2017年1月16日更新
フレンチタラゴンとは?
タラゴンは、名前だけ聞いてもいまいちピンと来ないかもしれませんね。
ですが、タラゴンはフレンチには欠かせないハーブなので、フランス料理を食べに行くと必ず目にするはずです。
また、ヨモギの近縁種ですから、日本人にとってもなじみやすい風味ではないでしょうか。
- 目次
- フレンチタラゴンとは
- フレンチタラゴンの効果・効能とは
- フレンチタラゴンの基本的な使い方
- タラゴンを料理に使うなら……おすすめレシピは?
- フレンチタラゴンの栽培
- タラゴンは何にでも使える万能ハーブ
フレンチタラゴンとは
フレンチタラゴンって何? ハーブ?
フレンチタラゴンは、キク科ヨモギ属のハーブです。原産はロシアと西アジア。
別名をエストラゴンといい、葉と花が利用されます。
フレンチタラゴンの味と香りってどんなの?
タラゴンはとても甘い香りがします。
しかし、味はそれとは裏腹に苦味と絡みが強いです。
フレンチタラゴンの栄養成分
タラゴンには、ビタミンやミネラル成分が豊富に含まれています。
具体的には以下のとおりです。
ビタミンB1、B2、C、ナイアシン、葉酸、カルシウム、マグネシウム、リン、カリウムなど
フレンチタラゴンにアレルギーはあるの?
タラゴンはキク科の植物です。
そのため、キクにアレルギーのある人は避ける必要があります。
フレンチタラゴンの効果・効能とは
胃腸の働きをよくする効果
タラゴンは胃腸の調子を整えて消化を良くしたり、食欲を増進させたりします。
これにより腸の動きがスムーズになり、下痢や便秘を改善します。それと同時に体内のガスや毒素を排出し、体内の浄化、デトックスの効果も見込めるのです。
酸化防止と殺菌効果
タラゴンには殺菌や消臭の効果があるので、生やにおいの強い食べ物に添えられることも多いです。
また、食べることで雑菌を防いだり、口臭を予防したりといった効果が見込めます。
そのほか、タラゴンの効果はいろいろ
上であげた二つの効果以外にも、タラゴンにはさまざまな効能があります。
その一つが鎮静作用。気持ちを落ち着け、リラックスさせてくれるので、イライラしたときや就寝前に用いるといいでしょう。
ほかには、神経数やリウマチなどにもタラゴンの成分が有効だと言われています。
フレンチタラゴンの基本的な使い方
タラゴンは、フレンチでは肉料理、魚料理、卵料理、トマト料理などさまざまな場でもちいられています。とくにエスカルゴは、タラゴンにバターとニンニクをセットで使うのが一般的。
このことからもわかるように、タラゴンは臭み消しとしてとても優秀なハーブ、すなわち、香りが強いのです。
そのため、フレーバービネガーやフレーバーオイルを作りたいときは、ビネガーやオイルにタラゴンをつけこむだけで簡単に出来上がります。
フレンチでは、ドレッシングなどもタラゴンで香りづけされたものが多いですよ。
フレンチタラゴンって何かで代用できる?
フレンチタラゴンには、香りも味も満足できるような代用品はありません。
実際には、ロシアンタラゴンがフレンチタラゴンの代わりにもちいられることがあるのですが、芳香が足りないためすぐに代用だとわかってしまいます。
また、ミントマリーゴールドは、貧者のタラゴンと呼ばれるほど、タラゴンに似た香りをもっています。しかしこちらも実際に使用するとどこか物足りなさを感じるでしょう。
代用するのなら、ロシアンタラゴンとミントマリーゴールドを併用するといいかもしれませんね。
フレンチタラゴンの保存方法は?
タラゴンは乾燥保存に向きません。
ですから、長期保存する場合は密閉できる袋に入れて冷凍保存するといいでしょう。
冷凍以外では、ビネガーやオイルに漬け込んで保存する手段もあります。
タラゴンを料理に使うなら……おすすめレシピは?
タラゴンはハーブの一種ですから、もっともポピュラーなのはハーブティーです。
タラゴンは甘い香りとほのかな苦味がありますから、ほかのハーブとブレンドしなくてもじゅうぶんおいしいティーになります。
そのほか、タラゴンの若葉を白ワインビネガーに漬けておけば、手軽にフレーバービネガーになりますよ。
タラゴンのポークピカタ
生姜焼き用の豚肉150gを叩いて伸ばし、塩と胡椒を軽く振ったら、みじん切りにしたタラゴンの葉15枚を乗せて手で押し、なじませます。
それを小麦粉、といてパルメザンチーズを混ぜた卵の順につけ、オリーブオイルをひいたフライパンで焼けば出来上がり。コツは、タラゴンを付けた側から先に焼くことです。
フレンチタラゴンの栽培
フレンチタラゴンって家庭で育てられる?
タラゴンにはフレンチタラゴンとロシアタラゴンの二種がありますが、育て方はどちらも同じ。
手軽で、世話もあまりしなくていいので、家庭でもじゅうぶん栽培できます。
ちなみに、育てたものを料理に使うのならフレンチタラゴンを選んだほうがいいでしょう。
タラゴンの基本的な育て方
タラゴンは、寒さに強い植物です。
ですから、冬場も室内に入れる必要はありません。むしろ、夏にあまり日光が当たらないところを探して育てたほうがいいでしょう。
また、乾燥気味のほうがよく育つので、水も肥料も控えめにします。
タラゴンの増やし方
タラゴンは種ができないため、挿し木か株分けで増やしましょう。
また、タラゴンはだんだん香りが薄れていく植物なので、年に一度ほど株分けをしたほうがいいようです。
タラゴンは何にでも使える万能ハーブ
フランス料理では、肉や魚、そのほかを問わず、さまざまな料理に使われるタラゴン。
それだけ何にでも合わせられるハーブですから、家庭でも容易に取り入れられるはず。
味付けや香り付けとしてはもちろんですが、まずは料理に添えるだけでも試してみませんか。きっと、毎日の食事がますます楽しくなるはずです。