2017年2月2日更新

黒砂糖は害? 効果とカロリーとダイエット!

黒砂糖

黒砂糖は普通の砂糖よりもカロリーが低い…そんな話を聞いたことがありませんか?
砂糖といえば、ダイエットの天敵。誰もが真っ先に避けるべきものだと考えると思いますが、カロリーが低いのが本当なら、食べても大丈夫なのでしょうか。白い砂糖を黒砂糖に変えるだけでいいのなら、こんなにありがたいことはありませんよね。
では、気になる黒砂糖のカロリーはどのくらいなのでしょう。また、カロリーを抑えることができても、摂取できる栄養まで少なくなってしまう心配はないのでしょうか。

  1. 目次
  2. 黒砂糖とは
  3. 黒砂糖の栄養成分
  4. 黒砂糖の効果・効能
  5. 黒砂糖とダイエット
  6. 黒砂糖は害である?
  7. 黒砂糖を適量に摂って、健康をサポート!

黒砂糖とは

そもそも黒砂糖って何?

黒砂糖とは、黒い色をした砂糖のこと。
サトウキビを煮出し、濾過して冷やしただけの、一切加工をしていない砂糖です。
そのため、白い砂糖を作るときには取り除いてしまう糖蜜もそのまま入っており、色がついているのです。
ちなみに、蜜分が多いぶんかたまりやすく、ブロック状で販売されています。

黒砂糖の種類

黒砂糖は、原料や製法によって大きく三つにわけられます。

  • 黒糖…サトウキビの茎を絞って煮出し、冷やし固めたもの。一切加工されていません。
  • 加工黒糖…加工を施された黒砂糖。加工法はさまざまで、黒糖に何かを加えたものもあれば、ザラメに糖蜜を混ぜて作られたものもあります。
  • テンサイ糖…サトウキビではなく、テンサイから作られる黒砂糖。

黒砂糖の栄養成分

黒砂糖には、豊富な栄養と有効成分が含まれています。
具体的には、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB3、ビタミンB6、カルシウム、リン、マグネシウム、カリウム、ナトリウム、亜鉛、鉄、フェニルグルコシド、ラフィノース、オフタコサノールなど。
テンサイ糖の場合は、オリゴ糖を多く含みます。

黒砂糖のカロリーってどれくらい?

黒砂糖のカロリーは、100gあたり354kcal。
白い砂糖と比べると30kcalほど低いです。

黒砂糖の賞味期限ってどれくらい?

黒砂糖は長期保存が可能な食品なので、賞味期限はありません。
ただし、飲食には問題ないものの、風味は多少変わるということで、賞味期限を設けているメーカーもあります。

黒砂糖の効果・効能

黒砂糖は、白い砂糖からは取り除かれてしまっている成分がたくさん入っています。
そのため、料理に使う砂糖を白い砂糖から黒砂糖に変えるだけで、深みやコクがずっと増しますよ。
もちろんそれだけではなく、黒砂糖には身体や健康にいい効果や効能もいっぱいあります。

免疫力アップ!

黒砂糖には、細菌の活動や増殖を抑える働きがあります。
これにより、免疫力の高まりが期待できるのです。

疲労回復効果

黒砂糖には、リラックス効果があり、身体の疲れを癒すことができます。
また、黒砂糖には、脳に働きかけて活性化させたり、疲れを取り除いたりする働きもあるようです。

生活習慣病を予防する

黒砂糖には、血糖値や、コレステロール値を下げたり、余分な糖分を排出したりする効果があります。
これにより動脈硬化や高血圧、心筋梗塞などの生活習慣病が予防できるのです。

腸内環境を整える

黒砂糖には、腸内に善玉菌を増やして毒素を排出したり、栄養を無駄なく吸収したりする効果もあります。

黒砂糖とダイエット

黒砂糖の効果や効能をみて、”もしかして、黒砂糖ってダイエットにいいのではないか”と感じた人もいるかもしれませんね。

  • コレステロール値を下げる
  • 余分な糖分を排出する。
  • 体内の毒素を排出する。

これらの働きは、確かにダイエットに効果的です。
じょうずに取り入れれば、黒砂糖はダイエットの手助けとなるでしょう。

黒砂糖はカロリーだけでなくGI値も低い!

黒砂糖のカロリーが100gあたり384kcalで、白い砂糖よりも30kcalほど低いことはすでに述べました。
しかし、その食べ物が太りやすいかどうかは、カロリーよりもGI値のほうが重要だということはご存知でしょうか。
GI値とは、血糖値の上がるスピード。GI値が高ければ高いほど、その食べ物を摂取したときの血糖値の上がり方が早いのです。
そして、血糖値の上がり方が急であればあるほど、脂肪がつきやすいです。つまり、ダイエットのためには、できるだけGI値が低いことが理想。
では、肝心の黒砂糖のGI値がどうなのかというと、だいたい99。白い砂糖は109です。
どうやらGI値でみても、黒砂糖は白い砂糖よりもずっと太りにくい食品だと言えそうですね。

黒砂糖ダイエットのやり方

黒砂糖ダイエットのやり方はいたって簡単。普段使っている白い砂糖を、すべて黒砂糖に置き換えるだけ。
とくに、朝のコーヒーに黒砂糖をいれるのは、朝からしっかり栄養を摂る意味でもおすすめです。

黒砂糖ダイエットの注意点

黒砂糖は、たしかに白い砂糖に比べるとカロリーもGI値も低いですが、糖は糖です。
食べ過ぎはダイエットどころか肥満につながりますから、十分注意しましょう。
より効果を得たいなら、白い砂糖を黒砂糖に置き換え、なおかつ少し量を減らすように心がけるといいでしょう。

黒砂糖は害である?

黒砂糖は身体にいいとも、悪いとも言われます。
これは、実はどちらも砂糖と比較して言われることが多く、「白い砂糖と比べると、黒砂糖は身体にいい」「黒砂糖も白い砂糖と同じ糖だから、身体に悪い」という意味である場合がほとんどです。

砂糖の害といえば、虫歯ですとか、カルシウムやビタミンの欠乏が有名ですが、これは、どれも立証されたものではありません。中にはたしかに提言されるような結果が出るものもあるのですが、それは、過剰摂取した場合であり、単一食品を多量に摂取した場合に害があるのは砂糖に限った話ではないのです。

糖は、たしかに摂り過ぎはよくありません。
その一方、黒砂糖が白い砂糖と比べると栄養成分を多く含んでいるのも事実なのです。
自身の食生活を振り返り、砂糖の摂取が多いようであれば少し控えたほうがいいかもしれませんが、そうでないのならあまり気にする必要はないでしょう。

黒砂糖を適量に摂って、健康をサポート!

ビタミンやミネラルは、私たちにとって欠かせないものです。
黒砂糖に含まれる栄養成分は、なんといっても天然のものであることが嬉しいですよね。
あなたもぜひ、白い砂糖を黒砂糖に置き換えて、日々の栄養補給に役立ててみませんか。