2016年10月31日更新
人口甘味料アドバンテームとは?甘さは砂糖の48000倍!?
アドバンテームは、2014年に日本で認可された、驚異的な甘味度を持つと言われている甘味料です。日本で開発した味の素株式会社によると、アドバンテームは味質の改善やコスト低下に役立つとされていますが、危険性はないのか気になります。
アドバンテームとは
アドバンテームとは、ショ糖の14,000〜48,000倍の甘味度を持つと言われているアミノ酸由来の高甘味度甘味料の一つです。
高甘味度甘味料と言えば、従来のアスパルテームも挙げられますが、アドバンテームはアスパルテームの90〜120倍の甘味度があるとされています。
アドバンテームは味の素株式会社が独自で研究開発した人工甘味料で、2014年にヨーロッパとアメリカで食品添加物としての認可を得た後に、日本でも認可を得ています。
高甘味度甘味料の需要は、世界的に増加しつつあるとして、今後徐々に市場が拡大する可能性があるとされています。
アドバンテームが比較的新しい甘味料であることから、それを使用した商品は市場にはまだそれほど流通されていないとされていますが、今後どんどん増えてくることが予想されます。
アドバンテームの危険性
アドバンテームは、アスパルテームの100分の1の量で甘味を出すことができるとされています。使用量が少なくて済むことで、コストダウンに繋がることから、メーカー側からするとメリットのある甘味料と言えるでしょう。
また、糖分の摂取が制限される糖尿病を罹患している人にとっては、砂糖そのものを摂取することなく甘味を味わえるという点においては利点と考えられます。
しかし、それだけの甘さを人工的に作り出しているということは、何か弊害があるのではないかと考えられます。
実際に、アドバンテームの安全性を確認する試験で、実験動物に大量に摂取させたところ、動物の消化器に障害が現れたという結果もあるようです。
さらに、アドバンテームをコーラのような炭酸飲料に使用したところ、26か月で52パーセントが別の物質に変化した、という驚きの実験結果も出ているようです。別の物質とは、分解物によるものとも思われますが、その危険性は私たち消費者にとって未だ詳しいことは明らかになっていないのが現状です。
どんな食品に使用されているのか
アドバンテームは、甘さが長く続くことから雑味をマスキングする効果があるとされています。また、アドバンテームはそれ単独で使われることよりも、アスパルテームなどと併用されることがよくあるそうです。
使用例としては、ノンアルコール飲料、ガム、加工フルーツ、シロップなどが挙げられます。
アドバンテームは焼成や発酵などにも耐性があることから、特に菓子類には非常に幅広く使用できるものとされています。例えば、プリンやゼリー、焼き菓子などです。
さらに、カロリーがほとんど無いことからダイエットを謳った飲料や食品にも、今後使用されることが考えられます。
高甘味度甘味料は、認可されるごとに、研究によって改良が進んだものが使用されるようになり、そして、それを使用できる分野は広くなってきています。