2023年9月25日更新
しめじの表面にできやすい白いふわふわの正体とは?腐った状態や正しい保存方法について
スーパーなどで見かけることが多いしめじは、まれに白いふわふわした物体が表面に浮き出ている場合があります。見た目はカビのようにも見えるため、食べられるのか不安に感じる方も多いのではないでしょうか。
今回は、しめじの表面にできる白いふわふわした物体の正体について紹介をします。食べ手も支障がない理由や白いふわふわが発生しやすい条件、腐ったしめじの特徴や長持ちをさせるポイントについても解説をします。
しめじは、様々な料理に使える便利な食材です。おいしく安全な状態を保つために、正しい保存方法を取り入れましょう。
- 目次
- しめじの表面にできる白いふわふわの正体は?食べられるって本当?
- しめじが腐るとどうなる?白いふわふわとは異なる食べたら危険な状態とは?
- しめじを長持ちさせるポイントとは?白いふわふわや腐りを防ぐ保存方法
- まとめ
しめじの表面にできる白いふわふわの正体は?食べられるって本当?
しめじの表面にできることが多い白いふわふわした物体の正体が何なのか、知らない方もおおいのではないでしょうか。実は食べても支障はない、白いふわふわの正体を以下で紹介します。
しめじの白いふわふわは「気中菌糸」
しめじの表面にできる白いふわふわの正体は、「気中菌糸」と呼ばれるものです。菌と聞くと、体に悪そうな印象を持つ方も多いかもしれませんが、そもそもしめじ自体が菌であるため、心配する必要はありません。
気中菌糸はしめじから発せられる胞子で、しめじと同じ成分で構成されているため、問題はありません。糸が固まっているように見えるため、一見すると綿のような外観です。
気中菌糸は食べても問題ない
気中菌糸は、食べても問題はありません。前述のように、しめじと同じ成分であるため栄養面でも衛生面でも問題はないと考えられています。見た目が気になる場合は、水で洗い流してから調理すると良いでしょう。
しめじに気中菌糸ができるのは、繁殖を行う時期であるためです。繁殖のために胞子である気中菌糸を発するものの、適切な環境にないと察して糸を戻そうとします。このため、しめじの表面でもやもやとした状態になると考えられています。
気中菌糸ができやすい条件
しめじに白いふわふわの気中菌糸ができやすい条件は、しめじが水分と外気に触れている環境です。スーパーなどで購入した時に、きっちりとパックなどで密閉されている状態では気中菌糸は発生しづらいです。
パックに穴が空いている場合で放置していると、白いふわふわした気中菌糸が出てきやすくなります。さらにそのまま放置すると、カビが生えて腐ってしまう恐れがあるため、注意しましょう。
しめじが腐るとどうなる?白いふわふわとは異なる食べたら危険な状態とは?
しめじの表面にできる白いふわふわは、しめじと同じ成分でできている気中菌糸であり、体に害がないことがわかりました。では、しめじが腐って食べられなくなった状態とはどのようなものでしょうか。
表面が緑色になるとカビが生えている証拠
しめじの表面に、白色ではなく緑色の物体が付着していたり、しめじ自体が変色している場合は、カビが発生して腐っていると考えられます。
緑色のカビは毒性が強いため、嘔吐や下痢の原因となる場合が多いです。必ず廃棄して、調理に利用しないようにしましょう。カビは根元に発生する場合が多いため、きれいにカビを取り除いても残っている場合が多いため、カビが生えたらしめじごとすべて捨てる方が無難です。
酸っぱい味やにおいがする場合は食べない
酸っぱい味がしたり、酸っぱいにおいがする場合には、食べない方が無難です。しめじは購入時に消費期限などの記載がないケースが多いですが、4日以内に食べるのが一般的です。
しかし、保存状況によってはもっと短い時間で傷んでしまうケースもあるかもしれません。酸っぱいにおいや水分が染み出てきてぬめりを感じるような状態であれば、廃棄をする方が良いでしょう。
しめじを長持ちさせるポイントとは?白いふわふわや腐りを防ぐ保存方法
しめじを長持ちさせて安全に食べるためには、保存の方法に配慮しましょう。白いふわふわ自体は問題ありませんが、これが多く発生する環境の場合は早めに腐ってしまう恐れが高いです。
購入時に入っている袋から出して冷蔵庫に入れる
しめじを購入した後は、袋のままにするのではなく、取り出す習慣をつけると良いでしょう。スーパーなどで購入した状態の袋は、すぐに破けてしまうかもしれません。袋から出した際は、水気を拭き取っておくとカビ防止の効果が得られます。
スーパーによっては、一般的なビニール袋ではなく密閉容器に入れているケースもあります。その際は、容器から出さずそのまま保存する方が良いでしょう。
キッチンペーパーで包んで保存
袋から出したしめじは、キッチンペーパーに包んで保存しましょう。しめじに水分が付着するのを防止する目的で行います。
冷蔵庫に入れているだけで、冷気により水滴がついてしまうケースもあります。そのため、大きめのキッチンペーパーを用意して全体を覆うようにすると良いでしょう。
ポリ袋に入れて適温の野菜室へ
キッチンペーパーに包んだ後は、さらにポリ袋に入れて適温の野菜室に入れるのが理想的です。ジップロックなどの密閉できる袋や容器もおすすめです。
いかに適切に保存したとしても、できるだけ早めに食べた方が安心です。長期間調理する予定がない場合は、冷凍保存も検討しましょう。冷凍の場合は、2週間程度保存しても食べられます。
まとめ
しめじの表面にできる白いふわふわは、「気中菌糸」といってしめじと同成分の物質です。従って、そのまま食べても問題はありません。緑色が発生したり酸っぱいにおいが出てきたら腐っている証拠ですので、食べるのはやめましょう。
しめじを長持ちさせるには、湿気との接触を減らす保存方法を採用する必要があります。スーパーで買った袋のまま保存するのはおすすめできません。キッチンペーパーや密閉袋を利用して、適切に保存しましょう。