2020年9月2日更新
柳松茸とは？柳松茸の食べ方や効能・名前の由来について
キノコは毒が心配です。野生のものは食べずに買って食べましょう。
柳松茸(ヤナギマツタケ)とは、柄に大きいつばを特徴とするキノコです。公園などで目にするヤナギなどの枝枯れの部分に生えるキノコで、一見すると食べられるのか不思議なキノコですが、知られざる効能が隠されています。そこで今回は柳松茸の値段から名前の由来、味噌汁などの美味しい食べ方についてもご紹介します。
柳松茸(ヤナギマツタケ)とは？
名前に松茸が付く柳松茸(ヤナギマツタケ)というキノコをご存じですか？公園など自然と触れ合える場所に出向くと高確率で目にするあの傘が連なるキノコです。
松茸という名前が付いているためあの高級キノコなのかと感じますが、実は松茸とは全く関係のない少し残念なキノコです。柳松茸は日本でどこでも発見することができ、特に公園などで度々見かけます。
私たちが生活している中で最も身近なキノコと言っても過言ではない柳松茸は自生していますが、スーパーなどでも販売されています。頻繁に見かける柳松茸ですが栽培している場所は少ない現状で、そのほとんどの産地は長野県青木産のものになります。
柳松茸はどんな特徴なの？
自生していることが多い柳松茸ですが、その特徴は褐色をした傘の大きいキノコという印象です。誰でも一度は目にしたことがあるキノコと言えば分かりやすいでしょうか。上から覗いてみると傘は平たくなっており、ごわついたシワがあるのも特徴的です。しかし、下から見たアングルの柳松茸は繊維状をしていていかにもキノコらしい風貌をしています。また、初めは白色をしていますが、胞子が落ちて暗色に変化するのも柳松茸が持つ特徴と言えるでしょう。
ちなみに柳松茸は松茸とはなんの関係もないですが、なめこに近いキノコなのだそうです。
柳松茸の名前の由来となっているもの
柳松茸がなぜそんな紛らわしい名前を付けられたのかと言うと、由来は松茸の香りに似ているところからきているそう。
名前の由来は諸説あるようですが、柳の枯れ木などに寄生しているが多いため、柳松茸と名づけられたと言われています。自生している柳松茸はがっしりとした印象ですが、スーパーなどで販売されている柳松茸はヒョロヒョロとした見た目をしていて本当に同じキノコなのか驚くほどです。
ちなみに天然の柳松茸は５月頃～１０月頃の秋までの期間にかけて平地や山地で自生します。
柳松茸の効能
その辺に勝手に自生している柳松茸を食す…というのは何となく抵抗がありますが、その前に柳松茸自体に何か効能はあるのでしょうか。スーパーで販売しているところを見ると栄養がなさそうに感じるキノコなので柳松茸にはどのような効能があるのか調べてみました。
意外と栄養豊富な柳松茸
柳松茸には食物繊維やカリウム、ナイアシンやリン、ビタミンＢ１、ビタミン２、ビタミンＤ、葉酸などが含まれています。
柳松茸から得られる効能とは
上記の栄養から期待できる柳松茸の効能には糖尿病予防や便秘の解消、改善、血行促進効果や骨粗鬆症予防、そして糖質の代謝を良好にしてくれたり、アルコールの分解を早めて二日酔い予防などに効果があるとされています。
見た目にはあまり栄養が含まれているのかどうか分かりづらいキノコなのですが、詳しく知ってみると得られる効能の多さが伺えますね。
柳松茸の値段
柳松茸の値段ですが、ネット販売している長野県産のものであれば１パック520円ほどで手に入るようです。地域によってきちんと加工された柳松茸があるところとないところがあるので、柳松茸が手に入らないなと感じたらネット販売を見て確認するのがおすすめです。しかし、値段を見て分かる通り柳松茸は若干値段が高いので一度スーパーにないか確認してから購入しましょう。
クセがないから扱いやすい柳松茸の食べ方
シャキシャキとした食感が柳松茸の最大の美味しさですが、そのシャキシャキを活かす料理にしてみたいですよね。ヒョロヒョロとした柳松茸は単独で使うより他の材料や違うキノコなどと併用してあげると食べ応えるある料理に変身しますよ。
味噌汁
柳松茸を料理にして食べる場合、シンプルに味噌汁の具として使ってみましょう。シャキシャキ感を感じながら素朴な味わいでほっと一息つける味噌汁が出来上がります。
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炊き込みご飯
キノコ類の炊き込みご飯はたくさんありますが、そんな他のキノコと同じように柳松茸も炊き込みご飯にして味をしっかり付けていきましょう。ダシがしっかりときいていれば更に美味しいご飯の主役になります。
クリームシチュー
温かい料理で柳松茸を食べる際はクリームシチューにして他の野菜と一緒に煮込んでみるのもありです。単体だけでは味気なくなってしまいますが、パプリカやマッシュルームなどを入れればボリュームのある料理に変身します。
身近な柳松茸を知っていこう
今までも柳松茸を公園の木などで見たことがあるという人も多かったのではないでしょうか。一見食べられなさそうなキノコですが、実は食用となるとは驚きですよね。キノコの中でも私たちの生活に最も近いキノコですが、食用とする際は自己判断で採取するのではなくスーパーなどのお店で購入してみましょう。また、柳松茸も他のキノコと同様なので料理のレパートリーを多く試してみることができますよ！
