2017年8月29日更新

ヨード卵とは? 一般的な卵との違いや栄養成分などについて

ヨード卵という特別な卵をご存知ですか? スーパーで少し高めの値段で売られている卵ですが、ここではそんなヨード卵の栄養価や特徴についてお伝えしていきます。

  1. 目次
  2. ヨード卵とは?
  3. ヨード卵といえばヨード卵・光
  4. ヨード卵のおいしさをご紹介!

ヨード卵とは?

ヨード卵とは、一般的な卵よりもヨウ素がたくさん含まれている卵の事です。そこには鶏の飼料の違いと言う秘密が隠されているようです。

ヨード卵にはヨウ素がたっぷり含まれている

ヨード卵は、海藻粉末などの飼料を与えられた鶏が産んだ卵の事です。海藻を食べているので、鶏の体内で自然な形でヨウ素が卵に流れるため、ヨード卵ができるのです。ちなみに、ヨードとはヨウ素のことです。

ヨウ素はミネラルの一つです。甲状腺ホルモンの主原料になります。甲状腺ホルモンは新陳代謝を促すために必要不可欠なホルモンです。つまり、ヨウ素は体にとってなくてはならないものだということになります。

ヨウ素は妊婦がとってはいけないものだというのは本当か?

甲状腺ホルモンは、胎児の発育においても重要な役割を担っています。ですから、妊婦のヨウ素摂取量が不足するのは問題です。胎児がクレチン症(先天性甲状腺機能低下症)という甲状腺の機能障害を引き起こす可能性もあるようです。ですから、妊娠中にヨウ素を含んだ昆布やわかめを食べることは大事です。

しかしヨウ素の過剰摂取もまた、退治に悪影響を与えることもあります。どんなにいい物でも、取り過ぎは良くないのです。

和食中心の日本人は、本来海藻類を摂取することが多いです。要素に関しては不足を心配するよりも過剰摂取に気をつけたほうが良いかもしれません。

具体的には妊婦が一日に摂取していいヨウ素の量は2mgまでです

具体的に、妊婦さんが一日に摂取すべきヨウ素の量は170μgで、上限値は2,000μg(2mg)となります。乾燥昆布なら1g未満、焼きのりなら8枚程度まで食べて大丈夫です。結構たくさん食べても良いのですね。海藻好きな方は安心したのではないでしょうか。

ちなみにヨード卵100gの中には1300μgのヨウ素が含まれています。卵1個は大体50gですから、1個食べれば一日に必要なヨウ素をしっかり摂取できますね。海藻嫌いな妊婦さんは、一日一個以下のヨード卵を摂取することで、ヨウ素不足を免れることができそうです。

ヨード卵といえばヨード卵・光

ヨード卵と言えば、ヨード卵・光です。ここではヨード卵・光という卵のブランドについてお伝えします。

ヨード卵・光は日本で最初の卵ブランド

ヨード卵・光は1976年から発売されている、ブランド卵です。普通の卵よりもカロリーがやや低く、ヨウ素については70倍以上含まれているという、栄養のかたまりのような卵です。

飼料に特徴があることは先述しましたが、実はヨード卵・光は、もともと飼料メーカーでした。そのため、そのときに学んだノウハウが利用できたため、特殊な海藻粉末や魚粉などを配合した飼料を生み出すことができたようです。

ヨード卵・光は、とにかく殻が堅く、割ってみるとその濃い黄身に圧倒されます。殻の堅さは卵の質の良さを表していると言われています。

生卵だけでない、うれしい商品ラインナップ

実は、ヨード卵・光は生卵だけでなく、商品ラインナップも豊富です。卵スープやマヨネーズ、卵豆腐などが愛されています。

特に、マヨネーズは絶品です。マヨネーズ好きには是非ためしていただきたいところです。卵のコクがすごいので、シンプルにそのまま野菜につけていただくのがおすすめです。もちろん、炒め物などに贅沢に使ってもOK。ヨード卵のマヨネーズなんて、贅沢ですよね。

ヨード卵のおいしさをご紹介!

たまごかけご飯

ヨード卵のおいしさの秘密はそのコクにあるようです。

一般的なたまごよりもコクがある!

卵のコクは、そこに含まれるわずかな苦み成分が隠し味となって生まれるのですが、その苦味成分に、ヨード卵とその他の卵では違いがあるようです。その差は3倍! 味覚センサーで測定した結果、味のばらつきも少なく、安定したコクのある美味しさが自慢のようです。

ヨード卵のおいしさを感じるためには、たまごかけご飯がおすすめ!

そろそろヨード卵を食べたくなってきた頃でしょうか。ヨード卵のおいしさを一番感じられる食べ方は、ずばり、たまごかけご飯です。シンプルに卵の味わい、コクを堪能できます。嘘偽りのない食べ方で是非、ヨード卵のすばらしさを感じてみてください。

たまご料理やケーキを作るときにも大活躍まちがいなし!

ヨード卵の膨化率を検査したところ、その他の卵にくらべて、生地がふっくらすることが証明されています。良く膨らむだけでなく、生地を顕微鏡で見てみると、整った球状の気孔がきれいに整列して、断面の亀裂も少ないという結果に。このスポンジ構造は、ヨード卵の優れた調理特性を示しています。スポンジケーキを作るときには是非ヨード卵を使用してみたいですよね。

まとめ

いかがでしたでしょうか。美味しさと栄養価の高さを兼ね揃えたヨード卵。一般的な卵よりも値段は高いですが、少しの贅沢を味わってみても良いかもしれませんね。