2017年10月23日更新
甘くてとろーり♪かぼちゃの旬や栄養とは?
甘い特徴のかぼちゃは料理としてだけではなくお菓子の材料としても広く使われています。そんなかぼちゃは旬な時期を知っておいしく食べたいですよね。栄養としてはビタミンの含有量が多いこともあるので種類や漢字にした際の文字、そしてカロリーなどもお届けしていきます。
子どもでも食べやすい甘さが引き立つかぼちゃ
数多くある野菜は苦味が苦手な子どもには食べずらく、アレンジしても舌に嫌な味と感触が残ってしまいます。しかし、かぼちゃであればスイーツとしての材料でも使われていますし、料理として使っても子どもの舌に馴染むほど良い甘味を残します。甘さが引き立つ野菜であり、活用場面は非常に広いことが魅力の一つですが、日々食べ慣れたかぼちゃに注目したい理由があります。
甘さ故にカロリーが気になる
かぼちゃは料理だと煮物やポタージュにしたりと姿を変えて私たちの舌を喜ばせてくれている野菜ですが、甘さが何よりも目立つ食品のため太ることを気にしている方も多いでしょう。特に女性は自身の体重の変化に敏感ですからかぼちゃの甘さにおいしいと感じながらも抵抗を感じていることもあるはずです。
そんなカロリーを心配されているかぼちゃですが、日本かぼちゃの100g当たりのカロリーはたったの49キロカロリーしかありません。焼き菓子などに使われている材料でもあるのでイメージでは甘い=高カロリーと認識されやすいですが、気にするほどの高カロリーという訳ではないのです。
カロリーは低くとも野菜の中では炭水化物や糖質の量は比較的多めなので食べ過ぎれば太る食品です。ただし日本のかぼちゃは西洋かぼちゃに比べると炭水化物も糖質も約半分程度となっています。
かぼちゃは漢字で書くと?
漢字の国日本に住んでいても野菜の漢字までは把握できていない方が多いのではないでしょうか。多くの方がかぼちゃなどの野菜の漢字を見ても覚えられないかそもそも読めないという場面も多いでしょう。
そんなかぼちゃは漢字で「南瓜」と書きます。南(みなみ)と瓜(うり)でかぼちゃだと認識すれば覚えやすいでしょう。
また「南京」もかぼちゃを表す感じです。農林水産省管轄の北陸農政局によると南京の名は中国南部の都市「南京」に由来しているとのことです。
かぼちゃの歴史
かぼちゃを表す漢字は南瓜と南京があるとご説明しました。
南瓜はいいとして南京(ナンキン)が中国の都市に由来している理由が知りたくて調べてみました。
そもそもかぼちゃはアメリカ大陸が原産でコロンブスがアメリカ大陸で栽培されていたかぼちゃを持ち帰り、それがポルトガルに伝わり、ポルトガル人によってカンボジアから長崎に入ったとのことです。これが天正元年(1573年)の出来事。
南京は16世紀に中国種が日本に入ってきた際に寄港地が南京だったため南京と呼ぶようになったという説が有力だそうです。南京という呼び名は主に西日本で使われているとのことです。
なおアメリカからは1863年になってようやく伝来されたそうです。
秋田地方へは1620年頃、京都地方では1670年頃、東京には1740年頃に普及されたということです。
最初に長崎に入ったかぼちゃが東京より秋田に先に伝わった理由は、当時の輸送が陸地ではなく船によるものだったからと推測されます。
知らなかった!種類があるかぼちゃ
普段食べ慣れているかぼちゃですが、そんなかぼちゃにはいくつかの種類があります。外国でもかぼちゃは一般的に食べられていますから種類があるのには頷けますよね。ではどのような種類があるのかを見ていきましょう。
かぼちゃの種類は大きく大別して3つ
かぼちゃの種類は大きく大別すると「日本かぼちゃ」、「西洋かぼちゃ」、「ペポかぼちゃ」の3つです。大きく分けるとこの3つになりますが、更に細かくかぼちゃの種類を見ていくと驚くほどの異なった姿形をしたものがあります。
かぼちゃをさらに細かく見ていくと…
大きく大別したかぼちゃの種類は3つですが、例えば日本かぼちゃであれば黒皮かぼちゃと呼ばれるスーパーなどでごく一般的に見るかぼちゃから始まり、ひょうたんのような形をしている菊座かぼちゃ(菊南瓜)、きゅうりのような形をした小菊かぼちゃに鹿ヶ谷かぼちゃ、鶴首(つるくび)かぼちゃ、バターナッツなどがあります。
西洋かぼちゃであれば黒皮栗かぼちゃ、坊ちゃんかぼちゃ、鈴かぼちゃ、ロロンかぼちゃ、宿儺(すくな)南瓜、長南瓜(甘龍)、雪化粧南瓜、伯爵南瓜、赤皮栗かぼちゃ、コリンキー、プッチィーニなどです。
ペポかぼちゃは金糸瓜(そうめんかぼちゃ)、ズッキーニ、韓国かぼちゃなどがあります。ズッキーニなどがかぼちゃの仲間に入ることをご存じなかった方も多いと感じますので、かぼちゃに関連する存在は意外と多くあるのです。
かぼちゃの栄養がもっと見たい!旬な時期も知っておこう
知っているようで意外とまだまだ知らないことが多いかぼちゃはたくさんの種類があることが分かりましたよね。では食卓に並ぶ目的で見た際の栄養面はどのようになっているのでしょうか。風味や甘味が強いかぼちゃはその魅力を最大限にしておいしく味わいたいですから、栄養や旬な時期についても見ていきましょう。
かぼちゃの栄養
かぼちゃに含まれる栄養にはタンパク質や食物繊維、カリウム、カルシウム、マグネシウム、リン、鉄、亜鉛、銅、マンガン、ビタミンAではαカロテン、βカロテン、ビタミンE、ビタミンK、ビタミンB1、ビタミンB2、ナイアシン、ビタミンB6、ビタミンC、ビオチン、葉酸、パントテン酸などが含まれています。かぼちゃはイメージから栄養が豊富そうな印象を受けますから想像していた結果以上に栄養豊富ということでしょう。
出典:「日本食品標準表2015年版(七訂)」
かぼちゃの旬な時期は?
年中関係なくスーパーなどで姿を見るかぼちゃの旬は6~7月頃から12月にかけてまでの時期です。
旬が長いと感じるところですが、この旬は「収穫の旬」と「食べ頃の旬」のどちらの意味も含んでいます。かぼちゃは冬に暖かい料理として食べられているイメージですが、実は夏野菜でもあります。そのため、6~9月にかけての時期に収穫が行われますが、この時期に収穫したかぼちゃはかぼちゃが持つ本来の甘みを感じるにまだ達しておらず、食感も水っぽいようなとろりとした食感を味わえないのが特徴です。
そのため、収穫してから冷暗所などで1~3か月保管を行います。その期間保管を行うとデンプンが糖分に変わるため、かぼちゃの甘みがしっかりと味わえるようになります。その結果、かぼちゃの旬な時期は9~12月頃ということになり、肌寒くなってくる時期がかぼちゃをおいしく食べることのできる旬に該当します。
おいしいかぼちゃを味わおう!
どんな料理やスイーツにも相性の良いかぼちゃはおいしい旬な時期に食べるのが一番です。また、カロリーは低くても意外と炭水化物量が多く食べ過ぎると太ってしまうという痩せたい方には少々残念な食品でした。しかし和食には欠かせない食材ですから是非食卓にかぼちゃを取り入れて楽しんでみてくださいね。
【参考サイト】
・農林水産省管轄の北陸農政局(http://www.maff.go.jp/hokuriku/seisan/engei/tokusan201408.html)
・天理大学学術情報リポジトリ(https://opac.tenri-u.ac.jp/opac/repository/metadata/4004/KOJ002003.pdf)