2019年12月9日更新

ぎんなんの炒り方とは?アツアツぎんなんをフライパンorレンジで簡単に作ろう

ぎんなん

居酒屋の定番メニューにもあるぎんなんは、炒りたてアツアツが何度も食べたくなる味です。そんなぎんなんは家庭で調理するのが難しそうですが、実はフライパンやレンジを使った簡単な炒り方があります。本ページでは加えて保存や漢字などの情報も解説していきます。

  1. 目次
  2. 古くから愛されるぎんなん
  3. 用途はたくさん!ぎんなんの使い方
  4. これで簡単!ぎんなんの炒り方色々
  5. サッと調理でぎんなんを最大限楽しむ

古くから愛されるぎんなん

食糧難で食べるものがなかった戦後の時代に、自然と実を付けるぎんなんは市民から重宝されてきましたが、ぎんなんの歴史は非常に古く生きた化石植物として現代にまで愛されてきました。もともと自然な甘さと美味しさがあるため、変に手を掛けなくてもそのままで素材の美味しさを楽しめるぎんなんは好き嫌いは分かれますが、ぎんなん好きにはなくてはならない食品ですよね。

ぎんなんの木とぎんなん…漢字の謎

ぎんなんを知った上で多くの方が疑問を抱いたことがあろう銀杏という漢字。銀杏という漢字は「ぎんなん」と「イチョウ」の全く読み方が異なる2つの種類があります。

ぎんなんは食べる方のぎんなんですが、イチョウはぎんなんが成る木のことを指しますよね。

銀杏(ぎんなん)の杏をなぜナンと呼ぶのかと言うと、文字の直前である「ぎん」の「ん」の部分に影響され、杏という読みが変化しました。また、アンズを小さくして銀色のように真っ白な実ということから銀杏(ぎんなん)と呼ばれるようになったとか。

一方で銀杏(イチョウ)ですが、イチョウは中国語で発音すると鴨脚と書いて「ヤーチャオ」となり、その呼び方が段々変化して現在のイチョウに落ち着いたようです。しかし、どちらも同じ漢字のため、銀杏(イチョウ)の木は「いちょうのき」と読むようになり、食用となるぎんなんの方を古来の読み方で読むようになりました。

ぎんなんの果肉に注意

銀杏

ぎんなんを殻付きのまま食べたことがある方はご存じの通り、ぎんなんを剥く際には果肉を取り除き、種を割る必要があります。しかし、この果肉には注意が必要で、ぎんなんの果肉を素手で触ると皮膚炎などを引き起こす恐れがあるため、処理の前には必ず手袋をしてから行いましょう。

用途はたくさん!ぎんなんの使い方

ぎんなんは現代で茶碗蒸しの具になっていたり、ドライべジ(乾燥野菜)として食べられている弱った体に嬉しい食べ物ですが、古くから愛されてきたぎんなんはたくさんの使い道がありました。今でも使える用途があるため、是非参考にしてみてくださいね。

ぎんなんは薬として使われていた

プクッとした一口サイズのぎんなんはとっても美味しいですよね。自然な甘さと高い香りがクセ好きな方に好評ですが、ぎんなんは古くから薬として使用されてきた歴史があります。民間療法で使用されるぎんなんは、薬にすると咳止めや夜尿症の改善などに効果があり、体の不調を取り除く強い味方となって現代でも引き継がれています。

イチョウの葉は防虫剤代わりに◎

また、イチョウの葉には防虫剤代わりにすることができ、イチョウの葉に含まれる「シキミ酸」という成分が虫を寄せ付けない作用を持ちます。葉であれば自然なものなので、虫が寄ってくるのが嫌という方にもぎんなんは嬉しい作用をもたらしてくれます。

これで簡単!ぎんなんの炒り方色々

ぎんなんを食べる際に問題となるのは調理の仕方ですよね。ぎんなん好きであれば食べ方はお手の物ですが、初めて調理するとなるとどこから手を付けて良いのか悩みどころです。上手にぎんなんを扱えるようにぎんなんの炒り方を見ていきましょう!

レンジ

レンジでぎんなんの炒り方を見ていく前に、ぎんなんが拾ってきたものの場合はまず下準備から始めましょう。ペットボトルとゴム手袋を用意し、ぎんなんをペットボトルに入れてぎんなんにかぶる程度水を入れます。そのまま1日置いたら勢い良くペットボトルを振り、ぎんなんの果実をしっかりと取っていきましょう。次に果実が取れたらゴム手袋を装着して綺麗に洗っていきます。その後1週間程度天日干しさせて乾燥したら下処理は終わりです。

では本題のレンジで行うぎんなんの炒り方ですが、レンジの場合は厚めの封筒を用意しましょう。驚く方も多いですが、封筒があればぎんなんをはじけさせることなく簡単に炒ることができますよ。

厚めの封筒を準備したら、ぎんなん(少量ずつが好ましいため15粒程度)を封筒に入れてしっかりと封をしておきます。このときしっかりと封をしないと、ぎんなんが破裂してレンジの中で飛び散る恐れがあるため、ぎんなんを入れた封筒は何度も折るのが理想的です。

耐熱皿に封筒ごと乗せ、レンジで約1分加熱したら出来上がりです。目安は1分ですが、レンジにかけている間にぎんなんからボンっという音がなるのでその破裂音が数回聞こえ出したらレンジから出して確認しましょう。その都度様子を見ながら行うと安心です。

フライパン

レンジ以外でもフライパンで簡単にぎんなんを炒ることができます。フライパンでぎんなんを炒る際は、まず用意したぎんなんをペンチで少し挟み、殻の先端が少し割れる程度まで割れ目を入れておきましょう。ペンチがない場合は包丁の背の部分を使って軽く叩くようにすると殻を割ることができます。

次にフライパンを温めたら塩とぎんなんを入れて中火で加熱していきます。このときフライパンを軽くゆすったりしてぎんなんを動かしながら加熱していきましょう。加減を間違えるとぎんなんがはねることがあるため、心配な方は蓋を利用してもOKです。ぎんなんに色が付き、辺りに香ばしい香りが立ち込めてきたら塩とぎんなんをお皿に移して完成です。

ぎんなんの保存方法

ぎんなんの保存方法ですが、これはどれくらい保存していたいかによってやり方が異なります。2週間程度で食べ切れる場合は紙袋や新聞紙などで包んでそのまま冷蔵庫保存で良いですが、2週間以上や長期的保存したい場合は殻を割って中の実を塩茹でした後に小分けにしてから冷凍保存がおすすめです。緑色の新鮮なぎんなんは比較的すぐに鮮度が落ちて黄色くなってしまうため、どの保存方法でもなるべく早めに食べ切ってしまいましょう。

サッと調理でぎんなんを最大限楽しむ

臭いというイメージが定着した現代の可哀想な食品であるぎんなんですが、調理すればそこまで気になるものではありません。シンプルに塩と食べるだけで病みつきになる美味しさですから、家庭でもぎんなんを調理してあげてくださいね。