2017年12月8日更新

茶油・苦茶油とは!どんなお料理に使えるのだろうか?

茶油・苦茶油

茶油や苦茶油ってご存知ですか?日本では馴染のない油ですが、台湾では今、健康にとてもいい油だと人気だそうです。そんなに人気とならばどんな油なのか気になりますよね。そこでさっそくその正体を調べてみました。どんなお料理に使えるかもみてみましょう。

  1. 目次
  2. 茶油・苦茶油とは
  3. 茶油・苦茶油の効能は?
  4. 茶油・苦茶油の使い方
  5. 茶油・苦茶油を使ってみよう!

茶油・苦茶油とは

茶油、そして苦茶油とは植物の実から搾油した植物油です。どちらもツバキ科の茶の木の実から搾油した油です。茶油はティーオイルとも呼ばれています。同じツバキ科の木ですが茶油はツバキ科の山茶の木の実から、そして苦茶油は同じツバキ科のコチャの木の実から搾油された油です。
どちらもツバキ科の茶の木ですが、それぞれ違う種類の茶の木から摂った天然植物油で、「健康油」と言われ注目されています。台湾のスーパーではよく売られているそうですが、最近日本でも自然食品店や高級スーパーなどで売られていることがあります。

台湾では苦茶油の方が高級

茶の木の油といっても種類がいくつかあり、台湾でブームを呼んでいる茶油は台湾で作られている烏龍茶を作る茶木の実から抽出した油を台湾では「茶油」と呼んでいます。そして烏龍茶は作れませんが、それとは別のツバキ科の茶木の実から抽出した油を「苦茶油」と呼んでいます。台湾では「苦茶油」の方が高級とされているようです。

成分は?

茶の木の実から摂った油の成分の特徴はオレイン酸を約80%も含んでいることです。そのほかビタミンE、カテキンを含んでいるのが特徴です。

茶油・苦茶油の効能は?

オレイン酸の効能から健康にいいといわれるたくさんの効果に期待がよせられています。日本でもよく使われているオリーブオイルもオレイン酸の含有量が多い植物油として人気の油ですが、そのオリーブオイルより茶油や苦茶油の方がもっとオレイン酸の含有量が多い植物油なのです。

オレイン酸による効能

悪玉コレステロール値を下げるが、善玉コレステロールを減らさないという効能があり、高血圧や心疾患などの生活習慣病の予防に期待されています。また消化吸収を助け腸の働きを活性化してくれる効能があるので便秘を改善する効果があると言われます。便通がよくなるので美肌効果にも期待されます。消化吸収がいいので胃もたれをすることが少ないと言われます。

ビタミンEによる効能

活性酸素の活動を抑え、抗酸化力の作用が強いので血管の老化を防ぎ、血流を良くしてくれる効能があるので血行不良による肩こりや腰痛の予防、冷え性の改善に効果が期待できます。アンチエイジングに効果が期待されているビタミンEは、細胞の老化を防ぐ作用があり、シミやシワなどの肌の老化防止に効果的だと言われます。

カテキンによる効能

どちらもお茶の木の実から搾油した油なので、カテキンが成分に含まれています。このカテキンは悪玉コレステロールの減少させ、体脂肪を落としてくれる効果があると言われます。そのほかがん予防、抗菌作用、美容効果に期待されています。

茶油・苦茶油の使い方

オリーブオイルとほとんど同様な使い方ができます、食用として使うほか化粧品としても使用されます。

食用として使う場合

茶の木の油は熱に強い油で酸化しにくいという特徴もあります。そのため野菜炒めや天ぷら、肉や魚を焼くなど高温で加熱するお料理に使われます。

香りや味に癖がない油なのでサラダのドレッシングやスープに加えて使うほか、バター代わりにパンにつけて食べるのも美味しい食べ方です。癖がないことからデザートのアイスクリームやヨーグルトのソースとしても使われます。健康や美容のためにそのまま飲用する食べ方もあります。しかし健康にいいからといっても油であることには変わりないので摂りすぎはよくありません。そのまま飲用する場合は1日大さじ1~2杯が目安です。

油自体にクセがなく、オイルでありながらべたべたした感じはないので食材のあじを引き立たせる使い方ができます。

化粧用品として使う場合

保湿力に優れているので、肌の乾燥を防ぐスキンケア(保湿クリーム、ハンドクリーム、リップクリーム、ボディーオイルなど)や髪に潤いや艶を与えるへアケアなどの化粧用品として使います。化粧用品として使用する場合は、オイルをそのままつけても構いませんが、バームを作って利用すると使いやすいです。

<バームの作り方>
茶油・苦茶油20g+蜜蝋(ミツロウ)3g
*蜜蝋とはミツバチが体から分泌するロウ(ワックス)です。ネットもしくはハーブやアロマオイルを扱っているお店や自然派化粧品類を扱っているお店で購入できます。

茶油・苦茶油を使ってみよう!

茶油や苦茶油は健康油として台湾では人気ですが、日本ではまだあまり知られていない油です。どちらも茶の木の実から取った油ですが、ツバキ科の中でもそれぞれ違う茶の木の実を使って搾油した植物油です。癖がなくさらさらした味わいは、そのまま飲んでも美味しいそうです。体にいい油として、日本でも少しずつ、名前が知られてきましたが、取扱いのあるお店が少ないのは残念です。体にいい、健康油!どんどん盛んに販売されていくといいですね。