2023年8月23日更新
すもも・プラム・プルーンの違いはある?代表的なすももの品種も紹介
日本には似たような果物が多く存在していますが、その中でもすもも・プラム・プルーンの違いをややこしいと感じたことのある方も多いのではないでしょうか。
これらの3つの果物は見た目がほとんど変わらないのですが、同じ果物なのか、違う果物なのかを区別できる方は少ないはずです。
そこで本記事では、すもも・プラム・プルーンの違いと代表的なすももの品種について詳しく解説します。
すもも・プラム・プルーンの違いについて知りたい方は、ぜひ最後まで読んでみてください。
すももとプラムは同じもの?違いはあるの?
結論から申し上げますと、すももとプラムは同じ果物と認識して間違いありません。
日本で栽培されている「日本すもも」は、もともと中国原産の果物で、古くに日本に伝わってきたと言われていますが、この「日本すもも」が明治時代にアメリカにわたり、アメリカで「ソルダム」「サンタローザ」「ビューティー」という名前の品種に改良された「日本すもも」が現地では総称して「プラム」と呼ばれていました。
その後、アメリカで品種改良された「日本すもも」が日本に戻ってきたときに、現地で呼ばれていた「プラム」という名前で日本でも広まったのです。
つまり、中国原産で日本で栽培されていたものを「すもも」、日本すももをアメリカで品種改良されたものを「プラム」という違いがあります。
しかし、現在ではそのような細かい違いを分けて呼ぶことはしないため、「すもも」と「プラム」のどちらも同じ果物を指すことがほとんどです。
参考:JA全農長野「【プラム】プラムとスモモは同じものですか?」
すももとプルーンの違い
すももとプラム、プルーンはいずれも「すもも」という果物ですが、日本ではプルーンだけすももとプラムと区別して使用されることが多いです。
プルーンは西洋を原産とした「セイヨウすもも」の総称で、日本では半生状のドライフルーツやジャムとしてよく使用されているため、「すもも・プラム」とは異なる食べ方をしています。
そのため、日本ではすももとプラムは同じ果物、プルーンはひとつの果物として区別されて使われていることが多いのです。
また、生食で食べるセイヨウすももは「すもも・プラム」と分類するけれど、乾燥させたセイヨウすももは「プルーン」と分類することもあります。
すもも・プラムの代表的な品種
すもも・プラムの代表的な品種は以下の通りです。
- 大石早生(おおいしわせ)
- 貴陽(きよう)
- 太陽
- ソルダム
- 秋姫
- 花螺李(がらり)
それぞれの品種について詳しく解説します。
すもも・プラムの品種①:大石早生(おおいしわせ)
大石早生は、1952年に品種登録されたすももです。
日本で栽培されているすものの中では小さくも大きくもない中ぶりなサイズ感をしており、7月上旬ごろから旬を迎えます。
すもも・プラムの品種③:太陽
太陽は、1969年に山形県で発見されたすももです。
完熟するとすもも独特の酸っぱさがなくなり、糖度が高くなることが特徴となっています。
すもも・プラムの品種④:ソルダム
ソルダムは、アメリカで品種改良された日本すももの一種です。
明治後期から大正初期に日本に伝わってきたと言われており、現在では山梨県や長野県、和歌山県などで幅広く栽培されています。
すもも・プラムの品種⑤:秋姫
秋姫は、1963年に秋田県で発見されたすももです。
大玉種として知られており、9月ごろから旬を迎えます。
すもも・プラムの品種⑥:花螺李(がらり)
花螺李は、台湾原産で奄美大島や沖縄で栽培されているすももです。
「奄美プラム」と呼ぶこともあり、果実酒にも多く利用されています。
まとめ
本記事では、すもも・プラム・プルーンの違いと代表的なすももの品種について詳しく解説しました。
すももとプラムの違いは「日本すもも」なのか「日本すももをアメリカで品種海洋したものなのか」という厳密な違いはあるものの、現在では一般的にすももとプラムは同じ果物として分類されているため、同じ果物として認識しておくといいでしょう。
プルーンに関しても同じすももの仲間なのですが、日本はすももを乾燥させたものを「プルーン」と呼ぶ習慣があるため、セイヨウすももの場合でも生の場合は「すもも」、乾燥させた場合は「プルーン」と認識しておくといいでしょう。
このように、すもも・プラム・プルーンに明確な違いは存在せず、場所や人によっても呼び方が変わってくることが多いため、これらの3つの果物をすべて「すもも」という認識をしておくことで柔軟に対応できるはずです。
ぜひ本記事を参考にしてすもも・プラム・プルーンの違いについて理解してみてください。