2017年10月27日更新
リコッタチーズとは?美味しい食べ方や簡単な手作りの作り方について
リコッタチーズってご存知ですか?とってもヘルシーでダイエット中の女性に人気上昇中のチーズなんですよ。今回はリコッタチーズの美味しい食べ方や家庭で簡単にできる手作りの作り方をご紹介します。
- 目次
- リコッタチーズとは
- 自家製リコッタチーズの作り方
- リコッタチーズがないときに代用できるもの
- リコッタチーズの美味しい食べ方
- リコッタチーズの食べ方のバリエーション
- リコッタチーズを美味しく活用しよう!
リコッタチーズとは
リコッタチーズは南イタリアが原産のフレッシュチーズです。本場南イタリアでは羊や山羊、もしくは水牛の乳を原料に作っていますが、日本に輸入されるものはほとんど牛乳で作られています。リコッタとはイタリア語で「二度煮る」という意味ですが、その意味の通り、リコッタチーズは乳を凝固して水分を取り除いたときにでた、その水分(乳清またはホエイという)を加熱し、溶けていたタンパク質を熱で凝固させたチーズです。
クセがなくほんのり甘味がありサッパリした味わいが人気で、豆腐のような食感が特徴的です。そのままで食べたり、パンケーキやお菓子の材料としてよく活用されます。低脂肪低カロリーのチーズなのでダイエット中の女性など減量中の方に大変好評されています
カロリーと栄養
100g当たりのカロリーは146kcalです。たとえば同じフレッシュタイプのクリームチーズのカロリーを見ると100gあたり345kcalだという数字から考えると、大変低カロリーのチーズであることがわかります。
栄養成分はたんぱく質、炭水化物、脂質、ビタミン(A、D、B12など)、ミネラル(カルシウム、ナトリウム、カリウム、マグネシウム、鉄など)を含有しています。栄養成分の中で特にカルシウムが多いのが特徴です。
固形分中の乳脂肪分は30~50%でカッテージチーズ(固形分中乳脂肪分20%)と並びダイエット食として人気があります。
・カッテージチーズとは?カッテージチーズの作り方と美味しい食べ方
賞味期限は?
市販のものは、開封前は商品表示の賞味期限に従い使い切るようにしましょう。開封後は冷蔵保存で2~3日です。手作りしたものも、市販の開封したものと同様、賞味期限は冷蔵保存で2~3日です。
賞味期限の日数はあくまでも目安ですが、乳製品を取り扱う大手メーカーに聞いたところ、手作りのものや開封してしまったものについての賞味期限においては、「フレッシュタイプのチーズは新鮮さが大切」なので、牛乳同様に考えてこのような期限が考えられているそうです。
自家製リコッタチーズの作り方
カッテージチーズなどを手作りしてホエイがあるのならそれを活用するとよいですが、今回はホエイがない場合を想定して、プレーンヨーグルトを使って簡単に家庭で手作りできる作り方をご紹介します。
牛乳とヨーグルトで手作りの作り方
<材料>成分無調整の牛乳1000ml(低脂肪のものは固まりません)、プレーンヨーグルト400cc、レモン汁(または酢)大さじ1
*小さめのザルにガーゼをひいて大きいボールにセットしておいてください。
- 牛乳とプレーンヨーグルトを一緒に鍋に入れて中火にかけます。静かにかき混ぜながら60℃まで温めます(調理用の温度計を利用する。ない場合はスプーンを入れて浸けたスプーンの先を口に入れて熱いと感じるくらいが60℃くらいです)。温度が上がったらレモン汁を入れます。
- 牛乳とヨーグルトが分離してきたら火を止めてそのまま静かに4~5分放置します。
- 時間が来たら用意しておいたザルに流しいれて漉します。そのまま1時間~一晩放置して自然に水分を切って出来上がりです。放置する時間は、出来上がるリコッタチーズのお好みの硬さで時間をはかってください。どれだけ水を切るかによりますが、この分量で350~450gのリコッタチーズが出来上がります。
<ポイント>
*牛は濃い牛乳をつかうと美味しくできます。
*牛乳とヨーグルトを温める温度は60℃より温度が低いと固まりません。また高いと滑らかさに欠けたチーズになってしまいます。
ホエイがある場合
カッテージチーズなどを作ってホエイが手元にある場合は、ヨーグルトではなくホエイを活用しましょう。ホエイと同量の牛乳にレモン汁または酢を使って作ります。レモン汁もしくは酢の分量の目安はホエイ200ccに対して小さじ1杯です。作り方は牛乳とヨーグルトで作る場合と同じです。
リコッタチーズがないときに代用できるもの
人気が出てきたリコッタチーズですが、ほかのチーズに比べると日本ではまだまだ販売店が少なく思うように手に入らないことがあります。手作りでリコッタチーズを楽しむ傍ら、肝心な時に切らしてしまったなどという時はカッテージチーズが代用に使えます。
リコッタチーズと同じフレッシュチーズの仲間で、クセの少ないチーズなので代わりに使うことが可能です。活用するものによって、カッテージチーズではコクが足らないと思う時はカッテージチーズとクリームチーズを半量ずつ使うことで代わりになります。
リコッタチーズの美味しい食べ方
リコッタチーズはクセがなく臭みもないのでチーズが苦手な方でも食べられると言われます。そのままでも美味しく食べられますが、ケーキなどの材料に活用するのも美味しい食べ方です。
そのまま食べる場合
ハチミツやフルーツと相性がいいチーズです。フルーツにそのままのリコッタチーズを加えハチミツをかけるシンプルな食べ方はヨーロッパの人のポピュラーな朝食のメニューです。また胡椒やオリーブオイルにもよく合います。そのままのリコッタチーズに塩・胡椒をしてオリーブオイルをかけたものも、ワインのつまみに美味しくいただけます。
ケーキの材料としてつかう
リコッタチーズはケーキやお菓子の材料によく活用されます。材料に混ぜて焼くと独特の食感と風味がでるチーズです。リコッタチーズに砂糖をかけてオーブンで焼けば簡単なチーズケーキにもなるんですよ。
リコッタチーズの食べ方のバリエーション
そのままパンなどにトッピングして食べても美味しいリコッタチーズですが、さっぱりとした味わいや、まるでお豆腐のような食感は、色々な料理にアレンジしてリコッタチーズを美味しく楽しめます。ここではリコッタチーズの食べ方のバリエーションからおすすめの料理をいくつかご紹介します。
リコッタチーズのパンケーキ
流行りのカフェでも人気のリコッタチーズのパンケーキ。自宅でも真似してみたくなる味です。有名なカフェのリコッタチーズのパンケーキの味に一番近いレシピをご紹介します。ポイントを押さえれば美味しいリコッタチーズの自家製パンケーキが作れます。
材料 (10cm×8枚)
- A:小麦粉1カップ(100g)、ベーキングパウダー 小さじ1
- B:卵2個、砂糖大さじ1、塩ひとつまみ
- C:牛乳1/4カップ、リコッタチーズ1カップ
作り方
- 材料Aをあわせてふるいにかけておきます。
- 材料Bの卵は卵黄と卵白に分けて、卵白は塩と砂糖を加えてツノがピンとできるくらいしっかりと泡立ててメレンゲを作くります。
- 卵黄に材料Cを加えて混ぜます。
- 牛乳とリコッタチーズを混ぜ合わせた卵黄にAの粉類を加えて軽く混ぜます。
混ぜすぎないように注意してください。- ここにメレンゲを3回に分けて入れ混ぜます。この時はゴムベラを使って、なるべくメレンゲをつぶさないイメージでさっくりと混ぜていきます。
- 熱したフライパンにバターを落とし、おたまで生地を流し込みます。弱火で1分半、裏返して1分焼いたら出来上がりです。
調理のポイント
パンケーキの命はふっくらと柔らかく膨らむこと。このポイントは
- 卵白をしっかりと泡立てること
- 牛乳とリコッタチーズを混ぜ合わせた卵黄に粉類を混ぜるときに混ぜすぎないこと
- メレンゲを加えるときは必ずゴムベラを使いメレンゲの泡を崩さないように切るように混ぜこむこと
トッピングは冷凍のフルーツや生クリームがおすすめです。室温に戻したバターにハチミツを混ぜたもの(バターとハチミツは1対1の割合)で食べるのもおすすめです。
リコッタのアイス
リコッタチーズを使ったイタリアのアイスケーキをアレンジしたアイスクリームです。もともとのアイスケーキはリコッタチーズに砂糖漬けの果物やナッツ、チョコレートなどが混ざり、それをアイシングで覆ったアイスケーキですが、日本人には甘すぎるのでこれをアレンジしたリコッタチーズのアイスクリームのレシピです。
材料 (4人分)
- リコッタチーズ 200g
- 生クリーム 200cc
- 練乳100g
- はちみつ 20g
- レーズン25g
- サルタナレーズン25g
- 干しアンズ50g(10粒くらい)
- ラム酒適宜
作り方
- レーズンを半分に切ります。干しアンズは縦3mmに切り、レーズンと同じ大きさにします。
- 1で用意したドライルーツとサルタナレーズンにラム酒を大さじ3~4入れ、数時間置きます。できれば一晩漬けるとなおよいです。
- リコッタチーズは室温に戻しておいてください。
- リコッタチーズをボールに入れ、クリーム状に混ぜます。練乳、はちみつを入れ、ダマがなくなるくらいまですり潰します。
- 生クリーム、ラム酒漬けドライフルーツを入れ混ぜ、型に入れて冷凍庫で冷やして出来上がりです。
調理のポイント
材料のサルタナレーズンとはふっくらとした皮の薄い柔らかレーズンのドライフルーツです。普通のレーズンよりも柔らかく色が薄いです。ドライフルーツの中でも人気のフルーツです。色々なお菓子に利用できるので常備しとくと便利に使えます。
ドライフルーツのラム酒漬けは、冷たいものに合わせるときはアルコールを感じにくいので、一晩漬けるなど長めに漬けるのがおすすめですが、アルコールの弱い人は漬ける時間を香り付け程度の短時間だけにして使ってください。。
冷凍庫に入れてから1~2時間位がちょうど美味しい食べ頃の時間です。型から取り出すときは型を水などに浸けて少し温めるとすぐに取れます。型がない場合は、大きなタッパに入れ、食べるときはスプーンですくって器に盛っていただくので構いません。
リコッタチーズIN味噌グラタン
チーズと和風の調味料のコラボ料理です。リコッタチーズと味噌の相性の良さは抜群。カボチャのカップはハロウィンの料理にもぴったりです。子供も喜ぶリコッタチーズの食べ方のおすすめ料理です。
材料 (カボチャ1/2個分)
- カボチャ1/2個
- リコッタ 100g
- 玉葱1/4
- 鶏挽肉(シーチキンでも)100g
- 味噌25g
- とろけるチーズ好きなだけ
- ケチャップお好みで
作り方
- カボチャの種とわたをスプーンで取り除き、安定させるためにカボチャの底の部分を薄く切り落とします。
- カボチャを耐熱皿にのせ、ふんわりとラップをかけて600wで3~4分加熱します。
- ボールにリコッタチーズ、味噌、鶏挽肉、玉葱を入れ混ぜ合わせておきます。
- 2のカボチャに3を詰め、耐熱皿に置いてふんわりとラップをかけ、600wで4~5分加熱します。
- とろけるチーズをのせトースターでこんがり焼き色をつけて出来上りです。召し上がるときにお好みでケチャップを付けて召し上がってください。
調理のポイント
作り方2でカボチャを電子レンジで加熱したときに串をさしてちょっと固めに刺さるくらいなら大丈夫ですが、全く刺さらないようなら加熱時間が足りません。季節によっても違いますが、この時点の加熱の目安は串がやや硬めに刺さる程度がカボチャに火を入れる目安です。
レンジの大きさによっても加熱の具合に違いがありますので様子を見ながら出来上がり時間を調節してください。具を詰めてからの加熱の目安はひき肉に火が通りカボチャに串がすうっと刺されば出来上がりです。
リコッタチーズを美味しく活用しよう!
リコッタチーズは味にクセがなく、チーズ独特の臭みも感じないのでチーズ嫌いな方でも食べられるチーズだといわれます。低脂肪で低カロリーなのでダイエット中の女性や体重制限のある人には嬉しいチーズです。
話題に上がるチーズですが、残念な点はほかのチーズに比べると日本ではまだ販売店が少ないということです。しかし身近な材料で簡単に家庭でも手作りできます。リコッタチーズ、ぜひ美味しく活用してみてください。