2023年8月23日更新
旬はある?産地別のバナナの旬や美味しく食べるタイミングを解説
1年中スーパーに並んでいるイメージのあるバナナですが、美味しく食べられる旬はあるのでしょうか。
実は、バナナにはさまざまな種類が存在しているため、旬が存在しておらず1年中安定した品質を味わうことができる品種もあれば、旬の時期しか味わえない品種もあるのです。
とはいえ、そもそも一般的に売られているバナナの品種やバナナの品種の違いが分からないという方も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、バナナの旬についての説明と国産バナナの旬について詳しく解説します。
バナナをもっと美味しく味わいたいという方はぜひ最後まで読んでみてください。
バナナの旬はいつ?
結論から申し上げますと、バナナは1年を通して安定して輸入されているため旬という旬はありませんが、4月〜6月、10月の輸入量が多い傾向にあります。(参考:東京都中央卸売市場「手頃な値段で食べられるようになった高級果物」)
しかし、バナナには数百を超える品種があると言われており、一般的に多く流通されていない品種のバナナには旬がある場合もあるのです。
例えば、日本で生産されている島バナナや台湾で生産されている台湾バナナなどは一年中収穫できるという訳ではありませんので、旬が存在します。
日本で食べられているのはどんなバナナ?
先ほどもお伝えした通り、日本で食べられているバナナはほとんどが輸入されたバナナです。
内訳を見てみると1位がフィリピン(約83万7千トン、約80%)、2位エクアドル(約11万9千トン、約11%)、3位メキシコ(約5万4千トン、約5%)と、日本で食べられているバナナの90%以上がフィリピン産・エクアドル産のバナナであることが分かります。(参考:農林水産省「バナナの国別輸入量を教えてください。また、インドはバナナの生産が多いと聞きますが輸入はないのですか。」)
このように、日本で消費されるバナナのほとんどを輸入に頼っているため、一般的にスーパーで売られているバナナは海外産なのです。
国産バナナの旬はいつ?
日本で生産されているバナナの代表的な品種は以下の通りです。
- 島バナナ
- 三尺バナナ
- 銀バナナ
それぞれの品種の特徴と旬について詳しく解説します。
国産バナナの旬①:島バナナ
島バナナは、沖縄県や鹿児島県、東京都小笠原諸島などで栽培されている小型のバナナです。
1800年代後半に日本に伝わってきたと言われているため、日本原産のバナナではありませんが、沖縄県や鹿児島県の特産品としても人気のある国産バナナとして知られています。
島バナナの旬は7月〜10月となっており、7月〜9月の収穫量が特に多いです。
国産バナナの旬②:三尺バナナ
三尺バナナは、ドワーフ・キャベンディッシュと呼ばれる学名のバナナで、世界中の熱帯位置域で栽培されるバナナです。
日本では沖縄で多く栽培されており、収穫量が年間2000tほどあるため、沖縄では一般的なバナナや沖縄バナナとして流通していることもあります。
三尺バナナは1年を通して収穫されていますが、収穫量が増加する6月〜9月が旬といえるでしょう。
国産バナナの旬③:銀バナナ
銀バナナは、一般的なフィリピン産のバナナに比べると短く太い形をしたバナナです。
タイなどでも生産される品種ですが、日本では沖縄県を中心に栽培されてます。
銀バナナも1年中収穫することができますが、収穫量が増える6月〜9月が旬といえるでしょう。
バナナを美味しく食べるタイミングは?
バナナの味は成熟度合いによって大きく異なりますが、一般的に美味しく食べられるタイミングは皮が黄色をしているタイミングと言われています。
バナナは成熟度合いによって皮の色が変化し、熟成が進んでいないと青色、熟成が進んでいると茶色、その中間が黄色というように、成熟につれて皮の色が変化するのです。
そのため、味の好みによって成熟度を選ぶ必要があり、バナナの甘さが苦手な方は青色のバナナ、甘いバナナが好きな方は茶色いバナナ、どちらでもないという方は黄色のバナナを選ぶといいでしょう。
バナナは自ら発生させるエチレンガスによって熟成が進むため、バナナをそのまま放置していれば熟成は進んでいきます。
【関連記事:皮が茶色く変色したバナナは食べても大丈夫?茶色になる理由と保存方法を解説】
まとめ
本記事では、バナナの旬についての説明と国産バナナの旬について詳しく解説しました。
一般的に食べられているバナナはフィリピン産やエクアドル産ですが、日本で栽培されているバナナも存在し、それぞれに違った味の特徴があるため、バナナが好きだという方はフリピン産やエクアドル産以外のバナナを選んでみると、もっとバナナを楽しむことができるはずです。
また、一般的なバナナには旬がないため、いつ食べても安定した品質で美味しいバナナを食べることができますが、熟成度合いによって味が大きく異なることを覚えておきましょう。
ぜひ本記事を参考にしてバナナを美味しく食べてみてください。