2021年5月25日更新

酒醸(チューニャン)の上手な使い方と代用について

酒醸(チューニャン)

酒醸とはもち米に麹を加えて発酵させた中華調味料です。味わい深く、コクと甘さがある酒醸は天然甘味料でもあり、トロッとした液体の中に米粒が浮き立つ様はまるで甘酒にそっくりです。ヒガシマル醤油から酒醸を購入することができますが、甘酒との違いはあるのでしょうか。使い方や代用、読み方についても解説していきます。

  1. 目次
  2. 酒醸とは
  3. 酒醸と甘酒との違い
  4. 国産ブランドのヒガシマルの酒醸
  5. 酒醸をフル活用できる使い方
  6. 酒醸の代用はできるのか
  7. 酒醸はどんどん使っていこう!

酒醸とは

酒醸はベースの原料となるもち米をまず浸水させます。そこから蒸していき、40℃前後まで冷ましてから水と米麹を混ぜてフタをし、3日間程度発酵させると出来上がります。

白くとろとろとした見た目をしており、米粒が浮いているのも特徴です。日本では定番の甘酒により近い姿をしているため、初めての方でも抵抗感なく扱えると言えますが、少しアルコールが含まれているため使い方には注意が必要です。

また、酒醸は上白糖や人工甘味料では味わえない発酵した風味や、ふくよかなコクを楽しむことができます。料理をワンランクアップさせる酒醸は、中国で欠かせない調味料になっており、古くから活用されています。

酒醸の読み方は?

酒醸の読み方は「チューニャン」です。日本での読み方とはかけ離れた音になりますね。酒醸は甘酒と非常に似ていますから、外国の甘酒という認識で扱えば料理に使いやすいですよ。

酒醸の味

酒醸は米麹の酵素で糖化させて製造されるため、甘みとバランスの良い酸味、深いコクを味わえる調味料になっています。

自然で優しい舌触りをしているため、旨みや辛味を引き立てながらも、全体の味をマイルドに仕上げてくれます。

辛味のある中華料理に使われるのはもちろんのこと、酢角を取ることにも長けているため、酸味や酸臭の軽減にも使われています。

酒醸と甘酒との違い

並んで置くと甘酒と非常に酷似している酒醸ですが、この二つはベースが同じでも製造方法が異なります。

甘酒は米麹を原料としたものと、酒粕を原料としたものの2種類ありますが、アルコール成分を含んでいるのは酒粕を原料としたものです。

酒醸と甘酒はどちらも米や麹を使用していますが、甘酒の製造方法は基本的に高温の環境で1日で発酵させるのに対し、酒醸は人肌くらいのやや温かい環境で数日間発酵させて製造します。

米麹で造った甘酒にはアルコールが含まれていませんが、酒醸にはアルコールが含まれている点も大きな違いです。

国産ブランドのヒガシマルの酒醸

様々な料理に活用できる酒醸ですが、どこを探しても見つからない場合もあるかもしれません。手早く入手するためにはネットで購入するのが確実です。

国産ブランドのヒガシマル醤油から酒醸を購入することができ、900gも内容量が入っているため非常にお得です。中を見てみると、使い切れないほどたっぷり入っていて腐らせないか心配になるほどですが、活用術はたくさんあるので思いのほか使い切ることができますよ。値段も1,000円前後と求めやすい設定となっているところも手が出しやすいポイントです。

ヒガシマル醤油 酒醸 900g

酒醸をフル活用できる使い方

酒醸の定番として使われている料理は、エビチリや酢豚、デザートにまで多岐に渡りますが、それ以外にもラーメンスープや肉まんの皮、野菜炒め、火鍋の素、ドレッシングなど様々です。マンネリしやすい中華料理の味を格段に上げる酒醸の使い方をピックアップしてみました。

唐揚げ

酒醸は中華料理だけではなく、日本の食卓で定番の唐揚げにも使用することができます。下味として酒醸を染み込ませると、鶏肉のしっとり、ふっくら感が増してよりおいしい唐揚げに仕上がります。酒醸が余ったときにも気軽に実践できるレシピですよ。

作り方はこちら(クックパッド)

エビチリ

辛さと旨味、コクのどれも味わいたい中華の鉄板エビチリにも酒醸が活躍します。酒醸のレシピでは定番ですが、実際に使ってみると味の深みがよく分かります。味にメリハリがなくなりがちなエビチリには酒醸で上級中華に早変わりさせましょう。

作り方はこちら(シェフゴハン)

回鍋肉

ご飯が進む一品である回鍋肉ですが、毎回同じ味に慣れてしまったという方も多いのではないでしょうか。マンネリしやすい中華とも言える回鍋肉にも酒醸をプラスして、食べ手がうなる絶品中華に仕上げてみましょう。

作り方はこちら(みんなの今日の料理)

酒醸団子 ←これ美味しそう!!

中国や台湾では一般的なデザートである酒醸団子も外せない料理です。酒醸をお湯で煮立て、砂糖や白玉団子などが入っており、まさに本場の味になっています。お湯で煮立てて食べにくい場合は、お湯を豆乳に変えてみたり、砂糖やフルーツを多めに入れてみると食べやすく感じられるでしょう。

作り方はこちら(楽天レシピ)

酒醸の代用は甘酒で

酒醸の代用で最も適しているのはやはり甘酒です。甘酒と酒醸は食べる側の味覚にもよりますが、ほぼ同じ味わいをしているため、代用に選ぶなら甘酒を使用しましょう。

塩麹などで代用を考えている方もいるかもしれませんが、レシピ通りに作る場合は塩の量などを変えていく必要があるため、手間を踏まえるとあまり代用向きとは言えません。

中華料理において酒醸は、日本の調味料でいうみりんのような感覚で使う場合が多いようです。

酒醸はどんどん使っていこう!

中華料理では欠かせない調味料である酒醸は、一つ常備しておくだけで非常に便利です。家庭では出せないプロの味を実現できる酒醸は、日本でいうみりんのような調味料になるため、扱いやすい点も嬉しいですよね。酒醸を使ったレシピを作ってみたいという方は、様々な料理と合わせてアレンジ料理を作ってみてはいかがでしょうか。