2021年4月12日更新

ブラッククミンと普通のクミンの違いは?100種類の有効成分を持つスパイスの謎

ブラッククミン

スパイスとして広く活用されている普通のクミンはお馴染みですが、近年ブラッククミンという一見変わったスパイスが注目されています。オイルとして使えたり、カレーのスパイスなど様々な食べ方がされていますが、癌に効果が期待できることでも注目を浴びています。今回はブラッククミンの使い方や普通のクミンとの違いについても解説していきます。

  1. 目次
  2. ブラッククミンと普通のクミンとの違い。実は全く別の植物だった
  3. ブラッククミンには種類がある
  4. ブラッククミンシードオイルの効能
  5. ブラッククミンの味
  6. ブラッククミンの使い方とおすすめの食べ方
  7. ブラッククミンを食べるうえでの注意点
  8. ブラッククミンは用途に合ったものを上手に取り入れよう

ブラッククミンと普通のクミンとの違い。実は全く別の植物だった

スパイス類の健康効果が広く知られるようになった昨今では、ブラッククミンというスパイスを見聞きしたことがあるという方もいることでしょう。

「死以外の体に出る不調を治癒できる」とまで言われているブラッククミンとは、和名を「ニオイクロタネソウ」、学名を「Nigella sativa(ニゲラ・サティバ)」と呼び、インドやパキスタンを原産としています。日本ではほぼ見かけることはない珍しいスパイスです。

ブラッククミンは薬効作用があるとされ、古代エジプトから万能薬として活用されてきました。存在を初めて知ったという方も多いと感じますが、実は歴史ある植物です。

どちらも呼び名にクミンが入っているため同じ植物だと思いがちですが、ブラッククミンはキンポウゲ科で普通のクミンはセリ科です。名前が同じようでも実は全く別の植物です。

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ブラッククミンには種類がある

食用としてスパイスに用いられているのはブラッククミンシード(ニゲラ・サティバ)ですが、ニゲラは約16種類あるとされています。しかし、そのほとんどが食用にならない園芸品種です。

ニゲラ・サティバの近縁種には園芸品種が紛れているものもあり、日本で確認されるのはニゲラ・ダマスケナという品種です。日本ではニゲラと言えばこのダマスケナを指すことが多く、和名も「クロタネソウ」とブラッククミンの和名に酷似しています。

問題なのは同じものと思って口にすると、様々な症状を引き起こす可能性があります。ニゲラ・ダマスケナの種子には植物アルカロイドと呼ばれる毒性の成分が含まれており、過剰に摂取すると瞳孔散大や腹痛、嘔吐、痙攣などの異変を生じる場合があります。

植物アルカロイドは使い方によっては薬になる成分で、ニゲラ・サティバにも含まれています。ニゲラ・サティバの毒性は非常に低いことから料理のスパイスとして使うことができています。

日本でニゲラ・サティバが栽培、自生していることは滅多にないため、道端に自生しているものや園芸品種として見かけるものはほぼダマスケナであるという点に注意が必要です。

ブラッククミンシードオイルの効能

ブラッククミンは食用スパイスとして活用されており、インドでは「カロンジ」などの呼び方で親しまれていますが、オイルとして取り入れることも可能です。

ブラッククミンの種子から抽出したオイルは、食用としてそのまま体に取り込んだり、スキンケアとして使うことも可能です。オイルなら食事に混ぜて手軽に摂ることができるため、使い続けることも簡単です。

「死以外の不調を治癒する」とまで言われているブラッククミンは、非常に様々な効能が期待されており、下記に記載しているあらゆる不調に良いと言われています。ただ食用のオイルを使う場合は、酸化しやすい性質をしているため加熱せず使用しましょう。

糖尿病の予防

ブラッククミンには血糖値などを下げる働きがあるほか、インスリンを分泌する細胞である膵臓β細胞を活性させて、インスリンの分泌を促進させる働きがあります。生活習慣病である糖尿病は事前に予防する意識も大切です。糖尿病患者だけではなく、予備軍として不安を抱えている方にとってもブラッククミンは体に嬉しいサポートをしてくれます。

高血圧・コレステロール値を下げる

ブラッククミンを高血圧患者に2ヶ月間投与した検証結果がありますが、実際に降圧剤の役割を遂げたと発表されています。また、オレイン酸やアルファリノレン酸などがブラッククミンに含まれていることから、コレステロール値を下げる働きもあります。

鎮痛作用

ブラッククミンは神経系への鎮痛作用が実証されており、脳の活性を手助けすることも確認されています。そのため、鎮痛作用だけではなく、認知症治療にも役立てられると期待されています。

抗癌作用

ブラッククミンで期待されている作用は抗癌作用です。マウスを使った実験では癌細胞を52%も小さくできたという結果が出ています。また、化学治療である放射線を受けた患者のダメージを軽減する効果も期待されています。

感染症予防

RSA(メチシリン耐性ブドウ球菌)感染症は院内感染などで見聞きしたことがあるという方もいるかもしれませんが、ブラッククミンには抗菌作用があるため、厄介なRSA感染症の細菌にも効果があると期待されています。

美肌・美髪効果(保湿・抗炎症作用)

ブラッククミンには保湿力、肌の引き締めなどの効果に加え、抗炎症作用の働きで肌の炎症やニキビを落ち着かせる効果があります。また、髪に塗布した場合は保湿しながら髪質を強くし、柔らかな指通りの良い健康的な髪を作り出します。

気管支拡張作用

ブラッククミンには有効成分と言われるニゲロンという成分が含まれており、抗ヒスタミン作用と同じような作用があることでも知られています。喘息や百日咳などの気管支拡張に加え、花粉症などの身近なアレルギーの緩和としても効果が期待できると言われています。

これほどの効果、効能が期待されているブラッククミンは、実際に検証結果が出ているものばかりです。また、他にも肝臓保護作用や抗カビ・抗ウイルス作用、消化促進作用など、効能がないところを見つけるのが大変なほど様々な効果、効能が期待されています。

ブラッククミンの味

ブラッククミンはカレーのスパイスとしてよく活用されていますが、その味は強い辛味と苦味を持っています。見た目が黒ゴマに似ているため、同じ感覚で食べるとパンチの効いた味に多くの方が驚くでしょう。

ブラッククミンの使い方とおすすめの食べ方

ブラッククミンオイル

人類を救うと言っても過言ではないほど体のあらゆる不調、症状に効果を働きかけるブラッククミンですが、残念なことに日本で見かけることはほとんどありません。謎が多い食品とも言えますから、ブラッククミンの使い方や食べ方を知っていきましょう。

ブラッククミンの形状と使い方

ブラッククミンの入手状態としては、種子の状態のものとオイルにした状態のもの、そしてサプリメントになったものがネットなどで販売されています。

種子の状態で入手したものは料理に使い、オイルは食用やスキンケアに。そしてサプリメントは適量を摂取する形で使います。

ただし、オイルにして販売されているブラッククミンシードオイルは、食用にする場合かなりクセのある味だと感じる方が多いようです。そのまま口にできない場合は料理と合わせて使ってみましょう。

ブラッククミンの使い方や食べ方

ブラッククミンが種子の形状をしているものはカレーに混ぜたりハンバーグのタネに混ぜるのも良いでしょう。ブラックペッパーやコショウのように使えるため、スープやトーストなどお好みの料理と一緒に混ぜる・かけるといった食べ方がおすすめです。

また、オイルで摂取したい場合は1日小さじ2杯を目安に、ジュースやスープに混ぜたり、ヨーグルトとハチミツを合わせたものに少し混ぜて食べてみると案外食べやすいと感じられます。

スキンケアとして使う場合は頭皮マッサージやボディマッサージ、フェイシャルマッサージとして適量を手に取り使用してください。サプリメントは過剰摂取になる場合があるため、記載されている摂取量を守って上手に取り入れてみましょう。

ブラッククミンを食べるうえでの注意点

前述した通り、あまりの効果・効能に期待を込めて過剰摂取する方もいるかもしれませんが、いくら毒性が低いからと言っても必ず問題がないとは言い切れません。

問題のない摂取量の具体的な数字は情報量が少ないため言えませんが、体質的にアレルギーを持っている方は注意が必要です。

ブラッククミンに抗炎症作用などがあると言っても、皮膚に塗布して接触性皮膚炎になったという報告が上がっています。

体調などによっても左右されますが、体質に不安がある方は摂取を控えた方が良いでしょう。しかし、食事として少量使用する分にはそこまで過剰な心配はしなくて良いと言えそうです。

ブラッククミンは用途に合ったものを上手に取り入れよう

日本ではまだまだ知名度の低いブラッククミンですが、実は歴史のある体に良い植物ということが分かりました。種子やオイル、サプリメントなどの個々に合った形状のものがありますから、自分の生活スタイルに合わせて選んでみてくださいね。