2023年8月7日更新

山椒を食べ過ぎるとどうなる?山椒に合う料理と併せて解説!

土用の丑の日などにウナギを食べる人は多いかと思いますが、必ずと言っていいほどウナギの上には「山椒」をかけるかと思います。

ピリッとしびれる辛みが、食材の美味しさを引き立てますよね。

そんな山椒は、実はウナギだけではなく様々な料理に合うのです。

しかし、だからと言って大量にかけすぎてはいけません。

山椒の食べ過ぎは、当然ながらデメリットも伴うからです。

この記事では、そんな「山椒の食べ過ぎによるデメリットと山椒に合う料理」について解説していきたいと思います。

  1. 目次
  2. 山椒とは?
  3. 山椒の食べ過ぎによるデメリット
  4. 山椒に合う料理
  5. まとめ

山椒とは?

普段何気なく使っている山椒ですが、その正体を詳しく知っている人は意外に少ないものです。

山椒は、日本原産のミカン科サンショウ属の植物で、日本最古のスパイスと言われています。

諸説ありますが、奈良時代辺りから料理の味を引き立てる香辛料として使われていたのではないかと推測されています。

江戸時代頃までは、「ハジカミ」という名前が浸透していましたが、江戸時代になり現在の「山椒」という呼び名に変わっていきました。

  • 若葉を利用した「木の芽」は、お吸い物に使われる
  • 花が咲いた後に出てくる青い実葉、「青山椒」と呼ばれ、ウナギなど食品にかける。「タオジャオ」という別名もあり
  • 鮭て種子がはじめた「割り山椒」、そして外皮を乾燥させて粉末にした「粉山椒」は七味唐辛子などに使われる

山椒と似たスパイスに、「花椒(ホワジャオ)」というものがあります。

これは、中国料理で使われるスパイスで、山椒よりも辛みが強い特徴を持っています。

「中国山椒」と呼ばれることもあります。

5月に咲く花は、食用として加工されます。

つくだ煮や酢の物などにして食べることもあります。

山椒は栄養も豊富

山椒は、ただ食事の味を引き立てるだけではありません。

  • 内臓機能の向上
  • 基礎代謝UP
  • むくみ改善
  • 鎮痛効果

これらの効果が期待できるのです。

山椒の食べ過ぎによるデメリット

山椒の摂取量の目安は、「1回0.2g程度」となっています。

この量を超えて摂取すると、人体にデメリットを及ぼしてしまうのです。

それでは、具体的な山椒の食べ過ぎによるデメリットを挙げていきましょう。

腹痛や下痢になる

山椒には、「サンショオール」と呼ばれる辛み成分が含まれています。

このサンショオールは、人によって摂取することで腹痛や下痢といった症状が起こる可能性もあるのです。

もちろん、少量であればまず症状が出ることはありませんが、山椒を掛けるとおいしいという理由でかけすぎてしまうと、腹痛や下痢のリスクが出てくるのです。

特に体調が優れず免疫力が下がっている時には、腹痛や下痢になる可能性が高いため、気を付けるべきです。

舌がしびれてしまう

山椒は、多く摂取するとしびれる感覚が出てくることもあります。

これは、麻痺成分である山椒に含まれているキサントキシンの影響です。

適量であればしびれる感覚はまずないので、やはり食べ過ぎないように気を付けることが重要だと言えるでしょう。

山椒に合う料理

それでは、ここからは山椒に合う料理をいくつか挙げていきましょう。

サラダ

さらだといえばドレッシングですが、山椒をかけて食べることでいつもとは違う美味しさを味わえます。

特に魚を使ったサラダやポテトサラダとの相性が良いと言えるでしょう。

てんぷらやとんかつといった揚げ物

てんぷらは天つゆ、とんかつはソースが定番ですが、塩や山椒が抜群に合います。

子供には定番の天つゆやとんかつソースがベストですが、大人の方はぜひ一度山椒と塩をかけて食べてみましょう。

お酒のつまみに揚げ物を食べる際は特に合いますよ。

特につくねと山椒の相性は抜群なので、ぜひ試してみましょう。

ブリの照り焼き

山椒はとても魚料理と合うスパイスで、ブリの照り焼きにも最高に合います。

山椒の香りと風味が魚の臭みを打ち消してくれることでしょう。

うなぎ料理

山椒と言えば、間違いなく多くの人が「うなぎにかける」というイメージを持っているはずです。

元々はウナギの臭み対策で山椒が使われていましたが、ウナギの美味しさを引き立てるその相性の良さから、現代にいたるまでずっと使われ続けているのです。

山椒をウナギにかけるのに慣れている人の場合、山椒なしで食べると物足りなさを感じてしまうかもしれません。

また、山椒はウナギ料理だけでなく、アナゴ料理にも同様に合います。

まとめ

今回は、「山椒の食べ過ぎによるデメリットと山椒に合う料理」について解説してきました。

山椒は、日本最古のスパイスであり、味を引き立てるだけでなく栄養面も優れていることがお分かりいただけたかと思います。

食べ過ぎには要注意ですが、調味料として常備しておくべきだと言えるでしょう。

キッチンに常備していない人は、ぜひこの機会に山椒を購入してみてはいかがでしょうか?

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