2017年9月28日更新

とうふちくわ(豆腐竹輪)ってなに?歴史の古い食品の食べ方や作り方とは

ちくわは誰もが知る食品ですが、ちくわという名前がついたとうふちくわ(豆腐竹輪)という歴史が古い食品をご存じでしょうか?白い見た目が特徴的な存在であるため、一見ちくわと判断がつきません。そこで今回はそんなとうふちくわの作り方や食べ方、カロリーや賞味期限などを中心にお伝えしていきます。

  1. 目次
  2. とうふちくわ(豆腐竹輪)とは
  3. とうふちくわの賞味期限やカロリー
  4. とうふちくわの食べ方や作り方
  5. とうふちくわを最大限生かそう!

とうふちくわ(豆腐竹輪)とは

とうふちくわ(豆腐竹輪)とは木綿豆腐と白身魚のすり身を混ぜて作られており、蒸す工程を経て完成する食品のことを指します。一般的に知られているちくわと言えば、表面は少し焦げ目があり、白い部分は少ないのですが、このとうふちくわ(豆腐竹輪)は表面が白く、形状はちくわそのものですが、蒸す工程が仕上げとなるため焦げ目がない食品なのです。

とうふちくわ(豆腐竹輪)の歴史は古い

とうふちくわは鳥取県東部の特産品ですが、とうふちくわ自体の歴史は非常に古く、1648年に入国した池田光仲という人物が当時貴重であった魚を食す代わりに豆腐を食べるよう推奨したのが始まりだったと言われています。

江戸時代という当時はまだ漁港の開拓が進んでおらず、魚は贅沢品、そして高級品とされていました。また、鳥取県は山村が多かったため、田んぼで大豆が栽培されており、豆腐の消費は多かったと言われています。そしてそんな質素な食生活を推奨された庶民は消費ができる豆腐を使ってとうふちくわが生まれました。

意外にも使い道が広いとうふちくわ

ちくわと言えば一般的なものは魚肉ですが、とうふちくわが料理に適しているかどうか分からないですよね。しかし、とうふちくわは素朴な味と風味をしており、料理の引立て役にはピッタリの食品です。そのため、様々な料理に使用され、他の食品の邪魔をしないことから、現在でも多種多様な料理の材料として広く使われています。

また、現在とうふちくわはバリエーションも増え、基礎となる豆腐の食感と魚の優しい味わいを残した他の味が販売されています。

とうふちくわの賞味期限やカロリー

とうふと白身魚のすり身を混ぜて作られているとうふちくわはイメージだとあまりカロリーは高くないように思えますよね。とうふ自体、カロリーも低めでダイエット食として人気がありますし、白身魚も低カロリーで栄養が含まれている印象です。では実際のとうふちくわのカロリーや賞味期限はどうなのでしょうか?

とうふちくわのカロリー

気になるとうふちくわのカロリーですが、100g当たり126kcalと低めです。また、タンパク質も14.9g含まれているため、低カロリーで体のエネルギー源となるタンパク質を摂取することができるでしょう。ダイエット中に不足しがちなタンパク質はカロリーを気にしてしまうと摂取を控えてしまう方もいますから、とうふちくわならおいしく十分なタンパク質を摂ることができますね。

出典:「日本食品標準表2015年版(七訂)」

蒸して作るとうふちくわ…賞味期限はどれくらい?

蒸して作られているちくわとうふは、多くの場合、木綿豆腐が70%、白身魚を30%の割合で混ぜているため、圧倒的に豆腐の割合の方が多い食品です。一般的な豆腐は購入してからあまり日持ちしませんが、とうふちくわは更に短く、製造後は常温で一日程度しか持たないとされています。

真空パックなどに入れて保存という形を取ればある程度の期間はおいしく食べられるかもしれませんが、水分が多い食品でもあるため、冷凍保存などの保管方法を取ってしまうと中の水分が流出し、風味や味が劣化してしまう恐れがあるため、購入後はなるべく早急に食べきってしまうことが大切です。

とうふちくわの食べ方や作り方

木綿豆腐や白身魚で作られているちくわとうふはなんだか自宅で作れてしまいそうな食品ですよね。特別な材料ではありませんし、やはり低カロリー高タンパクは魅力的です。また、食べ方が分からない方もいると思いますので、手に入れる機会があれば是非参考にしてみてくださいね。

とうふちくわの食べ方とは?

とうふちくわの食べ方は様々な使い方があるため、個人の好みで食べても問題ないのですが、とうふちくわ自体の味は素朴で、口に入れた際の舌触りがとにかく優しく、ほんのりとした魚の風味を感じられる食品のため、手でちぎってから醤油につけて食べたり、料理だとパン粉にまぶして焼いたり、ソース炒めや揚げ物、カレーの中などに入れてもおいしく食べることができます。

また、とうふちくわはちくわのように中に空洞があるため、その中に他の食品を入れてから料理するのも遊び心の溢れる料理の一品となるでしょう。

とうふちくわの作り方

次はとうふちくわの作り方をご紹介します。まず準備するものは木綿豆腐一丁に白身魚の役割としてタラを2切れ、卵白を卵1個分と酒小さじ1/2、塩と砂糖を小さじ1/2です。

作り方は準備した木綿豆腐一丁を水切りし、十分に水分がなくなるまでしっかりと中の水を抜いていきます。次にタラの皮と骨、血合といった不要な部分を取り除き、食べやすい大きさにカットしていきましょう。

ここで十分に水気を抜いた豆腐と下ごしらえを終えたタラを合わせ、卵白や酒、塩、砂糖を混ぜた調味料と加えていき、フードプロセッサーなどでペーストの形になるまで粉砕していき、ペースト状になったら中身を取り出して割り箸や細竹などに握りながら巻きつけて沸騰させたお湯の中に投入します。お湯の中で段々と生地が膨らんでくるため、ふっくらとしてきたらお湯から取り出し、お好みで焼き網などで焼いて食べてもおいしく食べることができますよ。

とうふちくわを最大限生かそう!

とうふちくわは一見豆腐なのかちくわなのか知らない方にとっては謎の食品です。しかし、原料となっているのは豆腐と魚ですので、ヘルシー且つ、高タンパクを摂取することが可能ですから、様々な料理と相性抜群のとうふちくわを是非最大限活用してみてくださいね。