ドイツの一部でしか採掘できません。
- 黒色(ブラックソルト)…硫黄のにおいがします。
- 黄色(イエローソルト)…一部の鉱山でしか採掘できません。
- 紫色(パープルソルト)…主に石けんや入浴剤に加工される岩塩です。
ヒマラヤ岩塩の効果・効能とは
上で述べたとおり、一部のヒマラヤ岩塩には豊富なミネラル成分が含まれています。そのため海外では、手軽な栄養補給として普段のソルトをヒマラヤ岩塩にする人も少なくありません。
また、ヒマラヤ岩塩には、ほかにもうれしい効果や効能がたくさんあるのです。
デトックス効果
ヒマラヤ岩塩は代謝をアップさせ、老廃物などを体内から排出してくれる効能があります。そのため、ヒマラヤ岩塩をバスソルトとしてお風呂や足湯にもちいれば、発汗作用がうながされてデトックス効果が見込めるのです。
高血圧の緩和
高血圧に塩はよくないイメージがありますが、実はヒマラヤ岩塩には血液の循環をよくし、血圧を下げる作用があるのです。そのため、適量を守っていれば高血圧の緩和や血液関係の疾患に効果が期待できます。
リラックスやストレス解消、快眠にも効果あり
ヒマラヤ岩塩はすぐに血流に溶け込んで筋肉をリラックスさせる効果があるため、ストレス解消にもってこい。もちろん、快眠にも非常に効果があります。
鼻炎の解消にもヒマラヤ岩塩
ヒマラヤ岩塩は呼吸器系にもはたらきかけるので、鼻炎や喘息の症状改善にも効果が見込まれています。
体内のpHバランスを整える効果も
ヒマラヤ岩塩は身体のpHバランスを整えてくれるので、美容と健康にも高い効果が見込めます。そのためヨーロッパ等では、ヒマラヤ岩塩を使ったセラピー施設もあるほど。そこでは、ヒマラヤ岩塩の抗酸化作用やマイナスイオンをもちいてさまざまな治療が行われています。
ほかにもこんなに! ヒマラヤ岩塩の幅広い効果や効能
- 洗顔フォームに混ぜ、スクラブとして利用
- 化粧水に少量混ぜ、ミネラルたっぷりのお手入れ
- お米に混ぜて炊けば腐りにくいご飯の出来上がり
- ヒマラヤ岩塩をまいてそうじすれば部屋の浄化にも!?
ヒマラヤ岩塩の効果的な使い方とは?
食用としてヒマラヤ岩塩を
ヒマラヤ岩塩は通常のテーブルソルトと比べるとまろやかで、甘く、旨みが強いです。そのため食用にもちいれば、白いご飯に適量ふりかけるだけでもおかずとしてじゅうぶん通用するでしょう。
さらに、プレート状になったヒマラヤ岩塩は、お肉の調理にうってつけ。この上で肉を焼くだけで、風味豊かで、とても味わい深い肉になります。
このほかも、普段使っているソルトをヒマラヤ岩塩に変えるだけで料理の旨みがぐんと増すので、食用としての使い方はとても簡単でしょう。
入浴時のバスソルトとしてヒマラヤ岩塩を
ヒマラヤ岩塩には抗酸化作用や発汗作用があるため、バスソルトとして使うと高い効果が見込めます。
体内の毒素が汗とともに流れていくので健康に良く、また、抗酸化作用によりシミやシワにも効くので美容効果も高いです。
さらにいえば、ヒマラヤ岩塩には保湿効果も見込まれているので、美容はもちろん、冷え性にも効果的。そのほか、疲労回復やストレス解消、むくみや痛みの緩和にも効果があります。
鼻炎などの鼻づまりにもヒマラヤ岩塩
呼吸器系に効果的なヒマラヤ岩塩ですから、鼻づまりのときにはお湯にピンクソルトを溶かしたもので鼻うがいをするのがおすすめです。
ヒマラヤ岩塩で石けんや歯磨きを
ヒマラヤ岩塩の入った石けんで身体を洗うと、発汗作用により新陳代謝が良くなります。また、肌に直接ソルトをすり込む形ですから、肌が引きしまる上、ぽかぽかして湯冷めもしません。
石けん自体を手作りすれば、界面活性剤などが入っていないので歯みがきの際にも安心して使用できるでしょう。
アトピーの改善にもヒマラヤ岩塩が効果的
ヒマラヤ岩塩のバスソルトはアトピーの改善にも効果的だと言われています。
とくにピンクソルトを入れたお風呂は、皮膚にさまざまなミネラル成分を供給できて効果が高いようです。
ヒマラヤ岩塩でソルトランプ
日本ではあまり見かけませんが、ヒマラヤ岩塩の塊をくり抜いてランプにする使い方もあります。
通常のインテリアとしても素敵ですが、カラーヒーリングとして癒しを目的とする場合も多いようです。
ヒマラヤ岩塩を使うときの注意点とは?
ヒマラヤ岩塩は自然塩なので、食用に使う場合は不純物が含まれていないかをよく確認するようにしましょう。
もともと食用として売られているものは結晶の中心部なので、不純物の心配はまずありません。ただ、不純物がないということは、欲しい成分、たとえばミネラル成分などもほとんど含まれていないのです。実際、食用として売られているヒマラヤ岩塩は、成分がほぼ塩化ナトリウムのみということも。
ですから、ミネラルを摂りたいのであれば食用以外のものを選ぶ必要があり、食用にしたいのであれば不純物のないものを選ばなければいけない……という、とてもややこしいことになってしまいます。
これを踏まえたうえで、自身の求めるものに一番近いヒマラヤ岩塩を使用するようにしてくださいね。
また、バスソルトとして使う場合は、浴槽や配管へのダメージを考えて毎日の使用は避け、入浴後はできるだけ早めにお湯を抜いたほうがいいでしょう。
これらのことさえ忘れなければ、ヒマラヤ岩塩は美容に、健康に、そして趣味嗜好にととても幅広く役立ってくれるすぐれもの。
ぜひあなたの生活にも、ヒマラヤ岩塩を取り入れてみませんか。