2017年6月6日更新

洋食の定番ポロネギとは？特徴や代用方法を知ろう

ポロネギとは、地中海沿岸が原産の野菜で、見た目は太めの白ネギのような形をしています。
リーキとも呼ばれるこのネギにはさまざまな栄養がつまっており、洋食の世界では欠かせない存在なんですよ。
一体どんな野菜なのでしょうか。

目次
ポロネギとは
ポロネギを使ったおすすめレシピ
ポロネギがないときの代用方法は？

ポロネギとは

白ネギと見比べたときの1番大きな違いは葉の形です。白ネギは茎から葉まで筒状しているのに対し、ポロネギの葉の断面はV字状に平たくつぶれています。
それでは、他の特徴についても以下から見ていきましょう。

ポロネギの栽培方法は

3月中旬に苗を育て始め、6月上旬に植え付け、10月下旬には収穫します。
収穫後は肥料を入れて苗用の畝を作っておき、春の終わりに種をまきます。
定期的な肥料と水やりは必要ですが、玉ねぎやニンニクなど他の野菜に比べると害虫はつきにくく、比較的栽培しやすい野菜とされています。

ポロネギの栄養は

ポロネギの主な成分はタンパク質、炭水化物、ビタミン、食物繊維そしてリン、鉄、マグネシウムなどのミネラルです。100g中水分が83％を占め、続いてタンパク質、炭水化物の順に多くなります。カロリーは28.9kcalと白ネギと同程度で野菜の中でもかなり低めです。
ポロネギには大きく分けて殺菌、利尿作用のほか、消化器系統の浄化や食欲増進作、コレステロールを下げるなどさまざまな作用があります。
ポロネギが注目される理由についてさらに詳しく見ていきますね。

ポロネギに含まれる二硫化アリルは、玉ネギや青ネギにも共通するネギ独特の臭いや辛みの成分です。これは胃液分泌を刺激して食欲を増進させるほか、キノコなどビタミンB1の豊富な食材と一緒に摂ると、でんぷん質や糖質がエネルギーに変換されやすくなり、高い疲労回復作用を発揮します。
またこのネギ特有の辛味と臭いは、肉の臭みや脂のしつこさを消すことでも有名ですね。

ポロネギの葉は茎よりも多くのビタミンAやC、カルシウムを含んでおり、なかでもビタミンCの含有量が特に高いのが特徴的です。これらの栄養素は体の中心から末端の血管まで、古く硬くなった部分を拡張し、血流を良くする働きのほか、血圧上昇によるめまいを防止し、アルツハイマーを予防して脳の健康を守ります。

ポロネギを日常的に食べる地域の人々は、体が大きく一見太って見えるものの、実際にはコレステロール値は正常で、病気に強い体質であることが分かっています。
これはポロネギに含まれるセレンという微量元素によるものです。セレンは胃を傷つけ免疫量を低下させる亜硫酸塩を減らすほか、胃がんをはじめとする様々ながんを抑制します。

ポロネギの辛味成分は汗腺や気管を通じて泌尿器系統に働きかけます。その結果、腎臓や膀胱に関係するホルモン分泌が促進し、汗や痰、尿が排出しやすくなります。これらは風邪の諸症状の緩和にも役立つんですよ。

以上の作用により、全身の血流が良くなり、コレステロールだけでなく、血圧や血糖値も下げる効果があるとされます。

ポロネギを使ったおすすめレシピ

西洋ネギとも呼ばれるだけあって、洋風レシピが多い野菜です。
では実際に使う時はどんなことに気をつければ良いのでしょうか、また、どんな食材と相性が良いのでしょうか。

料理で使うときのコツ

ポロネギは他の野菜と同じように、加熱しても生ででも食べられます。長時間加熱すると、とろとろに柔らかくなる性質があるため、買う時は太さや長さが均一なものを選ぶようにすると、料理の仕上がりがきれいですよ。
ポロネギを丸ごと1束使う場合の加熱時間の目安は、煮るなら15-20分、しっかり煮込むなら25-35分が必要です。食べやすい大きさに切ってサッと炒めるなら3-5分、蒸し焼きは10-15分を目安に行いましょう。