2018年8月5日更新

福岡ではイソギンチャクを食べる?食用イソギンチャクの味

なんと日本の福岡の柳川では、イソギンチャクを食べる習慣があるそうなんです。今回は福岡で食べられている食用のイソギンチャクについてリサーチしました。

  1. 目次
  2. 福岡で食べる食用イソギンチャク
  3. 福岡で食べるイソギンチャクの味
  4. 食用イソギンチャクはほかにもある?
  5. 食用イソギンチャクのおすすめレシピ
  6. 食用イソギンチャクはネット通販で購入可能
  7. 食用のイソギンチャク!ワケノシンノスを味わってみよう

福岡で食べる食用イソギンチャク

福岡の柳川でイソギンチャクを食べる習慣があるとのことで調べてみると、食用のイソギンチャクが味噌煮、醤油煮、またみそ汁の具に利用されて食べられていました。イソギンチャクは全国各地に生息していますが、食用としているのは福岡の柳川地域くらいだと言われています。
福岡から望める有明海からは珍味と言われる魚介がたくさん紹介されていますが、福岡で食べるイソギンチャクも、有明海の珍味だと紹介される中の一つです。

福岡で食べられているイソギンチャクは、有明海沿岸域の砂地に生息しています。潮が引いたときに砂地をつついて獲ります。砂の中に潜って逃げるので、獲るときは竹や木で作った薄いシャベルのようなもので、砂を掘り起こして獲るそうです。このイソギンチャクは福岡の柳川の方言で「ワケノシンノス」という愛称で呼ばれています。地元で「ワケ」とも呼び、有明海の漁師の間では福岡で食べるイソギンチャクを獲ることを「ワケ堀」などと呼んでいるそうです。

ワケノシンノスは若い人の尻の穴という意味

福岡の柳川で食べているイソギンチャクの種類は、イシワケイソギンチャクという種類で、イソギンチャク目ウメボシイソギンチャク科の食用のイソギンチャクです。イソギンチャクを食べるのは日本では珍しいことですが、福岡の柳川ではこのイシワケイソギンチャクを郷土料理に紹介して食べています。福岡で食べるイソギンチャクは、柳川地方の方言を使い「ワケノシンノス」と呼ばれて有明海の珍味としても紹介されています。

イシワケイソギンチャクは体柱径4cmくらいのコロンとした見た目をしていて、触手を取ってしまうと締まった尻の穴に見えることから、柳川地方の方言を使って「ワケノシンノス」と呼ばれています。「ワケノ」とは「若い人の」という意味、「シンノス」とはなんと「尻の穴」という意味を持ち「若い人の尻の穴」と、見た目通りに何ともユニークな意味を持つ方言を使った愛称で呼ばれているのです。柳川の料理店では、メニューに「シンノス(尻の穴)」とは書きづらく、ワケノシンノスの料理を「ワケ」とだけ書き「ワケの味噌煮」などとメニューに書かれています。

福岡で食べるイソギンチャクの味

ワケノシンノスという愛称をもつ福岡の柳川で食べられているイソギンチャクの味は、磯の風味が豊かです。またこの磯の風味も去ることながら、コリコリしたその食感を楽しむ方が人気だとも言われます。福岡の柳川ではこのイソギンチャクをよく味噌煮にして食べます。酒好きの人からは焼酎によく合うと人気のメニューです。味噌煮のほかに醤油煮、から揚げ、みそ汁の具などに利用されます。福岡の南西に臨む有明海には珍しい魚介がたくさんいますが、ワケノシンノスという愛称で知られる福岡のイソギンチャクの料理も有明海を代表する珍味の一つです。

食用イソギンチャクはほかにもある?

日本ではイソギンチャクを食べる習慣はほとんどありませんが、福岡のワケノシンノスのように食用となるイソギンチャクは、現在日本ではワケノシンノスのほかに、ハナワケイソギンチャクとコイボイソギンチャクの2種類です。しかし味の点などから、現在流通して売買されているものはイシワケイソギンチャクだけで、有明海周辺のみで流通しています。

食用イソギンチャクのおすすめレシピ

福岡の柳川地域でしか食べる習慣のないイソギンチャク。今回はワケノシンノスの愛称で有名な福岡のイソギンチャクの料理の中で特に人気の味噌煮のレシピをご紹介します。レシピは福岡県柳川市にある味どころ「千十」のご主人である友添勝さんが伝授する味噌煮のレシピです。

まず味噌煮を作る前にイソギンチャクの下ごしらえをしなければなりません。下ごしらえの手順は、触手のある方から包丁を入れてイソギンチャクを立てに半分に切り、中の不要物を取り除きます。ヌメリや臭みを落とすため塩もみをして水洗いします。

味付けの味噌の材料は?

千十のご主人が伝授する味噌煮の味付けの味噌のレシピはシンプルに白味噌、砂糖、みりん、酒のみです。これらの材料を好みの味に調合し、ねり味噌を作ります。

味噌煮の作り方

 
下ごしらえをしたイソギンチャクを軽くさっと下茹でして、冷水で綺麗に洗ってから煮込んでいきます。平行なべに酒を入れ調合した合わせ味噌を加えてよく溶き、味噌が溶けた中に上記のイソギンチャクを加えて味噌を絡めるように煮込んでいきます。

作り方はこちら(霧島酒造株式会社)

食用イソギンチャクはネット通販で購入可能

福岡の柳川の地元では食用のイソギンチャクは、市場でも一般的に入手できます。そのほかネット通販の鮮魚直営店で水揚げされ次第に発送してくれる販売店があります。

食用のイソギンチャクを購入できるネット通販の鮮魚直営店

鮮魚の産地直送通販 のん気な魚屋
*水揚げされ次第直営店より産地直送してもらえます。

http://mokuyouichi.com/sakana/sota/ariake1.htm

食用のイソギンチャク!ワケノシンノスを味わってみよう

福岡の柳川でワケノシンノスという呼び名で呼ばれている食用のイソギンチャク。イソギンチャクなど食べる機会はめったにありませんが、福岡の柳川ではイソギンチャクの味噌煮やから揚げなどが食べられるそうです。有明海は珍味と言われる魚介類がたくさんいますが、ワケノシンノスの愛称を持つ福岡のイソギンチャクも有明海を代表する珍味の一つです。福岡の柳川地域でユニークな意味を持つイソギンチャク!「若者の尻の穴」の味、福岡へ足を運ばれる際にはぜひ味わってみてください。