2017年8月17日更新

深蒸し茶とは?深蒸し茶の特徴について

深蒸し茶

深蒸し茶ってご存知ですか?名前だけを見るとなんだか渋そうなお茶に感じてしまいますね。今回はこの深蒸し茶について調べました。深蒸し茶にはこんな特徴がありました。深蒸し茶の美味しい入れ方もご紹介します。

  1. 目次
  2. 深蒸し茶とはこんなお茶
  3. 深蒸し茶の作り方
  4. 深蒸し茶のカフェインの量は?
  5. 深蒸し茶を美味しく楽しもう

深蒸し茶とはこんなお茶

深蒸し茶とはお茶の名称ではなく、茶を作る製造工程の一つの方法のことをさします。煎茶などチャノキから摘んだ葉を茶にする工程の最初に行う「蒸す」段階で、その蒸し時間を普通のお茶よりも長く蒸したものを「深蒸し茶」といいます。茶の製造工程で「蒸す」工程があるお茶に深蒸し茶の方法が使われます。

例えば一般的によく飲まれている煎茶や日光を遮り育てた葉で作ったかぶせ茶、また玉露などもこの深蒸し茶の方法がとられます。お茶の種類には製造工程に「蒸す」工程のないお茶もあります。たとえば生茶葉を蒸すのではなく炒って作る釜炒り茶のようなお茶です。そのようなお茶は深蒸し茶にはできません。

普通の煎茶との違いは蒸す時間の違いにある

煎茶の製造工程の蒸す過程で、深蒸し茶になる煎茶の蒸し時間は各メーカーによって多少違いがあるため「〇〇秒蒸したものが深蒸し茶です」とは一概には言えません。例えば伊藤園では一般的な煎茶は葉の蒸し時間が30~40秒であるのに対し、深蒸し茶は40~60秒だそうです。メーカーによっては深蒸し茶の蒸し時間が1~3分というところもあることから、深蒸し茶の蒸し時間はメーカーによって異なることがわかります。

普通の煎茶と深蒸しした煎茶の違いはこの蒸し時間の違いから、茶葉の形状に違いがでてきます。普通の煎茶や浅蒸しの煎茶は茶葉の形状が棒状で深い緑色であるのに対して、蒸し時間の長い深蒸し茶の茶葉はデリケートで細い針のような形をしています。また少し黄色みがかっているのも特徴的です。

深蒸し茶は短めの抽出時間で美味しく入れることができる理由

深蒸しの煎茶は一般的な煎茶に比べて、日常飲まれるお茶になってまだ歴史の短いお茶です。しかし長く蒸すことにより渋みが抑えられ、味がまろやかでコクが深い味わいであることと、短めの抽出時間で美味しく入れられることができるメリットもあり、一気にお茶の間の人気の茶になりました。水色は普通の煎茶より濃い緑色をしていて粉状のものが浮遊しているのが目につくことがあります。

抽出時間が普通の煎茶より短くても美味しいお茶を入れることができるわけは、長く蒸すことで茶葉に含有水分が増え、細胞が破壊されやすくなるため、お湯に成分が溶け出しやすくなるからです。深蒸し煎茶には粉のようなものが混じっていますがこれこそがうま味やコクの決め手とある重要な役割を果たしています。深蒸しの煎茶は茶葉が細かく抽出しやすいので水出しで入れるお茶としても向いています。

深蒸し茶の作り方

深蒸し茶は茶葉が細かいので抽出しやすく浸出時間を普通の煎茶を入れる時よりも短くすることが美味しく入れるポイントになります。

深蒸し茶の美味しい入れ方

深蒸し茶(1人分)を美味しく入れるには、茶葉2g(ティースプーン約1杯)、お湯の温度は70~80℃で量は70ml、浸出時間は約30~40秒を目安にすると美味しい深蒸し茶を入れることができます。

  • 沸騰したお湯を一度急須に注ぎ急須を温めます。
  • 急須を温めたお湯を湯のみに移します。こうすると湯の温度が下がりちょうど70~80℃くらいになります。
  • 温めた急須に茶葉を入れます。
  • 湯のみの中の湯を急須に注ぎ、蓋をして30~40秒ほど蒸らします。
  • 時間が経過したら温めておいた湯のみに茶の濃さが均等になるように茶を回し注ぎ、最後の一滴まで絞り切ります。

深蒸し茶のカフェインの量は?

チャノキから摘んだ生葉で作ったお茶には、含有量に違いがあっても必ずカフェインが含まれています。カフェインは、若い葉に多く含まれ成熟した葉には少なくなると言われます。たとえば緑茶の中でも抹茶の原料となる碾茶や玉露は若い新芽を摘んで作られるのでカフェインの量は煎茶に比べると多く含まれています。

煎茶よりも抹茶や玉露の方がカフェインの量が多いと言われますが、現在日本茶には食品表示法による成分量の基準がありません。日本茶を扱うメーカーなどからは、お茶には確かにカフェインが含有されているけれど、チャノキはチャノキでもチャノキの種類やその地域の栽培環境によって同じ煎茶でも取り扱うメーカーによってカフェインの含有量に違いがあり、俗に玉露はカフェインの含有量が多いといわれるけれど大まかに表示されているカフェインの含有量の数字あくまでもアバウトで明確なものではないと回答されています。

またカフェインはお湯の温度で溶け出す量に違いがあります。お湯の温度が高いと溶けだしやすく低いと激減してしまうため、一概にどれくらいの含有量があるとははっきりとは言えないと回答されています。

日本食品標準成分表 2015年版(七訂)にはこんな表示も

日本食品標準成分表 2015年版(七訂)で見つけた内容には、一般的に飲まれている煎茶のカフェインの含有量は茶葉100mlあたり20mg含有されていると報じされています。これは茶葉10gを90℃のお湯430ml使い1分浸出させた茶の中に含まれるカフェインの量です。深蒸し茶のカフェインの含有量を調べたところ、はっきりした数字を提示するものがありません。

その理由を大手お茶のメーカー伊藤園に聞いたところ、「煎茶を深蒸し茶にすると茶葉が細かい分、茶葉の成分の抽出が多いので必然的にカフェインの含有量も普通の煎茶に比べると多くなる。しかし深蒸し茶は各メーカーによって蒸し時間が異なることと、茶葉の量やお湯の温度そして浸出時間の違いでカフェインの量も違ってくるのではっきりした含有量は図り知れないので提示されていない」との返答でした。

深蒸し茶は茶葉が細かいので水出しに向いているお茶と言われますが、カフェインは冷たい物には溶けだしにくい成分です。少なからず水出しの深蒸し茶は温かいお茶よりはカフェイン量は少ないことは確かですね。

深蒸し茶を美味しく楽しもう

深蒸し茶とは煎茶の製造工程の最初の段階である蒸す時間が、一般的な煎茶より長いという工程方法のことです。蒸し時間の長い深蒸し茶は、茶葉がデリケートで柔らかく細かいのが特徴で、色が濃く渋味の抑えられたコクの深いお茶です。茶葉が細かい分、美味しく入れるポイントは浸出時間を普通の煎茶を入れる時よりも短くすることがポイントになります。上手に入れて美味しい深蒸し茶を楽しんでください。