2016年11月1日更新

人口甘味料ネオテームの危険性。甘さは砂糖の1万倍

砂糖の約1万倍の甘さを持つ物質と聞いて、一体どういうことだろうと感じる人が多いはずです。日本で認可されている他の人工甘味料と比べても、ダントツの甘味度を誇っています。ただ、これだけ特別な甘味であると健康への影響はないか気になることもあります。

  1. 目次
  2. ネオテームとは
  3. ネオテームの危険性
  4. どんな食品に使用されているのか

ネオテームとは

ネオテームは、アメリカの企業によって研究開発され、近年になって使用されるようになったアミノ酸由来の高甘味度甘味料です。日本では、2007年に食品添加物の認可を受けており、今後使用される可能性が高い甘味料の一つでもあります。ネオテームの甘味度は、砂糖の約1万倍、同じ人工甘味料のアスパルテームの約50倍とも言われています。

ネオテームのネオは新しいという意味で、ネオテームのテームはアスパルテームのテームです。つまりアスパルテームの改良品ということになります。

アスパルテームは熱に弱く水によく溶けるのに対し、ネオテームは熱に強く水には溶けにくい特徴を持っています。ただしアルコールにはよく溶けます。

甘味料アスパルテームの安全性や副作用

その味には、雑味がなくクリーンな甘味が長く残るとされています。サッカリンなどは高濃度になると苦味が出ますが、ネオテームはほとんどそのようなことはないようです。

サッカリンとは?発がん性の問題が指摘

また、人工甘味料にはよくあることですが、体内で消化吸収がなされないために、カロリー摂取はほとんどないとされています。

ネオテームの危険性

ネオテームの危険性としては、動物実験の結果、摂取することで、体重減少や体内で発がん性物質を生成する可能性があるということが挙げられます。

一方で、ネオテームを販売しているメーカーでは、発がん性試験、催奇形性試験、ヒト臨床試験などの安全性試験を実施し、安全性が確認されているとしています。国で認可されているとはいえ、マイナスの評価がなされている現状もあるので、ネオテームがふくまれている飲料や食品に躊躇してしまう人もいることでしょう。

どんな食品に使用されているのか

ネオテームは、安定性が高く、食品の製造工程にある発酵や焼成、加熱などに対しても耐性があるため、実に様々な菓子類に使用することができるとされています。例えば、ヨーグルトやケーキ、キャンディ、ガムなどが挙げられます。また、コーヒー飲料や清涼飲料水などにも使用されているようです。

ネオテームは、非常に強い甘味を出すことができるため、使用量は少量でも十分な味が出せると言われています。

そして、カロリーゼロや低カロリーの商品として販売されることも少なくありませんが、実際のところ、砂糖によるカロリー摂取がほとんどないとしても、ネオテームを構成する成分上、肥満や糖尿病にならないとは限らないとも言われています。

お菓子や甘みのある飲料に入っている可能性のあるネオテームですが、それを摂取することでダイエットに繋がるかどうかは疑問が残りますし、消費者として安全性についてもちょっと気になる物質です。