2023年8月23日更新
皮が茶色く変色したバナナは食べても大丈夫?茶色になる理由と保存方法を解説
安くて栄養満点のバナナをご自宅で食べるという方は非常に多いですが、保管しているときにいつのまにか皮が茶色く変色してしまい、食べるかどうか悩んでしまうという方も多いのではないでしょうか。
一般的にはバナナの皮は茶色くなっても食べることができるという認識がありますが、実は食べられないこともあるのです。
しかし、どのようなときが食べられて、どのようなときが食べられないのか、区別する方法を知らないという方も多いでしょう。
そこで本記事では、バナナの皮が茶色く変色する理由と食べられるかどうかの区別方法について詳しく解説します。
自宅でよくバナナを食べるという方はぜひ最後まで読んでみてください。
皮が茶色く変色したバナナを食べることはできる?
結論から申し上げますと、バナナの皮が茶色く変色しても問題なく食べることができます。
ただし、皮が変色するだけであれば問題ありませんが、バナナの実のほうが痛んでしまって変色してしまうと食べることができないこともあるため注意が必要です。
バナナの皮が茶色く変色する理由
バナナの皮が茶色く変色するのは、バナナの熟成が進んでいるからです。
日本で消費されているバナナの約99%がフィリピンからの輸入となっており、皮が緑色(青色)バナナや黄色のバナナ、茶色のバナナなどさまざまな色のバナナが売られていますが、これらはバナナの品種が異なっているのではなく、熟成具合が異なるのです。
具体的には、緑色の皮のバナナが成熟が進んでおらず、茶色の皮のバナナが熟成が進んでいるバナナ、黄色の皮のバナナがその中間となります。
このようにバナナの皮の色が熟成度合いによって変色するのは、バナナから発生するエチレンガスによるもので、エチレンガスがバナナの皮の緑色を形成しているクロロフィル色素を分解するため、黄色や茶色に変色していくのです。
バナナの皮の黒い斑点は問題ない?
この黒い斑点のことを「シュガースポット」と呼び、シュガースポットのあるバナナはポリフェノール含有量が増えるため、抗酸化作用や活性酸素の除去に効果があるのです。
このように、バナナの皮に発生する黒い斑点のことをシュガースポットと呼び、甘く熟している証拠であることとともにポリフェノールの含有量が増えている証でもあります。
つまり、バナナの皮に発生する黒い斑点は悪いものではないのです。
バナナの皮がどれくらい茶色なら食べても問題ないのか?
結論から申し上げますと、バナナの皮の色だけを見て食べても問題ないかを判断するのは難しいです。
というのも、一般的にバナナの皮は可食部ではなく、バナナの中身だけを食べるため、中身の状態を見る必要があるからです。
例えば、バナナの皮が真っ茶色でも中身に問題がなければ食べることができますし、反対にバナナの皮がそれほど茶色くなくても中身が腐っていたら食べることはできません。
バナナが腐っているかどうかを見極めるポイントは以下の通りです。
- 酸っぱいニオイがしないか
- カビが生えていないか
- 明らかに柔らかくないか
- 味に違和感がないか
バナナの身が腐っている場合、ニオイや感触、味などに異常が見られる場合がほとんどですので、心配な場合はチェックしてみましょう。
バナナの皮を茶色く変色させない保存方法
バナナは何かに触れている部分から茶色くなってしまうため、茶色く変色させたくない場合はバナナスタンドなどに吊るして保存することで変色の進行を遅らせることができます。
先ほどもお伝えした通り、バナナの皮が茶色く変色することは熟成が進んでいる証拠ですので、神経質になりすぎる必要はありませんが、甘すぎるバナナが苦手という方はバナナスタンドで保存するものいいでしょう。
また、バナナが熟成するためには酸素による参加も必要になるため、これ以上熟成を進めたくない場合はジップロックなどに密閉して冷凍保存することで熟成の進行を止めることができます。
冷凍保存する場合、自分の好みの熟成具合で保存することができるのでオススメです。
まとめ
記事では、バナナの皮が茶色く変色する理由と食べられるかどうかの区別方法について詳しく解説しました。
バナナの皮が茶色く変色することは熟成が進んでいる証拠ですので、茶色くなればなるほど完熟した甘いバナナを味わうことができます。
しかし、熟成が進み過ぎてしまうとカビが生えたり腐ってしまう場合もあるため、熟成が進み過ぎたバナナを食べることはやめましょう。
そのときに、バナナの皮だけで判断するのではなく、可食部の状態をかならず確認するようにしましょう。
ぜひ本記事を参考にしてバナナの皮が茶色く変色することについてチェックしてみてください。
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