2019年7月5日更新

夏にシャキっと瑞々しいスイカの栄養や効能・カロリーなど大公開

スイカ

夏の風物詩と言えばスイカですが、実は栄養がたくさん含まれるということをご存じでしょうか。実の方だけではなく、種や皮にも疲労回復に役立つ効能がたっぷりと含まれ、栄養成分でお馴染みのリコピンも含まれています。今回はそんなスイカは妊婦も食べて良いのか、カロリーなども含めてご紹介していきます。

  1. 目次
  2. 夏の風物詩スイカ
  3. スイカの栄養から見た効能・効果!種や皮も活用しよう
  4. 妊婦はスイカを食べてもいいの?
  5. スイカの種と皮はこうして食べる!
  6. スイカの栄養についてもう一度注目してみよう!

夏の風物詩スイカ

夏と言えば瑞々しくシャキっとしたスイカが美味しいですよね。夏の果実の王様と呼ばれるスイカはそのままかぶりつくも良し、ジュースやゼリーなどのお菓子にして食べるも良しの水分量たっぷりの果実です。そんなスイカは夏を涼しく過ごせるだけではなく、熱中症などの暑い夏に元気をくれる果物でもあります。また、スイカは栄養も豊富なので食べるだけでスポーツドリンクを飲んでいる状態と同様の効果が得られるため、暑さにバテがちな夏場には栄養補給、水分補給ともに役立てたい優秀な果物です。

スイカのカロリーに注目!

果物=太るというイメージが定着している人も多いのではないかと感じますが、実はスイカのカロリーは100gでたったの37キロカロリーしかありません。果物の中では圧倒的に低いカロリーを誇り、そしてボリュームもかなりあるので食べ応えは抜群です。

スイカの成分はほとんどが水分で出来ているので、スイカをたくさん食べたからと言って太る心配はありません。スイカより高いカロリーの野菜もありますから、これだけカロリーが低くてお腹も一杯になる果物はダイエット中の嬉しい味方となってくれますよね。

また、ダイエットの観点から見た際に、スイカは食物繊維が豊富に含まれているので満腹感を感じられ、体重が落ち始めた時期のリバウンドも回避することができます。

糖尿病の人でもスイカはOK!

現代病の一つとされる糖尿病は、血糖値のコントロールなどが徹底されるため、甘いものは滅多に食べられない生活になることが多いのですが、そんな糖尿病の人でもスイカは安心して食べられる果物です。

スイカに含まれる「マンノシターゼ」という成分は、糖質を分解してくれる酵素であり、血糖値の急激な上昇を抑えてくれる働きがあります。糖分の吸収を防いでくれながらも美味しくて甘いスイカが食べられるということは普段好きなものが食べられない糖尿病の人にとっては嬉しい情報ですね。

スイカの栄養から見た効能・効果!種や皮も活用しよう

昔から食べられてきたスイカですが、あまり栄養については知らないという人が多いことでしょう。夏に食べる定番のおやつというイメージなので、食後のデザートとして口にする人も多いですが、今一度スイカの凄い栄養や効能、そして通常捨てられてしまう皮や種の部分についても詳しく知っていきましょう。

スイカの栄養と効能

スイカに含まれる栄養にはタンパク質やビタミン、マグネシウム、カルシウムなどが含まれており、特に注目したい栄養成分がシトルリン、リコピン、βカロテン、カリウム、イノシトール、システインなどです。それぞれの成分は体にとってこのような働きをもたらしてくれます。

シトルリン

スイカの栄養成分はただでさえ豊富なのですが、その中でも特に注目したい健康効果の高い成分はシトルリンです。この成分はスーパーアミノ酸の一種であり、血管を広げて血流の流れを良くする働きがあります。

血流の流れが良くなることによって新陳代謝が高まり、疲労回復や肌の調子が良くなったり、痩せやすい体を作ることができます。また、細胞のターンオーバーを活性化する働きもあるためアンチエイジング効果や脳にまでしっかりと血液を送ることで集中力を高める作用もあります。

更にシトルリンには利尿作用もあるため体内の老廃物を積極的に排出してくれます。スイカを食べた後はトイレが近くなりますが、それには豊富な水分やシトルリンが関係していたというわけです。また、体内に取り込まれたシトルリンはアルギニンという物質に変換されるため、精力剤に使われるほど精力アップに役立ちます。

リコピン

トマトに含まれるリコピンについて良くテレビなどでも特集が組まれるなどしていましたが、お馴染みリコピンは体のあらゆる不調に繋がる活性酸素を除去する働きがあります。しかもスイカに含まれるリコピンはトマトの1.4倍も含まれており、トマトよりも多いリコピンが含まれているのです。また、リコピンには脂肪を燃焼させる効果もあり、気になる中性脂肪を減らした実験報告も挙がっています。

βカロテン

緑黄色野菜に多く含まれるβカロテンはスイカにももちろんたっぷりと含まれています。βカロテンは強力な抗酸化作用で細胞から元気の源を作ってくれる大切な栄養素でもあります。そんなβカロテンにはがん予防に役立ったり動脈硬化予防や若々しい体と肌を作るサポートをしてくれ、体内に入ったβカロテンはビタミンAに変換されるので免疫機能の向上化や肝臓機能の正常化、そして皮膚や粘膜の強化もしてくれる生きる上でのヒーロー的存在の栄養です。

カリウム

カリウムは体のむくみを取ってくれ、摂取しすぎてしまった塩分も体外に排出してくれるので高血圧の人にもおすすめの果物です。利尿作用のあるカリウムをたっぷりと含み、しかもほとんどが水分で出来ている食べ物なので体全体をすっきりさせたいときにも役立つ果物となってくれるでしょう。

イノシトール

ビタミンB群の仲間であるイノシトールという成分は、脂肪の流れをしっかりと導いてくれるため肝臓に脂肪が付くのを防いでくれます。また、中性脂肪や動脈硬化を予防するなど恐ろしい大病も阻止してくれます。

システイン

美肌にとって大敵であるシミもスイカで予防することが可能です。スイカに含まれるシステインにはメラニンの生成を抑制する役割を持ち、気になるシミを防いでニキビも改善、予防してくれます。もちろん既に出来てしまったシミにも効果的なので美肌を目指している人は特に食べたい果物なのです。

スイカの種・皮

皮を残し、ジューシーな実にかぶりついた後は口に違和感を残す種を吐き出す食べ方が一般的なスイカの食し方ですが、中国ではスイカの種をおやつやお土産にまでするほど一般的に食べられています。正確には種の中にある白い実のみを器用に取り出して食べるのですが、日本人から見れば中々上手くいかない食べ方ですよね。

そんなスイカの種にもビタミンB6や葉酸、銅やマグネシウム、モリブデンなどの栄養素が含まれています。もちろん皮の存在も忘れてはいけません。可食部である赤い部分同様に、βカロテンやカリウム、リコピンやシトルリンが含まれています。ということはスイカには実は捨てる箇所は一切なく、全て美味しく食べることができるというわけです。

妊婦はスイカを食べてもいいの?

妊婦の人はあまりスイカを食べない方が良いのかと感じますが、むしろその逆で妊娠している人にこそ積極的に食べて欲しい果物です。上記で示した通り、豊富な栄養素がたっぷりと詰まっているスイカは是非デザートとして食べてみましょう。しかし、スイカなどの夏に出回る果物は食べ過ぎると体を冷やす恐れがあります。キンキンに冷やしたスイカよりも少しぬるめの温度で適量を頂きましょう。それ以外では赤ちゃんの発達に嬉しい栄養ばかりなので美味しく食べてOKです。

スイカの種と皮はこうして食べる!

先ほどもご紹介しましたが、スイカの種や皮はどうやって食べるのかご存じない人も多いでしょう。スイカの種は1~2日程度天日干しした後に塩で下味をつけて炒めることでポリポリとつまめるおやつになりますよ。また、皮は主に料理に使うことができ、漬物や和え物、炒め物まで幅広く使うことができます。

スイカの種って食べる?スイカの種の栄養と食べ方

スイカの栄養についてもう一度注目してみよう!

昔から食べられてきた食べ物は慣れ親しみすぎてどのような栄養や効果、効能があるのかあまり気にしないことが多いですが、スイカが実は優秀な食べ物だということが分かりました。食べられ続けてきたのにはそれだけの理由があるということですから、スイカを色々な姿に変えて美味しく召し上がってくださいね。